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足軽好きのバイブル『雑兵物語』

足軽、お好きですか?('ω')

いえ、昨日考えた甲斐あって30ページのネームができたんです。

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(ものすごくイイカゲンな当方のネーム)

夜中に跳ね起きたりしてwで、すぐ資料写真を近所に撮りに行きたいのに郵便局から再配達があるってんでいま手持無沙汰している(-_-;)

このスキに、かねて描きたかった足軽好きのバイブルについて一筆啓上いたしたい。

それは

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『図巻 雑兵物語』人物往来社 です!

これは前回書いた漫画↓

でも大いに参考にしました。が、↑のマンガはどちらかというと殿様のお話です。

時代劇の資料…いえ総じて資料とか後世に残る書物というものは

身分の低い人の情報が非常に少ない

ものですね。それは字を知らなかったり、紙が高価だったりいろいろあるのでしょうが、それでは絵に描くとき非常に困るのだ(-_-;)時代劇を描けばお百姓さんも足軽も、身分の低い人(当時)がいっぱい出ます。例えばその人たちが1週間歩いて戦場に向かうとして、

その間どんなかっこうして、どんなもの食べて、どうやって寝てたのか

がわからんとイカン。こういう肝心なことが立派な資料にはサッパリのっておりません。生活感がないのですな。

その点、この『雑兵物語』は泣かせるほどに生活感にあふれております。

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(以上3点『雑兵物語』人物往来社 口絵、本文より引用)

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(間違った生活感)

たとえば一日一人、どのくらい米を食うか。

…しっかり載っています。正解は書籍に当たっていただきたいが非常に興味深いですよ。

梅干しと胡椒と唐辛子は必須

とか。しかも梅干しは「見て唾を出せ、食べると喉が渇く」胡椒は「一日一粒食べて病気の予防」唐辛子は「つぶして足腰に塗れば冷えない」などなど実に微に入り細に穿っています。

さてここで、先日興味深い記事があったので引用いたしたい。

コレですぞ('ω')↓

ここにかかれているずいき縄。(記事を読んでみてね)どっかで見覚えがあるなあと思ったら、『雑兵物語』にちゃーんと載っていたのですよ。一部引用してみましょう。

その荷縄やさん俵を捨てないでよくしておけ。いものくきを荷縄になつて、味噌で煮て荷を引からげて来たほどに、其縄を引きざんで水に入れ、こねまわせば汁の実にも成べい。さん俵は馬のかいにもすべい程に、よく引付ろ。

(『雑兵物語』人物往来社 p61より引用)

と、このように。イモの茎を荷縄にしたとハッキリ書いてあります('ω')

面白いですねえ。あらかじめ味噌で煮たのは防腐と味付けの作用でしょう。文中では「きざんで汁の実に」とありますが、

足軽のバイブル!

…こういう横着な連中もいたに違いない

と想像するのがマンガの楽しみである(*‘∀‘)

ちなみにずいきは探せば東京でも売っており、当方去年もこの綺麗道さんの記事に触発されて買ってきたw

で、今年も同じその店に行ってみたらですね、うまい具合に

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もう干して縄寸前になっているものが売っていた(笑)

これがいわゆるずいき縄…の原料ですね。

しかし当方、いろいろ資料集めをしますが、

時代劇の資料で「食べられるもの」は初めて(笑)

ですねえ(*‘∀‘)

…と、このように。

時代劇、いや足軽好きには絶対に必携の一冊『雑兵物語』をご紹介させていただきました。

お粗末様でした(*- -)(*_ _)ペコリ

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梅熊大介
たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)