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結婚にまつわるあれこれ全部、前提を疑ってみた
結婚願望はそれほどなかったけれども、ハネムーンに行くとしたら砂漠がいいなとか、砂のサラサラ音以外になにもない空間で、地平線までビッシリの星空を見て過ごしたいなとか、考えたことがない訳でもなかった。
結婚願望はそれほどなかったけれども、結婚式を挙げるとしたらパラオのカープ島を貸し切って、昼からダラダラと飲んだり踊ったり、行きたい人だけ潜りに行って、現地集合・現地解散にしたいなとか、考えたことがない訳でもなかった。
内祝いは軽くて荷物にならないものがいいとか、両家顔合わせは豆腐屋うかいがいいらしいとか、考えたことがない訳でもなかった。
祝ってもらうほどの人間じゃない
いざ、「結婚式をするの?しないの?」という議題が目の前に現れた時、大勢を集めてセレモニーをしているイメージが到底湧かなかった。
お互いに、タキシードやドレスを着るイメージもつかなかった。
両家顔合わせをしようとしたら緊急事態宣言になったし、そんなことよりも命が大事だという世の中になった。
無論、砂漠にもいけるはずがない。
色々とディスカッションをする中で気づいたのだけど、「祝ってもらうほどの人間じゃない」というのが、二人共通の自己認識だった。
金銭感覚と時間感覚は一致
そもそも金銭感覚や時間感覚がかなりの近似値だと感じている。
一過性のイベントに労力とお金を使うくらいなら、グリーンランドとモルディブとニューカレドニアに行きたい。
そう言ったら夫は「行こう行こう、いつにする?」と言うだろう。
友人たちにも、わざわざ時間使って集まってもらうくらいなら、1人1人とサシ飲みしたい。
そう言っても夫は「行こう行こう、いつにする?」と言うだろう。
のちのち書こうと思うけれど、夫とは時間の使い方とお金の使い方、労力のかけ方がとても似ている。そこはお金かけてもいいとこ、それは駆動時間に対する対価がない。という判断基準が一致している。
なので、結婚式にかける労力とお金とみんなの時間を考えたときに、それを実行して二人の関係性が良くなる未来は描けなかった。
友人の定義とはなにか
さらには、友人の数やコミュニティの作り方が全く違うので、結婚式をしたらほとんど梅中の友人で埋め尽くされる、みたいなことが起こらないでもないなと思った。
二次会に行くものの、知っている人がほとんどおらずに、唯一顔見知りの人と二人きりで肩見狭い思いをして終わる。なんてこともよくあること。
佐賀と神奈川(北海道育ち)で実家も遠いし、結婚直前まで夫は大阪に住んでいた。
それからやっぱり、どこかの国でたった一度だけ会って旅をともにした人と、今は日本にいないけど世界のどこかで頑張っている親友、いつも一緒に仕事をしている人、数年前はずっと一緒に仕事をしていた人。
誰を結婚式に呼んで、誰から二次会に呼んで…なんて考えていたら、3年くらいかかっちゃう。
そんなわけで、夫婦満場一致で結婚式をしないことが決定した。
次第に無視できなくなった「おめでとうムード」
「祝ってもらうほどの人間じゃない」と思っていたので、結婚報告も、仕事で影響を及ぼすかもしれない最低限の人にだけ行った。
結婚報告についてはこちらをどうぞ。
しかしこの半年、二人で旅をしながら、直接会った人にだけ報告をしていると、皆が「おめでとうムード」になった。
いやいや、祝われるほどのものでは…と恐縮してしまうのだが、それを跳ね除けるほどの「おめでとうムード」をこの半年ほど浴びてきた。みんな祝いたいのか、これは祝われるべきものなのか、と考えはじめるようになった。
ふと思った。
そういえば、私、自慢じゃないけれど、これまで無数の同僚・先輩・後輩・友人たちの人生の門出を祝ってきた。
たぶん結婚式出席回数を数えたら100回は軽く超えていると思し、二次会やパーティーなんかも含めたらその倍以上になるだろう。
大きい声では言えないけれど(言っちゃうけど)2回結婚式に出席した人もいるし、献身的に余興のパフォーマンスもしてきた。(本当に献身的に。笑)
そして2020年。
結婚式がしたくても出来ない人たちを、たくさん見てきた。
実行した人も延期した人も、とても頑張っていたし、苦渋の決断の連続だったろうと思う。本当にお疲れ様、と世の中の結婚式を挙げようとした皆様に言いたい。
私たちはどうやら、みんなの祝いたい気持ちを、ちゃんと真っすぐに受け取る必要がある。そして、選択肢が狭まってしまった「結婚」にまつわるあれこれについて、何かしらの実験をしてみる必要があると感じた。
すべての当たり前をひっくり返してみた
そんなことを思っていた時に、コロナ関係なく場所や時間の制約を受けない形にチャレンジするというアイデアを思いついてしまった。
