定額給付金で結婚指輪を買った話
私たちは婚姻届というものを書いていない。
もし自分が婚姻届を書くとしたら証人は誰にしようか。
先生にお願いしたいな。なんていうことを、
人生の中で考えたことがない訳でもなかった。
20代後半頃からSNSにかなりの頻度で上がってくる、
市役所の前で婚姻届を二人で持って記念撮影、
なんていう姿に憧れがなかったわけでもないし。
まぁ、写真はさておき、
やっぱり婚姻届は書いてみたかった。
1つのプラチナを延ばしていく。塊、美しい。
住民票というものの効力
私たちの手元にあるものは、続柄の欄に「夫(未届)」と書かれた住民票と、同日にお互いが戸籍から分籍した分籍届があるくらい。
二人で入れる保険に入ろうと手続きを進めているが、契約時点から受取人を赤の他人にするのはハードルが高いらしい。
それらを含めて現在手続きを進めている最中で、公正証書(遺言書)を今年はじっくりと作成したい。
法学部卒の夫がいて良かった。
取扱説明書も上手く読めない私には、少しハードルが高いから。
働き方における働く場所について、住民票になんの効力もないことは分かってきたが、事実婚については、住民票しか効力がないのは、なんとももどかしい気持ちになる。
叩いて叩いて、1本の長いプラチナが完成。
鍛造・槌目・小叩きのエンゲージリング
そんなわけで、結婚したという実感を得るために、安直だけれども結婚指輪を買うことにした。
「鋳造じゃなくて鍛造がいい」という私と、こだわりのない夫と二人で、7月初旬のコロナが収束していた時期に長岡市まで工房見学しに行った。
コロナ禍なのに来てくれてありがとうと大歓迎を受け、色々と試してみた結果、1つのプラチナから鍛造してつくる、槌目小叩きのちょい太めリング(艶ありとマットのハーフ&ハーフ仕上げ)という世界にひとつだけのリングが出来上がった。
プラチナをリング状にして、槌で叩いていく。
ピザのように注文した
艶ありかマットかが決められずに、長らく悩んだ結果、「ハーフ&ハーフで!」と職人さんにお願いする私を見て、夫が「ピザかよ」と突っ込んだ。
そんな夏の日でした。
工房の人からは、来てくれてありがとうということでかなりディスカウントしてくれて、税込で2人分の定額給付金内にギリギリおさまった。
叩きが仕上がってきた。槌目がとてもきれい。
なので、二人で「指輪は定額給付金で買った」ということにした。
なんとなく、そっちの方がおもしろいから。
注文してから2週間程度で届いたのだが、工房の粋な計らいで、制作過程の写真を毎日メールで送ってくれる。それがこの記事にUPしている写真です。気になる人がいたら紹介するので、ご連絡ください!
人生はじめてのアクセサリー
人生ではじめてのアクセサリーだという夫は、絶対に無くさないようにと無印で指輪ケース(軟膏とかを旅用に小分けにするケース)を買って、温泉に入るときはこまめに外すなど、大切に扱っている様子。
夫はマット派らしい。
私はセンター分け派。(ハーフ&ハーフ)
なんだか重い話が続いたので、軽めにいってみました~
マットと艶あり仕上げの境界線。
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本記事は、ディスタンスを取りながら結婚報告を行い、参加型ハネムーンと選べる内祝いをお届けする「投げ銭ハネムーン」に関する内容です。
気になった方は、覗いてみてください。