奥田＠有料版vol.269:保険会社の商品開発の現場【本記事は無料で読めます】
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＜2020/09/09配信＞
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奥田雅也の
「無料メルマガでは書けない法人保険営業ネタ」
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奥田＠有料版vol.269:保険会社の商品開発の現場
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いつもお世話になります。
奥田です。
先日、少し面白い体験をしました。
某生命保険会社の役員さんより
ご連絡を頂き、
「商品開発のアイデアを頂きたいので
Webミーティングをお願いしたい」
とのご依頼を頂きました。
非常に面白そうだったので
了承をしてWebミーティングを
行いました。
事前にいろいろなところで
法人向け保険商品で
こんなものがあったらいいな、
というアイデアを募りましたが
こちらでもいろいろな意見が出て
非常に面白かったです。
それらのアイデアを頂き、
この役員さんとのミーティングに
臨みました。
役員さんからは、来年リリース予定で
今年中に認可申請する予定の
商品概要を聞かせて頂き、
この商品ついて意見を求められました。
内容の詳細は絶対に書けませんが、
この商品はかなり素晴らしい商品で
保険業界初と言える特徴的な商品でした。
ただ、少し残念な部分がありましたので
その点を現場で提案する人間の視点として
アドバイスをさせて頂きました。
このアドバイスはかなり有益だった様で
その方向で再設計をして
社内承認を取り付けるとのことでした。
実際にリリースされるのが
かなり楽しみです・・・・
次に、面白いアイデアがあれば
頂けませんか？との事だったので、
私からは以下のご提案を致しました。
〇95歳または99歳満了の無解約定期
昨年の法基通改定時に、
終身医療保険を105歳満了から
116歳満了へ変更して損金処理を
計算すると変更されました。
これは長寿命化に対応した考え方だと
国税庁が書いていましたが、
これにチャレンジする形で
保険期間の長い無解約定期を
ご提案いたしました。
実は以前に、90歳満了は一部保険会社で
認可を取っていますが、
これ以上長い定期保険は認可が取れない
というお話を聞いていたのですが、
今回の法基通改定に伴って
いけるのでは？と思ったので
リクエストしてみました。
これは確かにニーズがありますし、
役所の考えも変わったので
チャレンジしてみる価値はあるとのことで
その方向で社内にて検討するとのことでした。
〇低解約返戻率を極端にした定期保険
イメージは一定期間は数％で、
低解約期間が終われば単純返戻で
100％を超える様な商品です。
これは保険会社側で利益が取れないのと
円建てでは設計上は無理だとのこと。
では外貨にしては？と提案しましたが、
保険会社内のポートフォリオ的に
外貨の比率をこれ以上高めたくない
（収益がそれほど取れない）こともあり
現実は難しいとのこと。
その他、機能面の充実
（保険期間の延長・短縮・変換など）と
緩和型商品の充実・保障アップなどを
ご提案いたしました。
それなりに参考になるものもあった様で
商品開発に活かしていきますという
お言葉を頂き、ミーティングは
終了しました。
この中で思ったのは、
生命保険会社も営利企業である以上、
利益を出す必要があります。
市場のニーズと売り手の売りやすさと
保険会社の利益とは相反する部分も多く、
これをいかに調整しながら商品を作るか？
は結構奥が深いと思いました。
やはり死差益が取りやすい第一分野は
保険会社も注力したいのですが、
売り手側のレベルの問題もあるので
なかなか簡単には行きません・・・・
売りやすい第三分野になると、
保険会社各社の競争も激しいので
スペックの違いや商品優位性を
出すのが難しくなります。
さらには違いが出せたとしても
それを訴求出来る売り手が
どれだけいるのか？という問題も
ありますので、
なかなか簡単には行きません・・・
この保険会社さんは、
かなり厳格に収益管理をして
商品開発を行っており、
販売状況も注視しながら
販売戦略を構築されている印象を
受けましたので、
この保険会社さんの経営は
余程のことがない限り大丈夫だろうと
思いましたｗ
ちなみに保険商品の利益を無視して
保険料集めに走っている
保険会社もありますので、
くれぐれもご注意下さいね・・・
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編┃集┃後┃記┃
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いよいよ台風シーズンになりました。
九州地区は連続で台風が襲い
被害が出ていますね・・・・
被害に合われた方々へ
お見舞い申し上げます。
まだまだ来る可能性がありますので、
くれぐれもお気をつけください。
損害保険の取扱のある方は
お客様への注意喚起と
火災保険の見直しをご案内下さい・・・
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