みそ汁の具について考える(´-`)
ご飯のお供と言えば、これは誰しも一家言あるものです🍚。
ここに特に普段料理もロクにしない連中が5人いたとして、そんな話になれば必ず紛糾する。あるものは漬物、あるものはフリカケ、またあるものは納豆などの単品を推し、さらにあるものは目玉焼き🍳などと言い出す。目玉焼きだけで何をかけるか論争の火種になるのに、難儀なことだ(-_-)…ご飯好き同士、仲良くしろよとも言いたくなる。
そこで話をグッと絞って、例えば漬物なら漬物好き同士に限っても浅漬け派とぬか漬け派の対立は否めないのである。浅漬け派は言う。「夜に仕込んで翌朝食べられる。匂いもないからお弁当にもいい。季節の浅漬けが一番だ」なるほど。しかしてぬか漬け派にも言い分がある。「匂いは発酵臭で体にいい証拠だ、美味しく保存も効くぬか漬けの方がエラい」…日本人同士、仲良くしろよと言いたい。
ことほど左様に、一家言あれば争いも産まれる。これは危険な話題である。
しかして、みそ汁の具(「実」という方もありますね)はどうだろうか?みそ汁も毎日のモノ、種類も豊富ではあるが、これはさほど争いを産まないようである。というより、プロや余程の和食好きでもない限りみそ汁の具は「…まあなんでもいい」と思われているフシがある(-_-)あるように感じるのは当方だけであろうか?
若い頃、よく牛丼屋さんに行った。
朝は納豆の定食、昼や夜は牛丼を頼んだものである。みそ汁がついてくる。ついてこないお店もあるがM屋ではついてきた。するとそれが、納豆定食でも牛丼でも、同じみそ汁なのである。
…別に文句は無いが、美味しくいただくのだが、この辺りに「みそ汁はまあなんでもいいと思われている」感を覚えた20代なのであった。
牛丼屋ならまだいい。トンカツ屋さんだったらどうだろうか。
これも20代の体験だが、東京都T区のあるトンカツ屋ではみそ汁がいつも「とん汁」であった。とん汁を果たして一般的なみそ汁の仲間に入れるかどうかもギロンの分かれるところであろうが、今は置こう。それより、いくら若いとはいえ、トンカツ食いながらとん汁というのはさすがに如何なものだろうかとふと疑問に思ったのである。ボリュームがありすぎる。とん汁は肉も野菜もたっぷりで、とん汁と言えば汁だが内容はもはやメインのおかずといっても過言ではない気がする。トンカツが重いのだからみそ汁はネギやワカメでいいのではないか…いやまあ、それも好みと腹具合にもよるだろうが、とにかくそんなことを考えさせられたものである。
思えばみそ汁ほど具を選ばない料理もそうはあるまい。
野菜はもうなんでもいい。最近はトマトでもレタスでも全然珍しくない。肉も魚も入っていい。練り物だっておかしくない。いやそれ以上に「麸」などというみそ汁以外にいつ出番があるのかよく分からない連中までおり、しかも正体は炭水化物。これはもう汁かけ飯というか、食事としてピンで行ける可能性すらあるのである。
みその恐るべき包容力。
中華スープならやっぱりネギとワカメだし、コンソメスープならタマネギやベーコンであろう。まさかカボチャや油揚げをぶち込むわけには行くまい。まあぶち込んでもいいが、他人に出してお金を取れるようなモノにはならない気がするのである。
つまりあまりにもみそが「万能何でも来い」なために、かえって「まあなんでもいいや…」になってはいないか?なんとなればみそ汁は中華スープやコンソメスープのようにメジャーな単品料理(一流料亭なんかは別)足りえないではないか。ご飯の最強タッグパートナーであり、強いはずなのに何故かシングルだと振るわないテ〇ーマンみたいな位置になっている。ジャパニーズとして反省を余儀なくされるところではある(-_-)。
しかして当方。晩秋を控えたこの時期だけはテリー〇ン、いやさみそ汁に「これだ!」という必殺技、もとい大好きな具があるのです('ω')。
それは
大根の葉っぱだ('∀`)。
小さい頃からこれが好きであったが、上京したらお店から消えた(-_-)八百屋さんに聞いたら葉っぱをつけたままだと水分が蒸発して売り物として不利なので、出荷段階で切るそうなのである。ふむぅ。都会は大根の葉っぱを食べる機会が少ないのか…当方も八方手を尽くしたが、ない時は如何ともし難くナイのであった。なんとも残念なことではないか。
それが去年引っ越してから、近所に野菜の直売所がある。この季節は大根が葉っぱ付きで並んでいる。冬にかけ、3日と空けずにいそいそと通うことになるのである。
個人的な好みで恐縮だが、大根の葉っぱはみそ汁が一番好きだ。この時期だけは「みそ汁はなんでもいい」とは思わない。大根の葉っぱがいい('∀`)。なければ買ってくる。…だいたい、普段メシ作ってて「みそ汁の具が気に食わないから買いに行く」など絶無と言っていい。みそ汁がみそ汁として輝く季節なのであります('ω')。
といって、まあこのように
納豆と炒め合わせてご飯もこれでいただくのであるが🍚とにかく大根葉がただ単に好きであることも否定はできないところではある。
…およみの皆さんにもこういう、普段はみその包容力に甘えてテキトーしているが「これだけは本当にみそ汁を輝かせる」という個人的大好き具があろうかと思う( ˇωˇ )。ご飯のお供のように話題にも争いにもならぬwが、そういうモノが出回る季節を独り楽しんでおられることであろう。
みそ汁、それはココロの平和('∀`)
…ではお粗末さまでした(〃・д・) -д-))ペコリン