
先代のおはなし
おばあちゃん家に犬がいて、そこで生まれた子犬を引き取って小学1年生の頃から外で育てていた。
名前は「うめ吉」
理由はうめ吉っていうキャラクターにそっくりだから!
ちなみにこの右下の子に小さい頃似てた。
本当にもふもふで可愛いのに、
すぐに首輪を外して脱走するわ
友達の足におしっこしちゃうわ
絶対に横を歩きたがらないわ
脱走したうめ吉を見つけて小学校にとりあえず連れて行って、1時間目の間に先生に呼ばれて連れて帰ったり
本当に重かった。
うめ吉といつもやってたのは
見つからないように足音を立てないで近づく”無音ゲーム”や
どっちが先に早く走れるのか"競争"
”無音ゲーム”はなんども勝ったことがある!
勝ち始めたのは別に忍びの術を習得したってわけじゃなく、
最後の3、4年
7:3くらいで圧倒的に負けた数の方が多い。
"競争"で勝ったのはたった1度だけ
挑んだことは何回もあったし、
運動会やマラソン大会の前は絶対うめ吉と練習していた。
良いパートナーだった。
中学生の頃、めちゃめちゃ遠くまで散歩に行ってしまい、2人ともヘトヘトになりながら帰っていた。
その時に、勝てるかと思って走ったけど、やっぱり勝てず…
私が勝てた1度は大学2年の秋。
風の当たる顔が冷たく、息が白くなるような日だった。
散歩も終盤に差し掛かり、チャンスだと思って走ったら
思惑通り追い抜くことができた。
追い抜くのに14年もかかった。
やっと大人になれたような気がした。
その分、うめ吉はしっかり歳をとっていた。
まだまだ可愛くてぽけっとしている、
私が先に生まれたはずなのに、いつの間にか先を越されてしまった。
やっと隣を歩いてくれるようになったうめ吉は何を考えていたのだろう。
いちばんの親友になれていたのか
うちの家にいて幸せだったのか
聞きたいことも後悔もたくさんあるけど、
大切な気持ちを与えてくれたうめ吉と出会えて幸せでした。
またいつかどこかで