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2024年ふりかえり
こんにちは、QAエンジニアのum(うめ)です。
2024年1月に転職し、1年が経ったのでふりかえろうと思います。
(きっとこのタイミングを逃すと今後機会が訪れなさそうなので。。)
私について
まず簡単に自己紹介です。
QAエンジニアとしては6年目になります。
新卒から開発者からとしてエンジニアのキャリアをスタートし、QAエンジニアにキャリアチェンジしました。
2024年1月に株式会社メルカリに入社し、メルカリ ハロのQAエンジニアとして従事しています。
以下本題です。
1月~3月
キャッチアップ
入社後まずはプロダクト仕様のキャッチアップに努めました。
1月の入社時点ではローンチに向けての追い込み作業の段階で、まだアプリストアに公開されていない状態だったため、入社前に事前に触れるものがなく予習ができませんでした。ここが個人的に新規事業としての辛いポイントでした。
社内資産に触れられる様になってからは、ひたすらにドキュメントやリグレッションテストケースに触れ、検証環境のプロダクトを実際に動かすことを繰り返すといった大変泥臭いキャッチアップ方法を行いました。
仕様をキャッチアップすることが目的なら、仕様書やデザインを読むだけでも支障ない気もしますが、前述の通りプロダクト自体に触ることが初めてだったためまずは個々の機能仕様より、プロダクトの全体感を掴みたい次第でした(感覚的ですみません)
そのため実際にプロダクトに触れ、時には探索的に仕様書の道筋に捉われず気になった機能を触ってみることでプロダクト全体としての理解が深まったように思います。
また、前職でもメルカリ ハロと同様の単発で行うアルバイトのマッチングシステムに携わっていたため、ドメインのざっくりした知識としては把握できていたことはキャッチアップを行う上で役立った様に思います。
キャッチアップが終わり次第、実際の機能開発のQAにアサインされ、そこから3月のローンチに向けて全力疾走していた記憶だけあります。
dogfooding
実際にサービスを利用するdogfoodingの機会をいただきました。
百聞は一見にしかず、と言いますがその通りで検証環境では何度も繰り返したタイムカードを切るためのチェックイン、チェックアウトの動きの間には現実のおしごとがあることを身をもって理解することができました。
また、店舗によっては、プロダクトを利用する環境やタイミングが異なることも学ばせていただき、メルカリ ハロに必要な要件としても解像度が高くなった様に思います。ここでの経験は今でもテスト分析を行う上で役立っています(ちなみにおしごと内容は着ぐるみを着てのお客さま対応、備品のキッティングでした)
今後も時間を作って本番のプロダクトに触れる機会を作りたいと思います。
4月~6月
機能開発のQAとしては、リリース後も変わらずハイスピードな毎日でした。
今振り返ると、職場環境が変わったこともあり、業務調整がうまくできていなかった気がします。
さて、4月~6月は初めての経験を積ませていただきました。
英語PJ
この頃から初めて英語でコミュニケーションを行うPJに関わり始めました。
過去の経験上、業務で英語を使ったことは全く無く、学習としても学生時代を最後としていたため、案の定撃沈しました。
日本語でコミュニケーションを取れないことで、これほどにも自分はバリューを出せないのかと痛感しました。
slackなどのテキストコミュニケーションでは、相互翻訳の仕組みを会社が複数提供してくれているため時間さえかければなんとか意味を汲み取ることはできました。
しかしミーティングの場のスピード感では、その場で対応することができず、事前に伝えたい内容を英訳し、タイミングが来たら読み上げるといった場当たりな対応しかできませんでした。
この状況は今時点でも大きく変わっていないので、英語学習は継続しようと思います。
イベント参加
Mercari QA Exchange という社内発のイベントに参加する機会をいただきました。
QAの勉強会に参加することは普段ありますが、登壇者側としては参加することは初めてでした。
本件だけでなく、色々な社外活動につながる機会をいただけていることは本当に感謝しかありません。いつもありがとうございます。
7月~9月
この時期は新メンバーのメンターを担当する様になったり、社内のハッカソンに参加したり、夏休みを取ったりとイベントが多い時期でした。
入社から半年経ったこの頃から自身のできること、できないことが少し明確に見えてきたように思います。
10月~12月
10月~12月も初めての経験を積ませていただきました。
スクラムマスター
10月よりQAにプラスしてスクラムマスターとしても活動する様になりました。
世間一般のスクラムマスターの振る舞いとは若干異なるかもしれませんが、スクラムのセレモニーのファシリテーションや、運営するための下準備などを担当しました。
他メンバーの負荷を軽減するための活動でしたが、スクラムマスターを始めたことでスクラムチーム内の施策全体を見渡し、各種調整をすることができる様になったため、やって良かったなと感じました。
(特殊な権限を与えられたわけではなく、それまで深く意識していなかっただけで、ここは反省点です)
また、進める上でコミュニケーションとしての工夫も見えてきました。
相手が話しやすい環境を作るために何ができるかという点です。
具体的には、以下のアクションなどです。
スケジュールの遅延を確認する際に口調が責めるような印象を与えないか(意図せずとも相手にそう伝わらないか)
議題は何で、どういう背景で、何について知りたいのかを明確に伝える
話し手に対してリアクションが見える様にする(Googlemeetやslackによるリアクション、オンライン会議中カメラオンにしての頷き等)
色々試してみましたが、最終的にスクラム運営が大きな支障無く回っているのはスクラムチーム全員が当事者意識を持ち支え合ってきたおかげに思います。皆様これからも何卒よろしくお願いします。いつもありがとうございます。
テックブログ
会社のテックブログを書く機会にも恵まれました。
過去にもアドベントカレンダー形式でqiitaに記事を書いたことはありましたが、自社の媒体で書くことは初めてでした。
ブログのテーマとしてはQAとFlutterに関する内容ということでしたが、実はFlutterどころかモバイルアプリケーションのQAに本格的に携わったのは今年からでした。(過去の経験としてはwebブラウザのアプリケーションが主でした)
そのため正しい内容を書くために右往左往しましたが、モバイルチームのエンジニアの方々に協力いただき、疑問点を解決いただきつつなんとか形にすることができました。
私の用語も定まっていない素人質問に対して、意図を汲み取り、質問の回答から技術としてのあるべき姿まで回答頂けた際には、これがプロか、、と感動しました。しかも皆様めっちゃ即答でした。いつもお世話になっています。ありがとうございます。
まとめ
以上で2024年のふりかえりとします。
大変ハイスピードな環境に身を置かせていただきながらも、初めてのことを沢山経験させていただきました。
個人的にはQAエンジニアとしての現場は、ここが2社目となり1社目とのQA業務としての違いが面白かったです。
どちらが優れているという話ではなく、事業内容やフェーズによっても求められるQAの在り方が異なることを実感できたことが勉強になりました。
また、1社目にQAエンジニアとして携われた環境は駆け出しの私にとって大変恵まれた環境であったことを再認識しました。あらためまして大変お世話になりました。
2025年について
さて今年ですが、以下課題感に向き合いたいと思います。
英語を用いた業務をもう少し円滑に進められる様になる
API、E2Eテストの理解を深める
新しい価値をより早く確実に届けるため、スクラムを始めできることを伸ばす
具体的なマイルストーンは置いていませんが、一歩ずつ進んで行ければと思います。
本年もよろしくお願いいたします。