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312冊目:あせとせっけん/山田金鉄

こんばんは、Umenogummiです。



今日はちょっと変態チック?なラブストーリーです。




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あせとせっけん/山田金鉄 作



あらすじ


女性に人気の化粧品・バス用品メーカー・リリアドロップに勤める八重島麻子は子どもの頃から汗っかきに悩んでおり、毎朝出勤後の制汗に余念がありません。

麻子はリリアドロップの出すせっけんが大好きで、ある日麻子が社内にあった新製品の前で幸せに浸っていると、突然背後から匂いを嗅がれてしまいます。

その主は、商品開発部に勤めるプランナーの名取香太郎で、最近出しているせっけんはすべて彼のプランニングだということ、近々ある新作のプレゼンのアイデアがまとまらないことを麻子に話します。香太郎は麻子のいい匂いからヒントを得たいということで、プレゼンまでの1週間、毎日麻子の匂いを嗅ぎに来ることを宣言します。




感想


汗っかきの麻子さんと茶園の息子で嗅覚が鋭い匂いフェチの香太郎さんの恋愛物語です。こう書くと香太郎が変態っぽいですけど、事実初対面の麻子には変態と思われていたので、あながち間違ってはいないかも。

表紙の香太郎もちょっと変態っぽくないですか?(酷)
というのもあって初め書店でこの作品を見たときは敬遠していたんですが、読んでみると香太郎の性癖はまぁ置いておいて、爽やかな大人の恋愛という感じで面白かったです。恋愛ものによくあるドロドロした感じもなくて、二人ともまっすぐで、お互いに一途なので安心してみていられます。時折喧嘩をしたりすれ違いがあったりもしますが、最後には丸く収まって二人の絆がより強くなった感じがします。

二人の家族もとてもいい人たちで、それぞれの子どもたちの恋愛を温かく見守ってくれています。


社内恋愛って憧れますね。秘密にするの大変そうですが。

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