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元日系エアラインCAだった私が 今思うこと

今はオーストラリアの自然の中、
山の麓で暮らすのんびり主婦の私ですが、
結婚する前までの日本で
日系のエアラインで17年間、CAのお仕事をバリバリしていました。
多くの経験と學びがあった貴重な時間。

今はすっかり忘れかけてしまっていますが、
その時間への感謝を込めて、
根付いている経験からの習慣など
綴らせて頂きます。

〜厳しい訓練の研修期間〜

表舞台の裏側には、
厳しい訓練の積み重ねがあります。
学ぶことも専門的なものが多く、
所作など常に教官の目が光っており
訓練所だけでなく
通勤中も緊張感満載の訓練をされます。
その厳しさは
プロ意識を持つことでもあり、
命を預かる仕事でもあるので、
生半可にはできない任務という責任感を
大いに意識する仕事への姿勢の基盤を作り上げるものでした。

〜きめ細やかな配慮ができる準備〜

一便一便、
毎回違うメンバーで違う状況で乗務します。
念蜜に準備をし、各部署での連携が行われての
出発から到着になります。
お客様の最低限の情報や調整、
各部署からの引き継ぎがあって、
各分野で最善の状態で、お客様をお迎えするのです。
チームでの取り組みから出発前のブリーフィングで、
一機のクルーの氣を統合して、
全くもって同じことのない一期一会のチームでの仕事には
意識をできるだけ同じ状態でいるために、
チーフパーサーなどは、皆の氣を合わせコーディネートをする
役目もあるのです。

これは航空会社によって、
全く違うため、
各航空会社の雰囲気も全然違っていて、
利用者からするとそれも選ぶポイントになるのではないでしょうか?


私が所属していた会社は、
世界一綺麗なLavatory(お化粧室)をスローガンにしていたので、
お化粧室を通っては「Lavaチェック」が基本のき。
整備士さんから清掃スタッフも完璧に整えてくれ、引き継いだCAが
機内にて鏡までもピカピカに常に清潔さを心がけます。

その習慣のお陰さまで、
今になっても水回りは綺麗にしていないと
心地よくない感覚が染み付いています。
家でも外でも。。。

〜念密な打ち合わせや準備が、心を落ち着かせる整え〜

『お・も・て・な・し』の心得の詰まった
厳しい訓練をし続け、
表向き、常に冷静で安心感を持って頂く雰囲気を表わし、
笑顔でお迎えする。
それには自分たち自身が整っていないと、
その雰囲気を醸し出せません。
落ち着いた心に整え乗務できるよう、
予習とチームワークでの準備が必須でありました。
いざ出発していく際には、
心と意識を整えるONスイッチは常に緊張感の中、
女優さんが舞台へ出る時のようにと
自分の中でイメージしてのぞんでいました。
『私は女優』と言い聞かせて。


”行き当たりばったりなんとかなる”では、
こればっかりは通用しない世界です。
命をお預かりする役目もありますので、
飛行機の種類で、保安要員としての役割や操作方法も違うため、
下調べと予習、打ち合わせは必須です。
そして、度々起こるイレギュラーな事象の対処も、
ケーススタディを學び、周りの経験も社内で情報共有され、
様々なプランを頭に入れつつ、
それでも思いもしない状況にも遭遇しますが、
そこは自分の人間性と経験から最善なことを考え行っていきます。
現役中、色々なことも体験してきました。



〜今は母親業を主にしながら、全く違う世界で生きているけれど、
 ついついクセが抜けないこともある〜

特に異国に住んでいると、
日本のホスピタリティとは感覚が全く違うので、
自分がしてきたことはなんだったのか?
と海外移住をした当初は、
氣が抜けていました。
今では全てが合わさったら最高なんだな〜と、
日本のホスピタリティもオーストラリアのホスピタリティも
どちらも好きで、もし自分がまたホスピタリティの仕事をしたら、
以前とは違うのだろうと。。。
オーストラリアのフレンドリーなホスピタリティは
心から氣もちいいものです。

退職して主婦になった私。
もう全てを一変してしまおうと、
習慣をあえて崩してきたけれど、
色々生活の節々に、
ついつい出てしまうクセもあります。

食事を振る舞う時や
お客様をお迎えする心得。
家族に対しても言葉遣いや所作には厳しいです。
娘には美しい日本語を伝承していきたいという私。

人をお迎えしてのイベントでは
打ち合わせをするのは必須なことや、
直前までバタバタしたくないため、
物事をする前には
心の余裕をもたせる準備のための時間とシュミレーション必須。

マナーのこともついつい、厳しい目が出てしまう。
なるべく見ないふりや、
自分でも崩しているけれど、
あまりにも崩れすぎている状況には心地よくなくて、
退散してしまいたくなることなど。。。

〜その人の第一印象でだいたい分かる〜

エアラインの面接では
「扉を開けて入って行く瞬間に、合否がもう全て決まったようなもの」
とも言われている。
過言ではなく、
第一印象で、その人その場の雰囲気は
把握できる目利きも身につきました。
その人が、どんな方なのか、
どのような状況でここまで来られているのか、
様子を把握するのに、感覚を磨きます。
なので、機嫌がいいのかどうか、
疲れていそうな方にはお声がけも最小限に、
顔色が悪い人がいらっしゃらないか、
倒れる前に察知して、未然にするなど
アンテナを張り巡らせてもいました。

