
ことばを借りてわたしを紡ぎたい
noteを始めるにあたって、自己紹介の代わりにこれを記しておこうと思う。
私にとってこの世はなかなかに生き辛い。自覚したのはつい数年前だが、思い返せば物心ついた頃から、なにか錘のような物を背負って、あるいは大きな手か何かで押さえつけられているかのような感覚を抱え生きてきた。しかし自尊心も人一倍強かった私は、負けてなるものかと、無駄にするものかと踏ん張って、今日までを生きながらえている。
苦しみもがき探る中で、気づきや学びも多くあった。どうやらこの世は苦しみだけではないらしい。人間に生まれついたからこそ享受できる喜びも、ちゃんと存在していた。
「ことば」の世界はその一例であると思う。ことば、言葉、コトバ、kotoba・・・。字面だけでまずこんなにも印象の違いがある。おもしろい。
そしてこれらを自由に組み合わせてつくる文章は、人の数だけ存在しその表現の可能性は無限大だ。フィクションもノンフィクションも、人間は綴ることができるのだ。
と同時に、どのことばも所詮は借り物でしかなく、自身の内なる感覚を的確に表現するのはとても難しいことだと感じる。
だからこそ、わたしは自分と向き合いたい。この世界で生きている自分と向き合って、その感覚を表現したい。
歌うことも描くことも、踊ることも作ることも好きだけれど、どうしようもなく苦しいとき、どうしようもなく心が動いたとき、気づけば言葉を紡いでいた。その瞬間の感覚を消化するために。その瞬間の感覚を留めておくために。その瞬間の感覚を、必要なときに思い出せるように。
だから私がつくるnoteは、自分のための記録のようなものだ。
拙い文と限られた語彙力のなかで、私の世界を晒していく。
もしも誰かの心に触れる何かになれるのなら、それはとても幸せなことだ。
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