熱い平和のペン('∀`)
今日の明方つぶやいた、レトロペン先なんですがね。
あ、ちょっと待った渋記事だこれ('ω')
この手前の「コイン・ペン」というの。当方も初めて手に入れたんですが、今からざっと70年ほど前のものになります。なんで分かるかっていうとペン先に「オキュパイド・ジャパン」って書いてある。占領下での製作ですね。
ジャパンがオキュパイドされていたのは6年8ヶ月、1945から1952まで。それで時代がやたらはっきりわかるのですが…。
もうとにかくね。商品説明が気合い入りまくってるんですよ('∀`)。
全文掲載しますんでもう読んでくださいw古い文なんで読み仮名振っときました。()内は梅熊註。
燃えてますね🔥
時代とはいえ実に歯切れ良い名文でもある('∀`)外品尊重の迷夢去り、國産奨勵のタマモノとして…なんてこやつ漢詩をやるなwと思わせる構文であります。
「御愛需」なんて言葉、アッシは初めて見ましたよ('∀`)
嬉しくなっちゃいますねw。需は需要の需、求めてくれ買ってくれという意味なんでしょうが。しかし御愛需とは…素晴らしい。今度使おうw。
言葉の端々に「国産」「外品を駆逐」という一見ブッソウな言葉が見えますが(しかもこれ占領下😅)…良く考えれば、これは悪い意味ではない。
ペン先の品質で諸外国と勝負するのは至極真っ当なバトルですもんね。
文化国家になろうとしていたオキュパイド・ジャパン職人としてはむしろいい意味で使ったのでしょう。いや戦争に対する皮肉・挑発すらこもっているのかもしれない。ドンパチじゃなくモノづくりで勝負するんだという。
事実日本中の人がつけペン使って仕事した時代なんで、本当に復興の役に立ったわけだ。ボールペンや万年筆の出現以降も数多のマンガ家が国産ペン先によっていったいいくら外貨を稼いだことか計り知れません(笑)大袈裟じゃない、当方の師匠も兄弟子も外国にコミックス置いてあるんですから…アシ協力の当方だって自動車メーカーの社員さんくらいは外貨を稼いでると思うぞ。何ぞ他の輸出品に劣らんや。おお言葉遣いがうつった(笑)
この頃またぞろアホな政治家が戦争だの武器輸出だのオロカで抜作なことを言ってますが、
ブッソウな鉄全部溶かしてペン先輸出しろ️✒️
と言いたいですね( ˇωˇ )。コイン・ペンに恥ずかしい。
…おっとついコーフンしてしまいましたm(_ _)m。
で、肝心のコイン・ペンの書き味なんですがね。さっきの文には書心地極めて軽快とありましたが。なんのなんの。
一言でいって「剛直」です('∀`)
直剣って言うんですか、反りも飾り気もない刀。あんな感じw。
別に書き味が硬いとかそういう意味じゃなく、古いペン先は腰が強いの法則でインク持ち、太さ限界、取り回しは申し分ない。ただ、何か手応えが強いんですね。なにが違うのか、一見普通のカブラペンなのに…と思ってよく見たら。
断面が「丸い」んです。
丸みが違うぶん剛性が高くなって(特に横に引く場合)手応えが強いんでしょう。これは面白いですね。いまペン先の規格はだいたい同じですが当時はまだJIS規格がなかったようです(『ペン先の歩み』による)。
しかしまあ、ここ数日竹など削ってペン先作りのマネゴトしていた身からすると、やっぱり
製作者の気合いが強いから手応えも強い('ω')
んじゃないかと思わずにはおれません😅
コイン・ペンは熱い熱い平和のペンでありました。
ま、同時に外品(ドイツのブラウゼ丸ペン先・左上)も買ってんですけどね('∀`)
世界平和世界平和。誠に欣快の至り(笑)
年に数回来るペン道楽、お付き合いいただきありがとうございましたw
ではお粗末さまでした(*・ω・)*_ _)ペコリ