102冊目:ブラックナイトパレード/中村光
こんばんは、Umenogummiです。
ブラックナイトパレード/中村光 作
大学受験に失敗し、就職も決まらず、コンビニでバイトをするも同僚に恵まれない日々を送る日野三春。
クリスマスの夜、バイトを終えると苛立たしさのあまり廃棄となったクリスマスケーキを持って帰った(規定違反)三春の目に、ホルモンの屋台が留まります。
そこで黒いサンタ服に身を包んだ店主から「本場のクリスマスには必ず2人のサンタが来る」という話を聞きます。
良い子のところに赤いサンタが
悪い子のところに黒いサンタが
その話を聞き終えると、三春は動く袋に食べられてしまいます。
三春は見覚えのない場所で目を覚まし、黒いサンタ服と再会します。
とっても悪い子は袋に詰めて攫われる
そして赤いサンタクロースと
良い子達のクリスマスのために働くんだ
というわけでサンタクロースの会社(月給30万円・残業代ボーナス昇給あり。寮完備3食付き、という好条件)に入社することとなった三春でしたが、赤いサンタクロースを巡る陰謀に巻き込まれていきます。
サンタクロースと働けるなんて夢のあるような話ですが、タイトルの通り、どことなくブラックさがにじみだしています。
さらに同僚たち(やはり同じく悪いことをして攫われた)は一癖も二癖もあって三春は苦労します。が、才能を見出され、子供たちの欲しいプレゼントを適切に配置したり、トナカイになる試験を受けたりと、目覚ましい成長を遂げていきます。
回を重ねるごとに新しい事実が発覚し、三春の過去が明かになり少しずつ謎が解けると同時に、新たな謎が生まれ物語が深まっていっています。
一体どんな結末を迎えるのか、楽しみです。