
住み込みアルバイトから始まるアプリ開発。
はじめまして、どうも梅野です。
最近26歳になりました。
ゼロベースで考え直し、住み込みアルバイトで環境を改め、2025年は働き方ではなく、生き方から見つめ直しました。
現在、山形県蔵王温泉の旅館で住み込みアルバイトをしながら勤務の合間にアプリ開発をしています。
仕事としてのデザイン業務は昨年に引き上げ、今年はアプリ開発をします。昨年2024年12月24日に入寮し、すでに1ヶ月ほど経ちました。
蔵王は山形駅からバスで40分ほどの山奥にあります。
商業施設は山形駅に戻らなければ見当たらず、雪もしんしんと降り積もり、することといえば、されど暮らせどバイトかアプリ開発の日々を送っています。
デザインは引き上げて、アプリ開発へ
前職はフリーランスでありながらベンチャーでデザイナーをしていました。
主にWeb制作とバナーデザインなど。
アプリ開発をしたいなと思った理由は、
デザインの意味や対象が広がり、デザインに対する価値や範囲が人によって大きく揺らいでいるなと。
このままでは、デザインの広いフィールドで、価値を噛み合わせる受託業務では気力と体力が持たないなと思いました。つくるよりも、すり合わせに時間を充てることに消耗してしまうなと。
なので今年は、主体的にデザインをしようと。アプリ開発をターニングポイントに置きました。
デザインの美しさは情報構造の美しさ
これまでのデザイン業務を通してデザインの美しさは情報構造の美しさと=だなとうところに行き当たりました。
デザインの業務にあたっていると、平面の画面から事業の仕組みや戦略にまで関心は膨らみます。デザインは情報伝達ですから、どの情報を優先すべきか見極めようと情報を集める中で、ここの情報構造がこうであればデザインはパリッとと決まるんじゃないかと、ふと思うわけですね。
制約はスパイスではありますが、要件定義、情報設計のできるアプリの個人開発をすることにしました。アプリ開発は、開発に限らずそこから見据えることも多くありますが、なにより主体的にデザインできることがみなぎります。
そして今、はるばる山形県の奥地にいます。

アプリ開発には住み込みアルバイト
業務を時間で区切る
デザインの受託と並行してアプリ開発も考えましたが、それほど器用じゃないです。かなりのシングルスレッドな身です。
また好きの延長線上でデザイナーになった身なので、上手に時間を配分することも難しい、
いずれも等しく制作なので、このくらいの金額だから、この時間で回さないとと思うことがとくに。仕事としてはそうだけど、つくる姿勢として器用になれないし、馬力も上手く出ない。
それに、今まで好きを仕事にとこだわった分、アイデンティティなるものが仕事にまではみ出してきて悩むこともありました。自分にとって好きで仕事しないことは案外、効くし外せないと思っています。
類は友を呼んでくる
住み込みアルバイトは友だち応募で応募しました。
アプリ開発の技術担当であり、同級生の青木が同行してくれます。

この前、フォントを作りました。制作したフォントを載せているサイトは青木の実装です。そのフォント制作を皮切りにデザイン好きな、ぼくの好きな人たちとの輪も広がった気がします。
東京から大阪のリモート作業場に遊びにきてくれる人も数人いて、スタイルを持つことは、自分のキャラクターが相手に分かりやすいように、そして自分が生きやすくなるために大事なんだなと思いました。

