181冊目:怪物少女は初恋の夢を見るか/在間りしん
こんばんは、Umenogummiです。
今日はこちらのマンガです。
怪物少女は初恋の夢を見るか/在間りしん 作
青春を謳歌し、謳歌しまくって、調子に乗りすぎてシメられた過去を持つ高校生になったばかりの草薙奏助は、出る杭は打たれることを学び、高校生活は穏やかに過ごそうとしていました。そこで奏助は、7歳でミレニアム懸賞を解き明かし、8歳でフィールズ賞、10歳でノーベル賞を受賞した天才を通り越して怪物と呼ばれる幼馴染・御門台鏡子と再会します。
鏡子は教師の間違いを高度な知識で指摘するなどの行為や、元々の近寄り難さから、早々にクラスで浮いてしまいます。出る杭は打たれることから、彼女との接触を避けていた奏助でしたが、ペアを組む課題であぶれてしまった鏡子に声をかけ、2人は昔のように楽しく話をするのでした。
しかしその後、奏助はクラスメイトの池田たちに囲まれている鏡子の姿を目撃します。鏡子は泣きながら立ち去り、そのまま学校へは戻って来ませんでした。
放課後、池田たちの誘いを断り、奏助は鏡子を探します。奏助は2人が通っていた幼稚園の前で鏡子を見つけますが、鏡子は学校生活というものが理解できたからケンブリッジへ戻ると告げます。鏡子が死んだような目になっていることに気がついた奏助は、自分が鏡子に学校の楽しさを伝えると宣言します。
鏡子と別れた後、奏助は怪物と化した池田に襲われます。池田は奏助に、「今後一切御門台鏡子に近づかない」ことを約束させようとしますが突然苦しみだします。実は池田はメイケダルス人という異世界人でした。
鏡子の怪物的な頭脳を必要としているのは地球人に限らず、自分たちの解決できない問題を鏡子に依頼してきているのでした。それらの依頼数は、マイクロチップ数十枚のデータに及んでおり、池田もまた自分の依頼に集中してもらうために鏡子の学校生活を邪魔したということでした。
鏡子は学校生活を邪魔されないために、池田の依頼を解決し、「二度と自分の前に現れないように」と言います。
鏡子に最高の高校生活を送らせるため、奏助は校内放送で学校に潜り込んでいる異星人たちに「鏡子への依頼はすべて自分を通すように」伝えます。
さらに奏助は池田に頼み、友人として鏡子と遊んであげてほしいと頼み、池田は鏡子を3人は普通の高校生らしい放課後を過ごします。
くっつきそうでくっつかない奏助と鏡子が愛らしいです。特に鏡子は普段は偉そうにしているのに、奏助の前だと甘えたような表情になって、恋する女の子という感じでかわいいです。
鏡子は奏助のおかげで楽しい高校生活を送り、奏助は鏡子のおかげで普通ではないエキサイティングな日々を送ることになるのですが、その2人のギャップが見ていて微笑ましく、楽しいです。
池田もいい味を出していて、2人をからかいながらも温かく見守って、時折ナイスなアシストをするいいやつです。
2人と+異星人たちの賑やかな高校生活が楽しめるマンガです。
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