ほぼ一生分(たぶん)のペン先。
こないだこんな記事を書いて…
ちょっと自分も買い足しておくかな、と、以前利用した古道具屋さんに注文した品が届きました(早いな…)。以前も言いましたが、このお店は注文すると
いきなり品を送ってくれて「あとでここに振り込んでおいて」という紙を同封するだけ
という、浮世離れした通販方法を取っている(;'∀')。
こうまで信用されると逆に直ちに振り込まねば気が済まないのが人情であり、当方本日午後の予定を繰り上げてとりあえず振り込みに行った次第であります。この店には儲かってほしいですからね。
「廃盤問題」で触れたように、当方は今回も古いペン先を主に狙いました。ラインナップはこんな感じ(._.)
ほんじゃま、いっこいっこ見ていきましょう('ω')。
まずは左下のこちら。
タチカワのカブラ(ニューム)。
発売当時の定価はなんと1グロス400円だそうです。
正直、エレガントスプーンもあるしカブラペンはもう間に合っていますが、はんぶん興味本位です。これはもう、いつできたものかよくわからんw当方もさすがに「紙箱」というのは初めてだ(笑)表面が少し黒ずんでいますが、これは古いニュームにはよくあること(というか最近ニュームは新品すらほとんど見ないので実感ないでしょうが…w)品質は別に問題ありません。
面白いことに、「よいペンとは」の心得書きがついていた('ω')
と、こう良いペンの条件をルル申し述べたうえで
「信用ある一流メーカーの製品は安心して使えます、それはタチカワです!」
というジャパン離れした自信満々(*‘∀‘)。頼もしい。なんて頼もしいんだタチカワ。ちなみに当方、新品でもタチカワのカブラが一番肌に合いますね。
お次はこちら。
同じくタチカワのカブラ(ニューム)ですが、やや時代が下ったようです。
こちらの販売当時価格は1グロス700円。だいぶ時代が下ったのでしょう、もう旧字体も使われていない(笑)。そしてプラスチックケースのおかげかほとんど黒ずみがありません。やはり金属の保管は気密性が大事なようですね。
で、やっぱり古いペン先には当方の好きなニュームの在庫が多い('ω')
ニューム好きの人にはやっぱり古モノがおススメですねえ。
定価から言って先ほど紹介したものより20年ほど差がありそうですが、品質はどうか、じっくり描き比べてみたいと思います。
ほい次(._.)は、と。
ニッコーのカブラペン('ω')!
しかも当方には珍しく、
クロームを攻めてみました。
ゼブラ、タチカワと比べるとなんとなく渋い、おカタいイメージのあるニッコーですが、当方は今でも丸ペンはニッコーのが好きです。スルドイ硬質な線が出る、先が硬く短くて定規で使いやすいなどアシ時代から愛用しておりました。
先年エレガントスプーンでの無音流に凝った(笑)ため、長い太い線ばかりで
細い線、硬いペンのことを若干忘れ果てていた(;'∀')
ので、反省も込めて求めました。なんでも使い分けですからね、あんまり偏っちゃいかん。
これも発売当時価格がなんと400円。時代の息吹を感じる。というか、これ当方が開けるまで何十年も古道具屋の一角で
当方が生まれる前から待っていた
と思うとなんとも曰く言い難い感慨に打たれますね…こんなペンを使って
しょうもないギャグを描いていいのだろうか(-_-;)
と正直思う。思うが、描きます('ω')。
ほい次っと。
ライオンペン・プッキー('ω')。
お若い方は「ライオンペン」をご存じあるまい。なんてえばってますが当方だって3年前に知ったのだw。今はもう生産していない、というか当方がマンガ描き始めたころにはすでに見たことがない、古いメーカーさんです。このメーカーのはなんだか独特の言葉遣いがあって、当方
プッキー、が何を意味するのか知りません(*´з`)
でもまあモノは見ればわかる、これは
スクールペンですね。
スクールペンとは、形自体はまっすぐのGペンに似ていますが側面に切れ込みが入っていない。いわゆるカタイ、均一な線を引くのに向いたペンです。これもふと長い線に凝り過ぎた反省から求めました(笑)。
細くて硬い線もキリっと決めると気持ちがいいもので、当方あんまり書きませんが金属面の質感なんかこれで決めたくなりますねえ(*‘∀‘)。なんか意味もなく金属のいっぱい出るマンガでも描きたくなるw。
ちなみに販売当時価格は3500円。先ほどまでの400円、700円から一気にジャンプアップしてますが、
なにか日本全体が景気良かった時代があった(らしい、当方は知らんw)という神話を信じてみたくなる高騰ぶり
ですね(*‘∀‘)。
さてお次は外国モノです。
ブラウゼの丸ペン。
ペン軸付き3本とペン先10本を求めました。
こないだの記事で柔らかい丸ペンをお勧めしましたが、
子の丸ペンは面白い('ω')。なんと丸ペンなのに
側面に切れ込みが入っている(゚∀゚)
んですねえ。実は前回ご紹介したジロットの丸にも切れ込みがある。なのでえらく柔らかく、ちょっとした角度で太い線までサラっと出ます。この描き心地はなんか独特で、カブラ派の当方も妙にクセになっておりますw
特に角度をゆるく持ってベタを塗りつぶしていくときの感覚がすごく鉛筆に近い('ω')んですねえ。当方のまだ苦手な「黒の面積のほうが多い1カケ」はコレが一番やりやすい。カブラでも精進します(;'∀')。
しかし当方の知る限り、ジャパンの丸ペンで切れ込みが入ったのってないんですよね…。柔らかいゼブラのも、硬質なニッコーのも先っちょの角度は違えど切れ込みはなかった。なんででしょうね?
