産業と生活感。守りたいB級スポット・筑波山ガマランド
2017年からキャンピングカーやバイク、徒歩なので日本中を1人旅している、日本を旅するうめのです。
「ノスタルジック」「レトロ」
このような言葉1つでは表しきれないこの不思議な感覚に浸れる珍スポットに行った時の話を書きます。
茨城県つくば市「筑波山ガマランド」
なぜ筑波山がガマなのか?と言うと
江戸時代に筑波山麓で薬のガマの油を売る露天商が、自らの口上を江戸浅草などで披露したのわきっかけに伝統芸能「ガマの油売り」が広まったと言われているからです。
女体山のロープウェイを下った場所にあります。
筑波山への登山口や売店もありますが、思い切って体験したのはこちら。
ガマ洞窟。
大人500円、子供200円。
入場券は売店で購入することができます。
売店のおばさまたちに
「この洞窟って何があるんですか?何が見ものなんでしょう?」
と言ったところ
「何があるんだろうね〜」
と顔を見合わせて首をひねるおばさま達。
「でも最後はびっくりすると思うよ」
何も知らない人から見れば、こんな得体の知れないよくわからない洞窟に500円払って入るのってどうなんだろうと思うのかもしれませんが...
気になる事は何でも自分で見て経験しないと気がすみません。
最後にびっくりするって言うのがちょっと怖い気もしますが、暗い洞窟を進んでいきます。
とにかく中は暗い!
ちょうちんや、お人形、南無阿弥陀仏と書かれた墓石に見せた発泡スチロール。
これは一体何かと言うと…
ようはお化け屋敷なのだろうか!?
でもぜひ注目してみていただきたい。
この写真に使われているちょうちん。
これははっきり言って墓地を思わせるようなちょうちんと言うよりも、町内会のお祭りで使われた後行き場のなくなったちょうちんのようなカラーリング。
そして豹柄のハンチング帽子。20年前くらいまではこんなのかぶっていたような人もいたかもしれませんが...
まずこのデザインのハンチング帽子は売ってもいないしかぶっている人も見ない。
ハンチング帽子自体近年見ないです。
行き場のなくなったハンチング帽子がここで現役で活躍しています。
人形のかぶっているよくわからないものの配色もすごくポップ。
あーなんかこんなの実家にあったよなぁ。
そう思わせてくれるアイテムがたくさん。
受付のおばさまたちがいらなくなったものを持ってきて作ったのかな?
と思う位すごい生活感です。
さらに先に進んでいくと
怖がらせたいと言う思惑なのであろうが、子供の頃に見た品々や家電やキャラクターぬいぐるみが生活感たっぷりのまま
血糊を意識したと思われるカラフルな塗料を浴びてブラックライトの下でサイケデリックに光を放っておりました。
誰のかわからないような片方しかない靴下すらブラックライトに照らされています。
ねえ、どういう気持ちになって欲しいの?
最後にびっくりすると聞いていたのでどんな仕掛けが出るかとそれでも恐る恐る進んでいたんですが、そのびっくりポイントはすごく意外なところにありました!
しかしこれはネタバレになってしまうので内緒です。
こういう場所ほど人が訪れてお金を落としてほしいと考えているので言いませんとも。
気になる方は訪れてみてください。
洞窟の上には屋外プレイコーナーが。
どれももう動きません。
しかしこれだけのマシンがガワだけでも屋外で残っている場所はほとんどありません。
とても貴重な場所といえます。
昔、子供がたくさんいた時代にはここも賑やかだったんでしょうね。
時代、懐かしさ、生活感、産業。
全てが入り混じった不思議な玩具のようなこの場所。
映画「パプリカ」のテーマ曲が頭の中にガンガン鳴り響くのでした。
でも実は蛙は苦手です!
また面白い場所を見つけたら書きますね。