うちにあった動物マンガ(一部)
動物マンガ、お好きですか('ω')?
東京をおん出てから海山近く、庭には草花ウチにはキャットの動植物まみれ生活を送っている当方。
フト、そういえば昔から動物の出るマンガが好きだったなあと思い立ち、本棚をざっと漁ってみました。今からその一部をお届けしたいと思います。
じゃあまずは、ド定番行ってみましょう('ω')
コレがなければ始まらない(笑)『銀牙』以下、いまや大長編というか大河巨編といってもいいほどに展開した高橋センセイの犬シリーズです。当家には『銀牙』『ウイード』『オリオン』までそろっていますがまだまだ追いつきません(笑)。
敵も最初はデカイ熊だったのがそのうち狼、改造された軍用犬、斧を操る巨大猿、犬のロシア軍(;^_^A、遺伝子操作されたなんだかよくわからないドーブツ…噂によると最近は地球外生物と戦っているそうですが、いったい秋田犬はどこまで行くのでしょうか。ジャパニーズバトルマンガのお家芸と言える「インフレ」をここまでマジメにやってくれる作品もそうはありますまい。
こういうと荒唐無稽なようですが実は、短編集には実に泣ける作品が多いのも犬シリーズの特徴。当方は小さい頃に読んだ『少年と犬』(原作者つき短編集)という短編集が忘れられませんが、あの原作者さんの他の作品があったら是非読んでみたいものです。誰か教えてくださいm(__)m
では次、ウマです。
これはヨメさん所蔵。当方は成人してから読みましたが、まあ紹介不要の人気作ですね。当方は12歳でジャ〇プを読まなくなってしまったので(こづかいが足らなくなった)連載当時は読んでいませんでしたが、うーむ、やっぱ面白い(*‘∀‘)。人気ライバル・カスケードもカッコイイ…でも当方が好きなのはアマゴワクチンです。渋いよね。
ホイ次、ネコです。
たまには新しい(といってももうだいぶ前ですが)作品も出しましょう。ほら、いつも昭和の作品ばっかり漁ってるわけじゃないんですよ!とアピールしたい。平成時代に連載の気軽に読める4コマ作品です。
といって、コレは友人が贈ってくれたもので、自分で買ったんじゃない…ので、あまりわかったように紹介するのも恥ずかしいですね(;^_^A。でもまあ、これも有名な石黒センセイのお作ですから紹介不要でしょう。
次は動物マンガといえばやっぱり、なコレ
…あれ、オイ、もう1200文字近くいってるのか?(-"-)
うーん、やっぱいちいち紹介してるとどうしてもアレですね…あんま長くなると読むほうも大変だからいつも2000文字くらいに収めてるんだけど…まあいいや、今日は文字数気にしない(笑)
谷口ジローセンセイの動物マンガはいいですね!(*‘∀‘)
でてくる動物もさまざまで『犬を飼う』『そして…猫を飼う』など独立した傑作も多い。迷うのでここは一冊、短編集を…。
この中には外国の小説を原作にしたものも入っておりますが、元を読んでみるのも面白いですぜ。どうでもいいけど動物記で有名なシートンが画家、漫画家でもあったことをこの本読んで調べて初めて知りました。またシートン先生のマンガ絵がカワイイんですよ(*‘∀‘)興味のある方は検索してみよう。
では次、動物の傑作と言えばこっちも外せない
白土三平センセイ『ワタカ』。これはもう…喋ってたら夏になってしまうので読んでねというほかないんですが、神話伝説シリーズはおもしろいですねえ(*‘∀‘)あ、こういうのを小並感っていうんですか、最近は。
やっぱり『カムイ伝』『忍者武芸帖』が有名ですが、ほかの作品、神話伝説シリーズとか狼小僧とかバッコスとかにはこれでもかというくらい動物が出てきます。バッコスなんかツチブタが出る…他にツチブタの出るマンガなんてあるんでしょうか?ツチブタマニア垂涎。どうでもいいけど『ワタカ』所収の『風狗』第三部に出てくる
サキという少女の表情はトラウマもの
です。大好きです(*‘∀‘)
次、巨匠が続いたところでカミサマ登場。
