316冊目:バックストリートガールズ~ゴクドルズ~/ジャスミン・ギュ
こんばんは、Umenogummiです。
今日はちょっと変わったアイドルマンガです。
バックストリートガールズ~ゴクドルズ~/ジャスミン・ギュ 作
あらすじ
犬金組のヤクザ、健太郎・リョウ・カズの3人は、とある失態を犯し、アイドル家業が儲かると踏んだ組長から性転換を命じられます。そして猛特訓の末に健太郎はアイリ、リョウはマリ、カズはチカという名前になり、地下アイドル・ゴクドルズとしてデビューします。
本人たちの気持ちをよそに、ゴクドルズは秋葉原で人気のアイドルとなり、組長はプロデューサーとして鼻高々とし、数々のヒット曲を手掛けるようになります。
その裏側では、中身はヤクザのままの3人が飲んだくれて、アイドルの外見のまま愚痴るのでした。
感想
ヤクザとアイドルという、一見正反対の仕事をうまく絡め合わせています。ヤクザの制裁というのでしょうか、その方法が性転換してアイドルというのも斬新で面白いです。
当の元ヤクザ・現アイドルの3人も、人気地下アイドルという現実とヤクザの誇りとの間で葛藤しています。組長(プロデューサー)の洗脳教育のたまものか、ヤクザの魂は捨てていないながらもアイドルとしての人気も欲しい、というジレンマを持つようになります。
実際は文字通り地獄のような死に物狂いの特訓の末に、アイドルとしての地位を確立する3人の姿は、ファンに勇気を与える本物のアイドルのようです。実際のアイドル家業も、裏側はそうとうエグイのでしょうか…。
本人たちの気持ちとは裏腹に、スターダムを駆けあがっていくヤクザたちのお話です。
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