マニアックな話になりますが、フォントはFontForgeで制作しています。Glyphsを導入してしっかりとしたフォントデータを作りたいものです。なので現行はβ版としています。
類は友を呼んでくるので、大切なのは日々の姿勢だと。noteも内容はもちろんですが、姿勢を発信していきます。
住み込みアルバイトのはじめ方
衣食住と開発時間をゼロベースで確保できる、割と再現性のある生活スタイルだと思います。ぼくの生活への考え方も詰まっているので紹介しますね。
始め方
ネット検索で「リゾートバイト」と検索し、出てきたサイトで住み込みアルバイトを探しました。僕たちの場合、「リゾートバイト.com」「リゾバ.com」「ワクトリ」を利用しました。
それぞれ登録して、しばらくすると電話がかかってきます。
10分ほど、受け答えし、問題なければすぐに斡旋を始めてくれます。
3社ともに大きな違いはありませんでした。それよりも自分たちに合った働き先であるかどうかを基準に選びました。
選び方
メインであるアプリ開発の時間を確保するために重要視したのは以下の通りです。
○中抜けシフト
生活にリズムを出すために中抜け勤務が最重要です。これほんとに重要。
6:30-10:30と17:00-21:00の勤務時間にすることで早起きできて、1セット4時間程度なので疲れも残りにくいです。生活規則を正してくれることも、とびきりの福利厚生。通しシフトの場合は間に1時間の休憩が挟まったりします。この時間は有効活用しにくくロスタイムになります。
○温泉入浴可 / 休日含め賄い付き
温泉が好きなのと、自炊はさほどで、今までコンビニ飯だったので。
勤務終わりは毎日、温泉で1日を締めています。青木とアプリの進捗だったり、人間模様だったり。温泉に浸かりながらのミーティングが22時頃にあります。
○時給1300円以下
稼ぎたい人認定されると、ダメだなと。時給ではなく、福利厚生で補うことにしました。時給が高い代わりに残業や過重な作業にあてられる可能性が高くなる傾向にあるので控えめに考えました。
住み込みアルバイト自体、派遣なので雇い主は、自分たちの時給のさらに1.5倍弱は多くお支払いしているので、そこの誤差は認識しておかないとですが。契約書を確認してみてください。
○客室数80以下 / アクセス良好ではない
残業の原因は忙しいことを予想できるかどうかです。
現在、蔵王温泉で働いていますが、山の奥地にありバスの時刻表通りに人が行き来しています。また近くにあるスキー場の営業時間で行動パターンをおおよそ予想できます。
○勤務地は関西以外
大阪出身で大阪住まいだったので、生活圏を出て新しい環境にしたくて。
交通費の支給に限度額はありはしましたが、遠ければ遠いほどいいなと、山形県の蔵王温泉を選びました。雪国にも馴染みがないので新鮮です。
○スキー場以外
スキー場のペンションとかになると、働く人の動機がスキーに集中し、職場環境のそのほかがおろそかになっているのではないかと思い、スキー場は始めから候補から外しました。あと、そこまで滑れないのと。
事前にしておくといいこと
⚫︎持ち物は「手荷物」「現地調達」「事前配達」に分けて考える
勤務が3ヶ月となると、ほぼ引越しです。
入浴の際のバスタオルや、トイレの消臭ビーズ、ハンドソープ、ティッシュ、トイレットペーパーなどは現地調達しました。あらかじめ、やり取りをした上で、衣服や本など段ボールで事前配達できるものはした方がいいです。バタバタと手荷物移動をしてしまい重くて大変だったので。
履き物は意外と荷物なので聞いておくといいです。
生活用靴、勤務用スリッパ、寮部屋用スリッパ、寮移動用スリッパなど生活してみると色々と履き替えシーンがありました。あと履き物からある程度の生活動線と勤務形態もイメージできるはずです。
⚫︎寮の状態はなるべく聞く
私たちの場合、パソコン作業をするので寮のデスク環境は大切です。Wi-Fi完備と書かれていても速度が甘いことがあるのでパソコン作業者はこのあたりわきまえておくといいと思います。
⚫︎周辺区域の営業時間を調べる
その地域で特有の営業時間があると思います。周辺施設の営業時間は生活リズムにも左右するので調べておくといいです。中抜け勤務だと、お昼に移動できるので地味にこのあたりも効いてきます。
⚫︎電気ガス水道を止める
自宅の家賃は仕方ないとして、住み込みアルバイトに赴く際は基本料金がかかってしまうので、止めておくといいです。ガスは止めるときに立ち合いがいるので注意です。
1ヶ月を終えて
今まで仕事起点ばっかりで考えてたけど、考えるところは生活起点だったんだと沁みじみとしています。
住み込みアルバイトの選択は自分たちのセーフティーネットでもあるけど、生活の衣食住を身近に感じられることも大きいです。僕たちと同じくして寮で住み込みで働く人、旅館に泊まりに来る人。人にとっての衣食住がすぐそこにあります。
今後のアプリ開発と考えていること
生活メモウィジェットをつくりたいなって
自分向けに。それはそう、自分がほしいものじゃないと分からないし、主体的にデザインできないので。
開発画面をちらっとお見せしますが、設計思想が大切だなって。
←左|したことを強調、達成感。
右→|今すべきことを強調、残りタスク。

左と右、どちらも良い。
これをどう決めるかというと、設計思想だし、生活への姿勢だと思うんですよね。
ちょっとした挙動も深くもぐって考えていかなければいけない。
自分が何を求めて、この画面を開いているのか。意識を細かく切り刻んで、ときに俯瞰し、ときには部分部分で考えて。
自分の生活のとなりにくるアプリを作りたいと考えています。
とりあえず、やります。
とりあえず、2025年は主体的にデザインするためにアプリ開発をします。
生活に心を配りながら、自分たちの設計で、その美しさに辿り着ければと思います。
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