まーくんは生きるんだもん 6
私の大失敗
2022年7月26日
早朝から命を閉じようとしていたまーくんを救急病院から連れて帰る。
約4時間も病院にいてあれこれ処置され、さぞかし疲れているだろう、もう起き上がれないだろうと思っていたら、帰宅後、ふつうに歩くし食べる。
え? まさか回復??
ついさっきまでは死にそうだったのに。
信じられない。
でもうれしい。すごくうれしい。
ということは、MRIを断ったのは大失敗というわけだ。
先生は「いま動かないので麻酔なしでMRIを撮れますよ」と言ってくれていたのに、そのチャンスを振ってしまった。
(ただし鎮静化では全身麻酔に比べ画像はやや不鮮明になる、とも言われた。)
私はなぜ失敗してしまったのか。
1. 4匹いた猫のなかで、まーくんはとびっきり病院を怖がっていたので、時間のかかるMRIは大きなストレスになると思い込んだ。
2. 死にそうになった日にMRIなんてとんでもないという思い込み。
3. もう元気にならないからMRIなんか撮ってもムダだいう思い込み。
この3つが大きな理由だ。
あとは、全身麻酔中に亡くなった例をネットで何件か読んでしまい、私の頭にはMRI撮影中に、まーくんが一人寂しく死んでいく映像しか浮かばなかったのだ。その映像を自分で固定してしまったというか。
結局、救急病院に駆け込んだ翌27日に、かかりつけ医で脳圧を下げる注射をしてもらい、毎日通院はかえってまーくんに負担になるから薬に変えてもらい、3〜4日おきにぐらいに病院に行くことにした。
すると薬がよく効いたのだろう。
まーくんは自らご飯を食べ、階段を登り、「ぼく、どこも悪くないですよ」な顔をしている。
正直、ゾンビが人間に戻る様子を見ているようだった。