高校生の自主学習について
今回は高校生の自主学習について話します。
引き算の必要性
毎回、極端な例ばかりを
持ち出しているようで恐縮ですが、
2022年(2021年度)東大合格者数トップの
開成高校の生徒が、
日々がどのくらい勉強しているのかを
引き合いに出してみたいと思います。
偏差値の側面から見れば
日本一の高校だから、
朝から晩まで授業が詰まっていて、
一日中勉強しているイメージでしょうか?
実状は真逆です。
学校の授業は朝8:10に始まり、
14:30から15:10には終了します。
※参考サイト→開成の一日
宿題の量もそれほどなく、
もっと勉強したい生徒は
塾や予備校に通うなどして
勝手に勉強しているようです。
体育祭は異常に盛り上がるようですが、
基本的に学校行事や部活動も
あまり盛んではないとのことです。
全国的にみても、
東大合格者ランキングでトップに
入るような私立高校の場合、
基本的に放任の傾向があります。
元々地頭の良い生徒が多いから
このような放任主義が成立するんでしょう?
と思われる方も多いと思います。
しかし、長年高校生に接している
私から見れば、余計なことをしないという
引き算の必要性を強く感じているため、
このような本物の進学校の方針から
学ぶべきことは多いと思います。
「自分の勉強をする時間がない!」という悩み
一方、多くの普通科の公立高校では
授業や宿題の量が多すぎると
率直に感じています。
これが意味のあるものなら
文句は言わないのですが、
非効率で無駄なものばかりだと
言わざるを得ないことが大半です。
特に九州にいた頃は、1時間目の前にある
朝課外や夏休みなどの課外授業で
疲弊して苦しんでいる生徒の悩みを
よく聞いていました。
(※ようやく最近になって、このような傾向が
変わってきているようです。
本当に良いことだと思います
九州の高校 朝課外廃止広がる→こちら)
彼らが口を揃えて言ってたことは、
「自分の勉強をする時間がない!」
ということです。
余計なことばかりやらされていて、
本当に必要なことができていないという
ことに気づける、この感性は重要です。
本当に進みたい進路に進むためには、
言われたことをやるだけでなく
選択と集中こそが重要になります。
目標に合わせて、やるべきことを選ぶ
では、どうにか自分の時間を確保できたら
何をどのくらい勉強すれば良いのでしょうか。
私見では、現役で、一般選抜で
国公立の大学に現役合格したいのであれば、
高校1・2年生の時から
学校の授業以外に1日4時間の勉強時間を
確保することが理想です。
やはり、受験に必要な教科が多い
国公立大学に進みたいのであれば、
そのくらいの時間を早くから
投下する必要性があると思います。
しかし、私立大学の受験に絞るのであれば
話は別です。
例えば、ビリ○ャルが合格した慶應SFCだと、
「英語」と「小論文」、
「数学」と「小論文」
「情報」と「小論文」の
3パターンの2科目受験ができます。
(※3教科パターンもあり)
極端な話、高校1・2年生の時は
英語に全振りしておいて、
高校3年生の時に小論文対策を追加する、
といった高校生活を送ることも可能です。
また、近年は昔ながらの入学試験は受けずに、
なんらかの推薦で大学に進学する生徒が
5割から6割に上っています。
(※学校推薦型選抜とは?→こちら)
この場合、必要な評定平均を取れるように
学校のテストを頑張りながら、
受験したい大学が求めている
スポーツや芸術の活動を頑張ったり、
英検などの資格試験で必要な級やスコアを
獲得することが大切になります。
結局、自分がどこの大学に行きたいかによって、
どんな生活を送るべきかが決まります。
わりと画一的な勉強が必要な中学生と違い、
高校生は進路によって
求められることが大きく変わります。
それにも関わらず、特に公立高校だと
生徒が望んでもいないのにやたらと
国公立大学を押してきて、
時間を奪う先生が存在します。
こちらの動画、タイトルは煽り気味ですが、
松原一樹先生がすごく真っ当なことを
おっしゃっています。
そうは言っても、その進路を決めるのが難しいんだよ、
という方もいらっしゃると思います。
また別の機会に、高校生の進路の決め方については
語りたいと思います。
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