「 里芋キーマカレーと本格ニョッキ 」
昨日は家ランチで里芋(きぬかずら)を
キーマカレーにして食った。
歌の美千子さんが、
コロンビアから略奪し日本へ持ち込んだ
怪しげなカレースパイスもしっかりと
仕込んで食った。
あははは、
これがなんとも言えない美味さだった。
キーマカレーと一体になった千葉・八街(yatimata)の里芋は
つるりとしながら、もちっとした極上の味わいが
あのニョッキを彷彿とさせるので
「イタリアンの店でも出せるね」
などと言っていたのだが
これは美味い里芋とレトルトカレーがあれば
家庭でも簡単に作れるので店向きではないな。
ということになった。
店というものは
家庭ではなかなか出来ない「+何か」を
売りにするわけだから店の味を求めて
スーパーの食材売り場を彷徨(samayo)っても
そう簡単に手には入らない。
ま、その上に秘密も腕前も必要だしな。
しかし、家ランチとしての里芋キーマは
なかなかのオススメではあるのだ。
で、
夜はコンサートに行くために
ディナーは外食ということになった。
だったら、
本格イタリアンでニョッキを食ってみよう。
ホールのある駅を降りてぐるりと裏道に入ると
堂々のイタリアンがあった。
ここにしよう。
「一人なんですが」
「シィ、どうぞ」
そして、厨房に向かって
「ウナ、ペルソナ〜!!」
とイタリア語で”お一人様”とか叫んだ。
この手の店はちょっと苦手なんだが
ま、いいか。可愛いらしい声だし。
まず、
ハウスワインの白と前菜の盛り合わせを注文した。
手入れの行き届いたきれいな店だ。
(ま、手入れの行き届かない汚い店はあまりないだろうが)
Anti Pasti 前菜の盛り合わせは大きな赤い皿にたっぷりと乗ってきた。
ワインを飲みながらこのあと行くコンサートのことや
昼の里芋キーマカレーのことなどをふっと考えていた。
そうだ、ニョッキを注文するんだった。
里芋とジャガイモのニョッキを食べ比べだ。
ふふふ、出てきた。
イチジクなど載せて小洒落たことをしてある。
昔と違って最近はイチジクが高級果物と化している。
ふむふむ、なるほどな。
里芋もニョッキも甲乙付け難いな。
どちらも美味い。
ワインのおかわりをした。
美味いニョッキを作るのは大変だろうが
美味い里芋はラッキーなら手に入ることもあるからな。
家では里芋、外ではニョッキだな。
いい気分で店を出た。
まだ、開演時間には時間がある。
会場のホールには大きな図書館が併設されている。
1メートルもありそうな大きな画集も揃っているのだ。
開演時間までそこで過ごすとするか。
気分も腹も満足で
柿の木坂をぶらぶらと歩いて行った。
うめ。
2021.oct.15
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コンサートのことはいずれ。