新卒1ヶ月目、自分を知ることにした
こういうのは普通、自分の生い立ちやらの自己紹介を踏んでから本題を綴るものなのかもしれない。
いつかその気になったら書こうとは思いつつ、あまり自分の境遇について明け透けにしたいタイプの人間ではないので、こうして夜寝る前のひとときに自分についてほんの少し語る文章をしたためようと思う。
夢も希望もないまま入社した会社では、あっという間に自分の心は消えた。
辞めるの?休むの?地元に帰るの?転職先のアテは?貯金は?肩書きは?味方は?
募る不安、焦燥感、劣等感、もうこのまま人生の幕を下ろしてもいいなって思った。
その考えが完全にゼロになったわけではないし、たまに感情が暗い方向に落ち込んだ時には、思い浮かべてしまったりするような状況である。
私は同い年の周りの人間と比べて、少し達観しているというか、実年齢よりも随分と大人な思考で物事を捉えてしまう。だから自分から発せられる発言の疎かな部分にも気づいてしまうし、だからこそ、地元に帰りたい(地元愛があるから、と言った理由ではないが)と親に打ち明ける際には何一つ矛盾のない現状説明と綿密に練られた将来像を親に話す必要があった。
自分の精神状態、今後のビジョン、さらにその先の将来の計画、全てをボロボロ泣きながら説明したあの日は今も思い出したくないくらいに地獄の時間だった。
罵詈雑言を吐かれるわけでもなんでもないが、淡々と自分の愚かな部分に対しての意見を発する親の言葉を、受け止めるだけ。
リスタートを切った今も、不安定な感情に押しつぶされてしまった私は、また自分を知るための時間の中で過ごしている。
好きなことをする、何も考えない日を作ってみる、そんなありきたりな矯正生活をして、またスタートを切れたらと思う。
今日はいい夢が見られますように。