①ご祝儀袋のいらない、ご祝儀。
②100人100通り、相手のために考え抜き、ストーリーとともにお届けする内祝い。
③二人だけの閉じた世界じゃなくて、みんなで行くハネムーン。
④ある1日のイベントでなく、続いていく物語としての結婚式。
小さいことを言ったらケーキ入刀だとか、出席者の服装だとか席次だとか、結納だとか墓だとか、色々ひっくり返したいことはあるけれど、今わたしたちに出来る精一杯のアイデアとして「投げ銭ハネムーン」をお届けします。
\内祝いについて詳しく紹介します/
投げ銭ハネムーンのサイトでは詳しく分からなかったこともあるかもしれませんので、参加を考えてみる皆様へ、内祝いを詳しくご紹介します。
01.ミステリーふるさと納税
迷った方はこちらがおすすめ。よく、うちで牡蠣やホタテや毛蟹を仕入れてみんなでパーティーをしていたんだけど、そんなイメージ。
商品を明確に希望してもらってもいいんだけど、なんとなくミステリー感を楽しんで欲しいから、『春に楽しみたい旬の味覚』とか『私たち夫婦に似合う工芸品』、『幻のお酒』などとバクっと依頼してもらえるといいかもしれません。それを選定するに至ったストーリーとともに、一人一人の顔を思い浮かべながらお届けしたいと思います。
日本には「半返しの原則」というものがあるそうで、投げ銭の1/3〜半額程度のご予算で、いつか何かが届きます。(使える予算は申込数によって変動しますが目安として。)
そして、インスタやTwitterでの返礼品選定のストーリーを配信していきますので、届くまでのドキドキを楽しんで頂ければと思います。
嗅覚には自信がありますし、夫は物流のプロなので、郵送もばっちり行います。笑
02.あなただけのツアープラン
コロナが収束したら、こんな場所に行きたい。圧倒的な非日常を体験してみたい。日常の延長で何もしない日々を過ごしてみたい。など。
これからやってみたい旅について、計画を立てる相談に乗ります。
申し込み頂いた後に、1~2回程度オンラインで詳しいご希望をヒアリングさせて頂き、その後プランを立ててメール等にてご連絡します。
(海外については2020年2月以前の情報になりますこと、ご承知おき頂ければと思います。)
03.あの街ロケハン行ってきて!(来て!)
ご依頼を頂いた街に行って、それぞれのいいところや隠れた魅力を発見して、発信をします。(このご時世なので国内限定にしますが、いつになっても良ければ海外でも承ります。笑)
こんな人におすすめ↓↓↓
いつか両親も一緒に家族旅行に行きたいけれど、失敗したくないので事前にとにかく詳しくて、表面的ではないリアリティのある情報が欲しい人。
まちづくり系のリサーチやワークショップで、フィールドワークに同行して欲しい方。(サラリーマンなので、基本的に土日祝日の対応になります。)
自分の街で新しい取り組みをはじめるにあたり、宣伝をして欲しい方。
(私の発信能力に限界と、サラリーマンであることによる制限があるので、微力ですが、精一杯貢献します。)
などなど。
高級ホテルに連泊してとか、高級フレンチひたすら食べてきて、など明らかに予算外になりそうなものはオプションにさせて頂くかもしれませんが、常識の範囲内であれば宿・食事等も含みます。
危険を伴うアクティビティのご依頼はお断りさせて頂く可能性もありますし、感染拡大状況に応じてご希望に添えない可能性もありますが、出来るだけリクエストにお応えします。
ご依頼後、何度かオンラインでの詳しいご希望についてやり取りをさせて頂き、実行する時期などを決めさせていただければと思います。
あと、何度も言いますが、私はサラリーマンなので、諸々ご理解ください。
(夫はフリーランスですが、フィールドリサーチの能力はありません。でも荷物は持てます。)
04.超おめでとうの気持ち
2021年内を目安に、どこかの地域からあなたの家に絵ハガキを送ります。
夫と私から心を込めたメッセージを添えて、感謝の気持ちとともにお届けできればと思います。(住所をお伝えしたくない人は、辞退も可能です。気持ちはしっかりと受け取ります。)
海外に行っていた時は毎回、2枚の絵ハガキ(祖母と先生宛)を送るのがルーティンだったのだけど、それもできなくなっちゃったので、誰か送らせてください。笑
海外に行けなくなったので国内からになります。もし2021年内に海外渡航がなんの憂いもなく出来る世の中になったのならば、どこかの国から送るかもしれません。
そして、頂いた投げ銭の一部は、この「投げ銭ハネムーン」サイト運営と、事業展開のために使います。いかんせん初めての試みなので、至らない点も多々あると思います。参加いただいた方のご意見を頂きながら、サービスの見直し検討と、UIや仕組みの改善をしていきたいと思っています。よろしくお願いします。
それではこちらへ、投げ銭をどうぞ!!