作品の内容よりどうしても気になることがあります。…どうもこのタイトル。これはやっぱり『どくとるマンボウ昆虫記』(北杜夫)を意識したものではないでしょうかねw手塚センセイと北氏は仕事の上でも何度かご一緒してるそうだと北氏のエッセイで読みましたが。
実は作中に昆虫は出ず(笑)一人の女性がどんどん変態(トランスフォーム)していくお話です。ラストの「わたしさみしいわ、ふきとばされそう」というセリフが圧巻。本当にココロがさむくなる(;'∀')
同じ手塚作品だと『鳥人大系』と迷いましたが、本が見つかりませんでした(笑)。たぶん押入れのどっかにある。
なので次、トリとサカナを。
諸星大二郎センセイ『私家版鳥類図鑑』『私家版魚類図鑑』。
これは最近買いました。いやー、面白いですねえ(*‘∀‘)(こればっかw)
『栞と紙魚子』でも想像上の動物図鑑を扱ったお話がありましたが、これは諸星センセイ版の想像上の魚類、鳥類図鑑ですね。『バイオの風』という作品でもいろんな動物が出てくる。どうも諸星センセイのお作では現世と異世界、人間と動物、生物と機械なんかがどんどん溶けて一緒になってしまう独特のドラッグ感覚がありますねえ…(*´з`)怖いというか、キモチイイというか(笑)。
怖い方の動物といえば、これでしょう。
蛇です。スネーク。
…いかん。どうもきづけば
やっぱり昭和作品ばかり
紹介しているようだ(;'∀')まあしょうがないですね、本棚がそうなんだから。当方のせいじゃない(買ったのはオマエだろw)。
どうでもいいんですがウメヅセンセイのお作では呪いがとか怪物がとかいうより
少女とお母さんが一番怖い
のであって、これも母ものである(-"-)。中には少女とお母さんの複合技『洗礼』などという大作もあって当方はビビりっぱなしなのであります。動物ものじゃないけどおススメです。でまたウメヅセンセイの面白いのは
木もホラーになる(笑)
ところですね…。これは動物じゃなくて植物の怪ですが、例外として載せさせてください。神話や昔ばなしでは巨木の精というのはしょっちゅう出てきて、よく人を惑わします。が、なぜかあんまりマンガにはでてきませんね、巨木の精。絵的に地味だからですかね?…まあこの表紙を見る限り、
それは描き方しだいだろ
という気もしてきますが…木の話、好きです。では次も
ホラーつながりで、これ行ってみましょう。
日野日出志センセイ『わたしの赤ちゃん』ナイストラウマ製造機です(*‘∀‘)
個体進化は系統進化を繰り返すとかいう、誰だかの学説がありますが(調べないワタシw)人間の赤ちゃんがその系統進化の途中で動物のまま生まれてきてしまうというホラーです。うーん、怖い。
しかし高橋葉介センセイにも同じようなお話があり(たしか「ミルクがネジを回す時」だったと思う)人間なんかつまらないから途中で出てきていいのよなどと無責任なことをいうお姉ちゃんのために恐竜として生まれてくる弟がいた(笑)こっちはギャグです。マンガの演出って面白いですねえ(*‘∀‘)
『黒猫の目が闇に』の方は、猫視点のいわゆる吾輩は猫であるモノです。こっちで怖いのは人間の奇行(笑)。しかしこの第一話の、サクラ散る夜、血まみれになった中年男の
『こんばんわ、ぼく太郎で~す‼』
は絶対に夢に出るクラスのトラウマである。この衝撃は「おらといっしょにぱらいそさいくだ!」以来だ(゚∀゚)。
吾輩は猫であるタイプには、こういうのもあります。
いましろたかしセンセイの『化け猫あんずちゃん』
これは、読んでいるうちに人生のほとんどの悩みがどうでもよくなるようなお話であります。ちょっと暗めのお話が多いいましろセンセイ作品のなかでは異色のほんわかさだ。こっちのネコは長生きして化け猫になって、人語は喋るわカツ丼は食うわなんですが、無免許運転でつかまったりする(笑)普通に人間として扱ってる周りの人々がいいですね。
さてキャットが続きます。
これはヨメさん所蔵の伊藤順二センセイ『よん&むー』。
