2022年度第3回:英検準1級 問題分析
先週日曜日に実施された英検準1級の問題を
実際に解いてみました。
他の級も需要があれば解いて分析してみます。
大問1 難易度:普通
(1)の「instrumental (役に立つ)」が
少し見慣れない感じがしますが、
あとの正解の選択肢は準1級用の
単語帳やアプリに出てくるものばかりです。
そのため確かに難易度は普通ですが、
よっぽど単語を覚えるのが好きでもない限り、
私が見てきた生徒さんは合格する人でも
大問1は5、6割正解できればいい方です。
また、(22)〜(25)の熟語問題は
嫌いな人が多いところですが、
前置詞のイメージを理解していれば
とれるところだと思います。
今回は特にそうです。
苦手意識がある人は前置詞の
イメージを復習しておきましょう。
また、こちらの動画は自分が解いた
問題冊子を手元において見てみると
ものすごく良い復習になります。
各単語の背景知識の説明や
大学入試問題と結びつけた解説はさすがです。
無味乾燥に感じがちな大問1ですが、
実際に受けた検定試験を受けっぱなしにしないで
復習するのは、苦手意識を克服するために
よい方法の一つだと思います。
大問2 穴埋め長文 1問目 難易度:やや難
歴史系の文章です。
(27)の選択肢が1と3で迷いやすいのと、
(28)の括弧の後にある文が接続詞のWhileを使った
対比の文で意味を取り違えやすいので
やや難としました。
(28)を間違えた場合は英文解釈の練習が
必要だと思います。
大問2 穴埋め長文 2問目 難易度:やや難
生物系の話で、なぜか英検でよく出る
植物が虫を惹きつける話です。
最後の(31)が難しいと思います。
このトピックでよく出る
「pollination (受粉)」や「petal (花びら)」
などの単語は、読み直して覚えておきましょう。
大問3 四択長文 1問目 難易度:やや易
環境系の話でした。
ハイフンやFor exampleなどで具体的に
説明されている箇所が多く、
読みやすい方だと思います。
ちなみに、ハイフンやFor exampleで
説明されている部分は抽象的な文章を
わかりやすく言い換えてくれている部分なので、
抽象的すぎて意味が取りづらいと感じる場合は
集中的に読んでみてください。
大問3 四択長文 2問目 難易度:難
これもなぜかよく出る、
エルサルバドルとホンジュラスについての
国際関係のトピックです。
利害関係が複雑に入り組んでおり、
特に(35)が難しいです。
この2カ国の話は長文問題になりやすいので、
背景のストーリーを知っておいても良いかもしれません。
「diplomat (外交官)」や「border dispute (国境紛争)」
などが重要語句です。
大問3 四択長文 3問目 難易度:やや難
目が不自由な人のための
ライティングシステムの歴史についての話です。
最後の長文は毎回後ろになるほど
話が複雑になっていきます。
これは(40)が難しいですね。
「sighted」は「blind(盲目)」との対比で
「目が見える」の意味だと推測する必要があります。
覚える単語ではありません。
リスニング Part 1 難易度:普通〜やや難
恥ずかしながらNo.9を間違えました。
No.8然り、解答の根拠となる部分が短かったり
遠回しに言っているため、
推測しなければならない問題が増えている印象です。
TOEICも同じ傾向です。
リスニング Part 2 難易度:普通
こちらもNo.18を間違えました。
これは単なる私のミスです。
難易度は普通としていますが、
そもそもPart 2は難しく、
高い正答率を得るためには
選択肢の先読みが必須になります。
(私の場合は先読みしすぎて
ロクに質問文を聞いていなかった
ことが誤答の原因です。)
先読みについては一定のリズムが必要になりますが、
それについては授業で説明しますので、
気になる方はMigakuの授業を受講して下さい!
リスニング Part 3 難易度:やや易〜普通
若干No.26が難しいですが、
それ以外は易しめの問題が多かったです。
合格するレベルになれば、
Part3はほぼ全問正解できるようになります。
ライティング 難易度:やや易
よくある環境問題系のトピックです。
これは英検対策をしていれば一度は
解いたことがあると思います。
サクッと書いて他のパートに時間を使いたいところです。