199冊目:SF男女物語/みかわ絵子
こんばんは、Umenogummiです。
きょうはこちらの短編です。
SF男女物語/みかわ絵子 作
ある日、信じやすい僕はベンチに座ったまま動けなくなっていました。公衆トイレの空き待ちをするためにベンチに腰掛けると、隣に座って居た少女が
「あなたはもうこのベンチから立ち上がることができません」
といったことを信じてしまったために、動けなくなってしまったのです。
超能力者であり、妖怪だという少女の言葉を心の底から信じる人間がいれば、その言葉は現実となると少女は語ります。
次から次へと展開する少女の言葉とすぐに僕が信じてしまうがために起こる異常な出来事。もう笑いがこらえられません。どんだけ僕は信じやすいのか。おかげで訪れる窮地も、少女の言葉によって、またその言葉を僕が信じることで救われます。
まさしく、信じる者は救われる。
最後はそれまでの目まぐるしい展開と打って変わって、穏やかなハッピーエンドです。
この作品は以前紹介した、忘却バッテリーの作者・みかわ絵子氏の作品です。
なるほど、忘却バッテリーでお馴染みのみかわイズムを感じます。
少年ジャンプのアプリ・少年ジャンプ+で無料で、短時間で読めますのでぜひご一読ください。
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