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奥田@有料版vol.239:バレンタインショックから1年【本記事は無料で読めます】

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<2020/02/12配信>

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奥田雅也の
「無料メルマガでは書けない法人保険営業ネタ」
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奥田@有料版vol.239:バレンタインショックから1年
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いつもお世話になります。
奥田です。


ちょうど1年前の2019年2月13日に
生命保険協会にて
「拡大税制研究会」が開催され、
法人向け生命保険の
経理処理ルールの変更を
課税当局が検討をしている事が伝えられ、
それと同時に大手4社が法人向け商品の
販売停止を発表しました。


これに追随する形で、全社が3月までに
解約返戻金があるタイプの商品の販売を中止した、
いわゆる「バレンタインショック」から
1年が経過しました。

※個人的には「バレンタインショック」
という表現はキライなんですが、
分かりやすいために敢えて使いました。


この1年間、保険営業パーソンの皆さまは
どんな1年だったでしょうか?


この1年で保険業界は
変わったのでしょうか?


この1年間で起きた事を
私が把握している内容を列記して
保険業界の変動を確認します。


〇保険提案の変化

確かに法人向け生命保険提案で
いわゆる「課税繰延のみ」を前提にした
提案はほぼ行えなくなりました。


ただ一部保険商品において、
いまだに「課税繰延効果」が
得られるものがありますので、
完全に無くなった訳ではありません・・・


特に、養老保険を使った
「ハーフタックスプラン」や
「逆ハーフタックスプラン」、
さらには低解約返戻金タイプを活用した
「契約者名義変更プラン」といった
手法が注目され、正直言って
各プランの本質やリスクを
あまり理解していない募集人が安易に
粗悪な提案をしている事例が
散見される様になりました・・・


保険募集人のレベルや見識が
より一層問われる様になりましたね。


〇保険募集人・代理店の淘汰

前述の通り、
保険提案の内容が変化した事により
保険募集人の方向性やクオリティーが
明確になった様に感じます。


要するに、保険本来の機能である
「保障機能」をキチンと
経営者に訴求出来る人だけが
売れ続けており、
「税効果」を訴求して保険提案を
してきた人は、上記の様な
プランを訴求するか、
他の節税商品を提案するなど、
「節税屋」になっており、
「保険屋」と「節税屋」に区分が
出来るようになった感じがします。

※誤解のないように書きますが、
決して「節税屋」が悪い訳ではありません。

あくまでも
その人のビジネスの志向の問題なので、
税理士法に違反しない限りは
全く問題はありません・・・・


前述の保険提案・募集人の
変化を受けて、
代理店も変化が出ています。


代理店においては、
法人の課税繰延目的契約の
シェアが高かった人や代理店は
収益が圧迫されて、
経済的に厳しくなっている
代理店が出ています。


広域代理店においては、
支店閉鎖や募集人への配分率の変更など、
収益が圧迫している状況が
明らかになりつつあります。


さらに会計事務所代理店においては、
関与先への税効果提案を
メインで行っていた会計事務所は、
軒並み減収となり、
リストラクチャリングの
動きが出ています。


これに対して、
会計事務所代理店でも
関与先の「企業防衛」を
主目的にして「保険指導」を
している所については、
新契約件数や保険金額は
減っていない事務所もあります。


今年はさらに保険募集人・代理店の
色分けや淘汰・再編が進んで
行くんでしょうね・・・


〇保険会社の淘汰

保険会社につきましては、
弊メルマガの
「Vol.237:思ったより深刻です」
で書いた通りです。


各社、知恵を絞った商品開発をして
3月以降、いろいろと新商品を
投入してきますが、
これも保険会社の戦略が出ていて
非常に面白いです。


目先の保険料(売上)を上げる事に
注力をして、彼らが
「売りやすいだろう」と思っている
商品を作ってきているのですが、
先ほど書いた「保険屋」向けか
「節税屋」向けか?に傾向が分かれています。


個別保険会社を名指で非難はしませんが、
どうみても保険募集人をバカにしたような
商品と手数料設定をしてきている
保険会社もあります・・・・


中には、「おっ!」と思わせる
商品を投入する保険会社もありますが、
これを「保険屋」がどれだけキチンと
取り扱えるかは疑問ですが・・・


ただ、1つ言えるのは、
保険会社においてプロフィットを
生み出す保険商品を
法人マーケットに投入して
収益を挙げるのは困難になりつつありますので、
メーカー側が法人マーケットから
徐々に撤退していくかも知れませんね・・・


事実、法人マーケットを無視した様な
メーカーもありますからね・・・

バレンタインショックから1年が経過し、
生命保険業界は様変わりした様に
思います・・・・


保険会社・保険代理店・保険募集人の
生き残りを掛けた1年になりそうですね。


来年にまた、
「バレンタインショックから2年」
というテーマで書く時に
業界はどうなっているのでしょうね?


ちょっと楽しみでもあり、
ちょっと怖い気もしますが・・・


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編┃集┃後┃記┃
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東京へ行くと
マスクをしていない人が多くて
ちょっと驚かされました。

マスクは感染防止に効果が薄いと
言われていますが、
乗物内や屋内の様に
空気が循環しない場所では
一定の効果があるのと、
自分が保有している菌を
飛散させない効果はあるので、
マスクをするに越したことはないと
個人的には考えております・・・・

いずれにせよ、
早く終息してほしいものですね・・・


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配信責任者
株式会社サンライズコーポレーション
メールマガジン配信事務局 奥田

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奥田雅也
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