83冊目:PSYRENーサイレンー/岩代俊明

こんばんは、Umenogummiです。


今日は都市伝説である謎のゲームに巻き込まれた少年少女たちのお話です。


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PSYRENーサイレンー/岩代俊明 作


夜科アゲハはある日、「PSYREN」と書かれた赤いテレホンカードを入手します。次の日アゲハはクラスメイトの雨宮桜子の財布を拾い、その中に同じカードがあることを発見します。
アゲハが「困ったことがあるなら相談に乗る」というと、桜子は「助けて」と言い残し、消えてしまい、そのまま行方不明になってしまいます。

桜子だけではなく、近頃失踪者が相次ぎ、その黒幕はネット上で話題になっている都市伝説「秘密結社サイレン」とその使者「ネメシスQ」だと言います。さらに失踪した人たちは赤いテレホンカードを持っていたという目撃証言がいくつもあり、使用していないテレカには500万円もの値打ちが付いていると言います。

アゲハは迷いつつも、桜子の「助けて」という悲痛な叫びが忘れられず、公衆電話でテレホンカードを使用します。すると「サイレン入国センター」という場所につながり、60問以上の質問に答えさせられます。
次の日、アゲハは警察を名乗る怪しい男二人に追われ窮地に陥っているところ、徐々に大きくなる電話のベルの音を耳にし、携帯の着信ボタンを押すと、見知らぬ荒野に立っていました。

アゲハはそこで、ボロボロになりながらも刀を振るう桜子と再会します。また、アゲハと同じようにテレカを使って数人の男たちと出会いますが、ほとんどはアゲハの忠告を無視し禁人種(タヴー)と呼ばれる生物に瞬殺されます。朝河飛龍(ヒリュー)はかろうじて生き残り、アゲハ・桜子とともに協力し禁人種を倒し、「サイレン世界」から抜け出すことに成功します。

帰還後、アゲハとヒリューは「PSI(サイ)」と呼ばれる力を習得、桜子と桜子の師匠でありサイレン世界をクリアしたことのあるPSI使い・八雲祭から、サイレン世界が「荒廃した未来の日本」であることを聞かされ、PSIの使い方を学びます。荒廃した未来を作った原因の組織「W.I.S.E(ワイズ)」との戦いに身を投じていきます。

物語の鍵となるのは天樹院エルモアという未来を予知する霊能力者の存在で、彼女が「サイレン世界の真相を暴いたものに5億円の懸賞金を与える」と発言したことで、赤いテレホンカードが高騰した原因を作っています。
アゲハは彼女の元を訪れ、彼女が引き取って育てている5人の子どもたち(ヴァンカイルフレデリカシャオマリー)からPSIの使い方を学ぶことになります。この子どもたちが強くてたくましくて格好いいです。


ヒリューはとある事情から別行動をとることになるのですが、目指すところは同じで、アゲハのピンチを救うなどの活躍を見せます。
アゲハと桜子、ヒリューには、祭、5人の子どもたちのほかにも様々な協力者が登場しますが、皆信頼し、協力し合って一つの敵を倒すために切磋琢磨していくのですが、もうなんというか、仲間っていいですよね。

アゲハが修行をして戦い、負け、また修行をして強くなっていく。まさしく王道の少年マンガです。

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