脳の無風状態。
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基本的に、当方は「人に読ませる文章」は楽しいこと、おバカなことを描こうと思っています。小賢しいこと、ツライことはたとえ有益(かもしれない)でも「なにも書いてまで読ませることはない」というか。
でも今日は少々小難しいことを描きます、たぶん共感する人はほとんどいない(;'∀')と思うので、まあヒマでヒマでどうしようもない方だけ読んでくださればいいなと思います。いいでしょうか、前置きはしましたよw
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新年あけてから、まるっきり創作力が湧いてこない(*´з`)のです。
noteにしても記事を描いたのは元日だけで、あとはつぶやきをちょいちょいしただけ。いえ、創作上の悩みではありません。理由ははっきりしている。
モノを捨ててばっかいるからです。
それと創作と何の関係があるのか、と言われれば。当方もそれを考えていたのです。なぜ創作のチカラが湧いてこないのか。片付けで体力が奪われているだけではない。いままでだって忙しいときはあった。でもむしろ忙しいときほど描きたいことが湧き出てくる、そういうものでした。(何度かそんな記事も描いてますが…)
この現象をどう言ったらいいか。
正直、こうして文字を打っている今も
「別にそんなこと描いてひと様に読ませたって仕方ねえだろう」
という気持ちに負けてまたブラウザを閉じてしまいそうだ(-_-;)なので一気に描きますが、乱筆乱文ご容赦ありたし。
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はじめは、幼稚園のころでした。
親戚の家でお正月の集まりがあって、当時から人間嫌いwだった当方は隅の本棚からマンガを一冊取り出して読むふりをしていた。それは望月三起也センセイの『ワイルド7』でした。
セリフには漢字も多いしストーリーも複雑で、幼稚園児にはよくわからなかったのですが、それでも(絵本とは違う変な絵の本)に夢中になりました。
つぎは『ドクタースランプ』。
キツネのゴンべが出てくる最初のお話で、例によってルビのないセリフを辞書をくりくり(どうして幼稚園児が辞書の使い方を知っていたのか、今でも謎です)読みました。『壁』という漢字はそれで覚えたのです。まだ「梅」の字も描けない頃でした。
小学生の時、図工で小さい本棚を作りました。
15冊も並べればいっぱいな、ブックエンドに板がついたような粗末な品でしたが。その本棚に親戚からもらった『ワイルド7』『ドクタースランプ』の端本(続き物の揃っていない途中の巻)を大事に大事に並べました。空いている場所に、もっと本を並べたくてたまらなくなりました。でもお小遣いも少ないのでなかなか思うようには買えない。
小学生にして古本屋通いが始まりました。
幸いというかなんというか、父親が建築家にして大工だったので、教えてもらって本棚をどんどん作りました。
本棚を作っては、乏しい小遣いから買ってきた本を納める。最初はそれでよかったのですが…。
そのうち本棚を置ける場所もなくなり、泣く泣く「それほど大事ではない本」を処分しつつまた新しい本を買って…内容はすこしづつ入れ替わりながら、本棚を「育てて」おりました。
それはマンガだけじゃなくて、活字の本、小説もエッセイも自然科学の本も、みんな同じような道程をたどりました。買って読んで、覚えて捨てて。本棚はそのまま当方の頭の中でした。(テレビを見ない子(ビンボーで自分のテレビがなかったw)だったので情報はもっぱら本でした)
それが10代、20代…今に至るまでずっとそうです。
しかるに、引っ越しのため仕方ないとはいえいまその本棚を
こうしてしまった。
こうしてしまって初めて気づいたのです。これは、本の入っていない本棚は
本棚の死骸だ。
本棚は生き物と同じように、細胞を入れ替え入れ替え動的平衡を保って、代謝していたんです。自律的にではないにせよこれは疑似的な生命だったのだ。ずっと当方の部屋に住み着いて、知らず知らず一緒に暮らしていたイノチです。その中身が空っぽになり、メシも食べず、排せつもしなくなったそれはいま確かに死骸に違いない。当方が殺したのだ。本棚を、いや自分の脳みそを。
それで今更「創作力が湧いてこない」のは理の当然ではないか。
おもえばここ数か月、引っ越すからといって本も、いや服も家具もなるべく買わないようにしていました。それは間違いなく脳にも影響し、買う買わないの経済活動だけでなくアイディアの代謝も滞り、新しい刺激を避けていたような気がします。
まだ引っ越しまで数日あるので、仕事道具(パソコン)とフトンだけは敷いてあります。本を片付けてしまえば当方の部屋というのはつまりそれだけのことです。
(汚くてスミマセン)
これが。こんなものが当方の人生、物語か。
これで当方、調べものもできる、絵も描ける、文章も描けます。生活費を稼ぐことも、人様に迷惑かけず生きていくことも一応はできます。
でもそれが何だというのでしょう。
本を買い、本棚と共に生きるのが当方の人生ではないのか。ずっとそうしてきたのではなかったのか。
相棒たる本棚のない部屋など、ただの壁と床。
箱です。
そんなものなら病室、牢屋にだってあるではありませんか。あいにく当方、病人でも囚人でもないのです。
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引っ越しもモノを捨てることも長い人生、時には必要ですが。
当方は今とにかく本の背表紙が見たくて仕方ありません。
徳光康之センセイに『最狂超プロレスファン列伝』という傑作ギャグ漫画がありますが、
この主人公は第1話で、上京してきてすぐ、ナベカマの荷ほどきより先に本棚にプロレスビデオを並べ始めます。
いまその気持ちが痛すぎるほどわかる。
あれは、ギャグじゃなかったんですね…(._.)
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最初に断った通りあまり楽しい話ではありませんでしたが。もう来週の今頃は新居で本棚買いに行ってるはずです。お付き合いいただきありがとうございます。
お粗末様でした(*- -)(*_ _)ペコリ
たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)