受験/資格試験のリスニング対策について
今日は高校受験・大学受験、
英検やTOEICのリスニング対策について
話をしたいと思います。
申し訳ありませんが、本題に入る前に
ちょっとがっかりするかもしれない
現実の話をします。
英検1級・TOEIC900点以上でも映画はわからない
このツイートに書いてあることは本当だと思います。
私自身、英検1級に合格し、
TOEIC900点をやっと超えられた
あたりでがっかりしたのは、
そこまで勉強しても
映画を字幕なしで見て全く理解できなかったことです。
受験英語を勉強しても、ネイティブの英語が
わからないことは多くの方が
実感していることだと思います。
残念ながら英検やTOEICも同じです。
ではこれらの資格試験のために勉強するのは
意味がないのかというと、
そんなことはないと思います。
資格試験の対策は、
のちに実戦的な力を身につけるための
基礎づくりだと割り切って取り組めば有効ですし、
そもそも意味があるのかないのか以前に
目の前の受験や就職・昇進のために
試験を受けざるを得ない人が
ほとんどだと思います。
受ける試験に応じた対策をすること
英検やTOEICなどの資格試験は、
ありとあらゆる表現が使われる
映画や日常会話をいきなり理解するのは
ハードルが高いので、
範囲を区切りステップを踏んで
学習するためにあるものです。
ですので、試験が求めているレベルに応じた
学習をすることが重要になります。
(ちなみに「英検1級はネイティブでも落ちる」
といった話は別に嘘ではなく、
彼らが合格できないのは対策をせず、
試験の形式や合格するために大切なポイントを
押さえていないからです。)
では、各種試験においてリスニングができない
理由を明らかにしていきたいと思います。
ただ、私の経験上、リスニングが苦手な理由は
大きく以下の二つしかありません。
①そもそも必要な語彙力・文法力が足りていない
リスニングができないという場合の
圧倒的に多い原因はこれです。
当然ですが知らない単語は聞き取れませし、
読んで意味が取れない文章は聞いてもわかりません。
まずは自分が受ける試験で
求められているレベルの単語を覚え、
必要な文法事項を押さえるという
当たり前の学習に戻ってほしいのですが、
その際リスニングを意識し、
アプリや電子辞書を活用して
正しい発音で覚えることを意識すると効果的です。
特に「delicate」や「hurricane」といった、
カタカナで日本語になっているものは
間違った発音で覚えがちなので、
きちんと音声を確認するようにしてください。
②音読をする習慣がない
普段から生徒さんには
くどいくらい言っているのですが、
英語学習で大切なのはとにかく音読です。
リスニング・スピーキングだけでなく、
文法問題や長文読解、ライティング
においても音読は有効です。
音読をすることで長文読解のスピードは上がりますし、
文章に文法的な間違いがあれば
理屈以前に感覚的に「何か変!」と
気づくことができるようになります。
学校の先生の発音を頼りに
なんとか勉強するしかなかった昔と違い、
今では市販のほとんどのテキストに
CDやダウンロード音源がついています。
文法であれ長文であれ、
解いたものは正しい発音で音読練習ができます。
また、音読は大きな声でやる必要はありません。
小さな声で口を動かすだけで十分です。
特に今はコロナでマスクをするようになっているので、
いつでもどこでも音読はできます。
実際、私はスタバや電車の中でもよく
モゴモゴと一人で音読をしています。
(周りの人に不審に思われていないことを祈ります…)
ちなみに、英文を見ずに聞いた音声を真似する
シャドーイングの方が効果は高いですが、
ハードルも高いので負担になるようでしたら
まずは音読で十分です。
聞き流しは意味がない
避けていただいた方がいいかなと思うのは、
片手間で英語の音声を聞き流すことです。
一時期、何もしないよりマシだろうと思い、
歩いている時は常にAirPodsをつけて
BBCなどをPodcastで聴きっぱなしに
していたのですが、
効果が薄い上に聞き流すのが悪い意味で習慣になり、
集中して英語が聞けなくなったのでやめました。
こう書いていくと結局、
受ける試験に合わせて
単語を覚えて文法を学習し、音読をするという
地道なことの積み重ねですよね…
相変わらずキラキラしたことが言えず
申し訳ないのですが、
地道に頑張っていきたい方は
是非Migakuにお越しくださいね。