キャットを飼った伊藤センセイの日常コメディです。しかしやっぱりホラー作家、猫の描き方がスバラシイ(笑)。怖い。怖カワイイ。
どうでもいいですがマンガに挟まれた文章のところで、編集者に「ネコの描き方が変わった、これはセンセイ、飼ったな?」と気づかれるエピソードが載っております。スバラシイ編集さんですね。この編集さんがいなかったらこういう作品もできないんでしょうねえ。
さて日常、
身の回りの動物への視線といえばもうこれしかない。
ちばあきおセンセイ『ふしぎトーボくん』これはもう…最高です(*‘∀‘)
近所にウロウロしている犬や猫、ネズミ、トリたちの言葉がわかってしまう主人公のトーボ少年。もうこの設定だけで悲しい。ご想像の通り人間社会では上手くいかず、いろんなトラブルに見舞われます。悲しい。
ネタバレを容赦していただくと、最後、トーボくんは結局小学校にいたたまれずに地方の施設に送られてしまうのですが。当方はこのラストを読むたびに
「トーボくんが人間社会から追い出されたのではない、人間が自然に捨てられたのだ」
と思う(-"-)。毎回思う。
では次、お兄さん。
当方の最も大好きなちばてつやセンセイですが、意外に動物ものが少ない。でもこの初期作品集に入っている『あるあしかの話』好きですねえ…(*‘∀‘)
あしかの、つぶらな瞳がものすごくカワイイ(笑)。お話は悲しいけど。
どうも悲しい話がつづくな(-"-)。ええい悲しいついでだ、当方が最も悲しい、でも一番好きだと思うお話。
ホタル
だいたい、蛍ってだけでもうちょっと悲しいですからね(-"-)これはもうそのまんま、蛍と自然の山川を描いた作品です。何度も紹介してるからくどくど言わん、一番好きです。
…少しちからを抜きましょう。のたっとしたい。
のた魚の吾妻センセイです。
これも厳密には動物マンガとはいえませんが(笑)。こうね、夜空に魚が飛んでいるという強烈なイメージは後世多くのフォロワーを生んだ表現ですから、やっぱりすごいですよね。背景の中には特に説明なく魚、タコ、イカ、なんだかよくわからない生き物がよくのたくっています。のたー。
…しかしこれもなんだか読後感の少し哀しいお作ではありますね。動物は哀しいのか?(-"-)うーむ。
じゃあ最後、でっかく行きましょう。クジラ!
中原とほるセンセイ『夢鯨』。
医師であり漫画家であるセンセイは、むしろあの有名作『ドクターK』の医療監修として巻末で名前を見た方も多かろう('ω')これはご自身で描かれたお作。
…内容を文章にするのは当方の力量では不可能です(*‘∀‘)
ぜひ買って読んでほしいのですが、これは自費出版のご本で、当方ツイッターでみてご本人から売っていただいたもの。…うーん、まだ手に入るかしら?機会があったら是非!
クジラと言えばもうこれでほんとに最後、
小池一夫・松森正センセイ『拳神』
…ずっと以前も紹介しましたが、アシ時代に超絶技巧の先輩から教わった本です。15年くらい探しましたが、
このたびやっと紙で手に入りました(*‘∀‘)ワー
といって、これはボクシングマンガで動物がメインじゃないんですが。主人公が捕鯨に縁のある生い立ちで、ボクシングでピンチになると
やたらと捕鯨シーンが入る(*‘∀‘)
のですねえ。クジラを描かれた作品ってのも少ないです。山育ちで海を知らない、描くのがヘタな当方はこの作品で海の描き方を覚えました(笑)…まあ、描かれているのは捕鯨シーンで逆巻く海が多く、あとで師匠に
「もうちょっとおだやかな海を描けんか」
と叱られたのもいい思い出である。
…って、もう5000文字近いな(;'∀')
もっと紹介したいマンガがあるんですが、それをするためには引っ越し以来古本を詰め込んで開かずの間となっている
この押入れを開けなければなりません(-"-)
いまとてもそんな体力はない(笑)文字打ち過ぎて肩がイタイ、あと腹減った。ので、ここでおしまいにしようと思います。
いつか開けたらこの続き描きますw
ではお粗末様でした(*- -)(*_ _)ペコリ