理由をお知りの方、またジャパンにも切れ込み丸ペンあるぜの情報をお持ちの方、教えていただけると幸いです<(_ _)>
・
・
・
さて、ここからはオマケ。
古道具屋さんじゃないけど、最近買った画材です。
じゃじゃん(*‘∀‘)
絵の具だ(*‘∀‘)
これは例の月一骨董市(上記)の今月のを冷やかしているとき、ヨメさんが
「200円だって。買っとけ」
というので求めたものです。実はヨメさんは当方より色塗りに詳しい。昔はアクリルだのガッシュだのという当方の知らない画材を使ってなんか描いていた(笑)。なので色(アナログ)のことはヨメさんのアドバイスを聞くことにしています。
帰りに、ホームセンターで「顔料」のコーナーを見たら、なるほど
新品は10倍以上の値段がしていた(*´з`)
ので、さすがヨメさんと株が上がった次第である。得した(笑)。
しかし、当方はこの顔料という奴の使い方が全く分からんのですが、ヨメさんが言うには
線でガシガシ描いた絵にちょっとポイントで塗るとイカスぜ
らしいのである。それが本当なら当方に実に合っているが、色に詳しい方どうぞ教えてくださいm(__)m。なんか今日は他人に聞いてばっかりだなw
あと、液墨を買うてみた(._.)これは…
別にそう高級なものではなく、2本で安売り800円弱のものです。
ペン画には自分ですった墨がエエ感じなのは間違いないのですが、やっぱり時間がないとき、すぐ描きたいときはボクジューさんのお世話にもなる。で、そのボクジューさんを当方はいままで100円ショップのもので間に合わせていました。前回書いた絵も100円のボクジューさんである。
自然物で短い線ばっかりだったのでまあこれでも良かったんですが、ある程度長い線を引くとやっぱりすった墨と安いボクジューさんではかなり伸びに差がありまする(._.)。墨のほうが気持ちよく伸びるのだ。で、すこしボクジューさんについて検索してみたら、ペン画ならともかくお習字では
安すぎる粗悪なボクジューは練習にも有害
なそうで(;'∀')…正直、初めて知った(笑)。
ので、ボクジューはボクジューでもまあまあいい墨汁にしよう、と調べたところこれがヒットしたので買ってみました(どうでもいいけど墨汁の商品のレビュー、子供が学校で、子供が塾でばっかりで自分で試してレビューしてる人が少ないぞwケシクリカランことではあるまいか('∀`))。いやそんなことはいい…うん、だいぶ違いますね(笑)。
まずニオイがすった墨にちょっと近いです。んで、伸びも(すった墨ほどではないですが)かなりいい。インクより好きだ。
…アナログマンガ描かない方はご存じないかもしれませんが、インクって結構高いんですよ(-"-)。
30ミリリットルで400円近くする。
水に溶けない証券用だともっと高いです。で、またこれが乾燥するとすぐ書き味が変わっちゃうんですよね。インクの管理はけっこうムズイのだ。
これと比べるとボクジューさんは結構いいのを買ってもまだまだインクの5分の1程度の値段ですねえ(._.)。これなら高級品を買っても全く損はないな。
とはいえ、やっぱすった墨が一番イイのでまあ補助的なお買い物ですね('ω')
・
・
・
と、なんかまあルル書きましたが、ま、道具は道具。腕の方をしっかり磨けば「どうしてもこれじゃないと」なんてことはないと思うので。あんまりなくなるぞ、なくなるぞと不安をあおる気はありません('ω')。半分趣味です。
世のアナログ派に幸あれと念じて、今日はこの辺で…(また長くなったw)
お粗末様でした(*- -)(*_ _)ペコリ
・
・
・
・
・
オマケのオマケ。
なんかレトロな箸箱買いました(*‘∀‘)
どうもこういうキッチュなモノにも弱い当方です('ω')。