なので、その人の表情、話し方や所作で、
大体の第一印象を感じ取ってしまうのは今でもあります。

そして、
日本人のマナーは世界一美しいと思っておりましたが、
その日本人の立ち振る舞いやマナーなどが昨今、
残念であることもついつい感じてしまうのです。

グローバル化と言われて
海外で活躍したいという若者も多いかと思います。
受け継がれてきた「美しい日本」
よき日本の言語や習慣や文化が
崩れていないでしょうか?
先ずそのお国で生まれ育った大切なモノを
引き継ぎいで世界中で堂々と
日本の良さを伝えていこうよいこうよ!
と思うのです。

しかし最近は
美しい日本語が聞こえてこない環境も
多いと感じています。
略語が多く、理解し難い残念な言葉遣いを
大人もしている。
姿勢も態度も然り。
人が倒れていても見て見ぬ振りで
いそいそと通り過ぎていく人々。
このような場面に出くわすと
悲しくなります。
これで、世界に行きたいと
その行き進む道へ通用するのか?
経験するのであろう道が気付かせてくれることを
願うばかりです。



最近
美しい言葉を発しない方のお話は、
苦痛になってしまい、耳に入ってこなくなりました。
美しい日本語を話す人とは会話が弾みますが、
美しくない日本語を使ってお話しする方とは
今では距離を置く選択をしています。
大体そういう方は、姿勢も悪いです。

たとえその方が、有名人だったり、
大金を稼ぐような、
地位や名誉のある上の立場に立っている方でも、
所作や言葉遣いの美しさが感じられない人は、
私は、人としての魅力を感じられず、
全く魂には響かずに、関係は繋がりません。
(私が學はせていただいたり尊敬する方々は、
素晴らしいご活動をされて雲の上の存在なのに、
常に謙虚で全てが丁寧に、
豊かさと穏やかさをお持ちの美しい言葉を
お話しされている方々です)

”類は友を呼ぶ”というように、
その場に一緒にいると、同調する氣が少しでも流れますので、
誰と一緒にいるかはとても大事なことだと
私はそう思って、ご縁を繋がせて頂いています。

先日、
日本で本を出されてるという、
多くのフォロワーさんがいる方が、
日本からオーストラリアに
講演会をしにいらっしゃいました。
そのイベントのお手伝いに、携わらせていただいたのですが、
その方を全く存じ上げていなかったことと、
仲良くしている友人が感動したということだけ把握し、
短期間のイベント開催だったので、
バタバタとお手伝いをしましたが、
少し違和感もあったのも確かでした。
不透明なままでバタバタの中、私のお役目だけは真剣に全うしようと徹し、
その他できることと、できないことを明確にして
お手伝いをさせて頂きました。
何が一番大事か。
安全、安心、その場にいる皆さまが
最高に楽しめる雰囲気作りが第一。
その次は?。。。

そのイベントは、みんなが楽しむ会なのか?
その日本からのゲストの講演会なのか?
誰のためなのか?
船長はだれ?
イベントの船の行き先はどこ?
などなど。。。

そして、
日本から来たゲストの方との初対面、
私が受けた第一印象は。。。
残念なことに日本人の悪いマナーが現れていて、
謙虚さが全く感じられず残念なお姿。
講演会を聞き終えて感じた印象、
終始一致していました。
それが、外国人にどう見えたのか?
聞いてみると、、、
「あれが日本人では普通なの?」と同じ印象。
「いえいえ、、、だけど今の日本には多いのかな〜」と(私)。
日本人として残念さを感じたのでした。

いろんな人がいて、感じるのは皆違うので、
私が受けた印象と
他の人が感じた印象は違うと思います。


私の思っていること、感じているとこが
正しいと言いたいのではありません。
様々な方がいる中で、
自分がどのような方々と、
どんな人と、時間を共にいるかが大事。
人が言っていることを信じるのではなく、
自分がどうしたいのかを知り、決め、
自分自身の感覚を信じ、行動する。

自分が居心地良くいれる人を大事にし
その人と共に過ごす命の時間を大切にする。
人として魅力的な人、尊敬する人、
一緒にいて心地よくいられる人と一緒にいる自分は、
學び多く、磨かれていくと思っています。

学歴・地位・名誉などのバックグラウンドを
全く氣にせずに、
どの人がどういう人かという
第一印象で感じ取るチカラが
大切に思うのです。

私にとって心地いい人でも
あなたにとっては心地よくない人もいますし、
両者の氣が合致すると、
いい関係性になるのでしょうね。

時間は命そのものです。
自分の命を大事にして生きていきたいですよね。
どんな時間の使い方をするか=どんな生き方をするか。
一緒に時間をすごしてくださる方は、
その方の命をかけてくださっていると思うと、
その時一緒にいてくださる方、
またメッセージ一つにしても
命を使って書いてくださるお言葉にも
時間の使い方にも
貴重で愛おしいと思えますよね。


どんな人でありたいか、
どんな人から素敵な影響を學びたいか。
瞬時に本当は分かっているのに、
色眼鏡で見てしまったりしていませんか?
まずは、自分を大切にしていきましょうね♡
自分のやりたいことに没頭する時間。

好きなことを夢中でできる世界へ。


どのようなことでも
生きていて経験したことは、
なに一つ無駄なことはなく、
自分の財産になります。
それをどう生かして生きていくか。
皆がそれぞれの特質や経験からの宝をもって
それが、たとえ小さくても、世の中の誰かのためになっていくのです。
私の経験してきたことが、
誰かの何かのお役に立てたら良いな♡と思って
日々今できることを精進してまいります。

本日は
この辺りで〆させていただきますね。

最後まで読んでくださり
ありがとうございました。










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