インクトーバー2023 その⑥(⑳-㉔)

画像1 ⑳霜 日は傾き、すでに夕刻になっていたが、池照はただちにカエル男を取り調べんとお白洲に引き出した。玉石は冷たく、朝は霜の降りる場所である…。
画像2 ㉑鎖 後ろ手に縛られ、念入りに鎖までかけられたカエル男。「さあ、お前はなぜワシに槍を向けた!財宝はもう盗んだか。なぜ城の厩で寝ていた。聞きたいことだらけだ。有り体に申せ!」池照がすごむ。「うう…とんだ失態だケロ…」「正直に言わぬ場合は…芽金学之進(めがねまなぶのしん)、やれっ!」自供を待っていられない池照は、罪人の隣に控えさせた家臣に合図をした。
画像3 ㉒チクチクする・粗い 「イタ!イタいケロ!」命じられた家臣は、トゲトゲの拷問具でカエル男を突っついた。「や、やめるケロ!」「どうだ言う気になったか!」「た、宝はまだ無事だケロ!…取りに行ったけど固く封印されていて、洞窟に入れなかったケロ!…だから、地図を拾ったことにしてお城に返して、褒美とご馳走を…」「それであんなとこで寝てたのか!」「お前が城主なんて知らなかったケロ…」
画像4 ㉓天体の・神聖な じいが聞く。「して、洞窟の封印とは…」「三日月形の、でっかい鍵がかかっていたケロ」「何、鍵じゃと?」と池照。「そういえば、前城主老照(ふけてる)様より賜った、どこに使うかわからない鍵があるのですが…」「急展開じゃのう、じい!きっとそれじゃ!よし、すぐに参るぞ!」「若、もう夜になりますが」「どうせ公にはできん。かえって都合が良かろう」「俺はもう放免ケロ?」「アホ!お前が道案内するんじゃ!」闇夜をつき、三人は改めて地図の洞窟にむかうのであった。
画像5 ちょっと変形のコマ割りで。夕方の空にこないだから実験している往復線を使用してみました('ω')最後のコマはもっと描き込みたかったけど、真ん中が目立つようシンプルに。まベタはいいですね(*‘∀‘)

たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)