BDashCamp 2024 Spring:Pitch Arena本選進出予想6社
BDashCampは10年近く参加させていただいていましたが、2023Fallからお休みしております。
今回は都内で事前にPitch Arena出場企業の紹介イベントがあると聞いて、それに参加しました。今回もCamp自体には参加しません。Campには参加しないけど、記事にはして紹介してみるという感じです。
↓参考:昨年の記事
今回は15社が予選出場。本記事では15社紹介せずに、本選進出予想の6社だけ紹介します。
あくまで、3分プレゼンを聞いて私が本選進出しそうと思っただけですので、悪しからず。(私が審査員なら、この6社かな。という感じ)
本選進出予想企業:6社
People X:エンプロイーサクセスHR
2024年4月創業で、弁護士ドットコムでクラウドサインを担当していた橘氏がファウンダー。SaaS関連のnoteで見かけた方も多そう。
本選進出予想のロジックとしては、経営陣強そうw 以上です。相対的に、トラクションある経営陣は資金調達もしやすいです。
ただ、エンプロイーサクセスのスタートアップは聞いたことがあり、welldayというプレイヤーがいましたが、気付かぬうちにHR Brainに譲渡されていたようです。
エンプロイーサクセス自体の市場性はどうなのか?welldayが弱かっただけで、しっかりUXが良いサービスを作れば、使われるのか?その辺はまだよくわかりません。
emole(Bump):縦型動画
1話3分のショートドラマアプリ。既に2023年9月に2.6億調達。ウメキワークスではB判定。
YouTubeやtiktokの切り抜きでたまに見かけますが、それらの切り抜き動画をフックにノンプロモーションで1年3ヶ月で85万DL達成。待って見る広告か、1話67円の課金モデル。
本選進出予想のロジックは、既にそれなりに見られているアプリに思えるから。
中国ではショートドラマ市場が1年で1,000億規模に、今5,000億規模になっているとのこと。この市場規模は広告なのか課金なのかはよくわからないが、中国の1/10程度のサイズは日本でも見込めるということなのか。
動画サービス自体はAbemaでもようやく黒字化という感じなので、相当Jカーブ掘らないと収益は付いてこないように思えます。ただ、ショート動画のトレンド自体はすぐに終わらなそうではある。
BDashといえば、3ミニッツという動画サービスに投資していて、グリーが買収しましたね。10年前は動画アプリが流行った時期がありましたが、その後大きく花開いている感じはしません。クラシルのdelyのIPOが待たれますが、子会社のTrillが連結で利益を出してるとも聞きます。
ちなみにBumpは最近、港区女子のショート動画がYoutubeで回ってくるので、本編が気になり課金するか悩んでいますw
ドラマとはいえ、港区何ちゃら的なのって、過激に描きすぎな気もしますけどw ショート動画でリード育成というマーケ手法にやられているユーザーの一人が私です。
LOOV:営業DX
2024年2月に1.2億調達、UWでC判定。当時のUWの内容を抜粋すると
この時はC判定で、たしかに読み直すとそうだなとは思います。一方でプレゼン最適化の需要はあると思うので、他の予選登壇企業と比較してわかりやすさがあるので、本選進出予想に入れます。
Singular Perturbations:犯罪予測AI
HPがわかりづらかったので、画像引用しないですが、犯罪予測AIの「Crime Navi」を利用。すごいなと思ったのが、日本だけでなく中南米の警察に導入済みのようです。
ブラジル警察で導入後、犯罪発生数69%減というトラクションがある。
警察が課金するようなサービスだと、エンプラで単価も高そうですし、アフリカとか治安悪そうな地域にも展開できそうなのです。
あと、お話はしていませんが、CEOの方が、なかなか独特な雰囲気をお持ちの、賢そうな方でした。エンプラサービスとして手堅そうなので、本選進出予想。
スタジオプレーリー:デジタル名刺
名刺交換といえば、何か名刺関連の記事を昔書いて、燃えた記憶がありました。読み返すと「イベント登壇者に名刺交換しても、よほど工夫しないとあまり意味ないよ」という話でした。もうイベントに登壇することもないので、もはや懐かしくエモさすら感じるw
10年前から、私、紙の名刺嫌いなんですよ。10年経っても、まだ電子化されてないですよねw いい加減にしてくれw
ということで、スマホをかざすだけのデジタル名刺「プレーリーカード」を提供。ざっくりいうと、リンクツリーをフィジカルなカードで読み取れるみたいなサービスです。
カードの発行は4,000円程度かかりますが、現時点では月額もかからず、一度作ればずっと使える。
ただし、弱点としてはアプリなわけではなく、相手がスマホで読み取ればリンクツリー的な画面が表示されるだけなので、何らかのSNSで申請するか、電話帳に入れるとかになる。一応、SansanのEightのリンクもあるので、Eightに情報を格納する人が多そうな気はする。
サービス開始1年で30万回の出会いを創出(読み込み回数が30回という意味と思われる)とのこと。
私は、ご近所の羊サンライズで読み込んだことがあったようです。
本選進出予想のロジックとしては、紙の名刺が早く消えれば良いというか、ビジネスで紙を使う場面に無駄が多いと思っているので、環境的によくないと思っています。そういう文脈での期待と、外部ネットワーク性が効きやすいサービス(口コミしやすい)のでオーガーニックグロースのしやすさは良いと思いました。
Puff:AI税理士(TAX MANAGER)
税理士や会計関連はAIでできそうなことが多そうと昔から思っていたので、そろそろAIでDXして欲しいですね。弁護士などと同様、既存の雑務をAIでアシストできれば、生産性も上がって良いのではないでしょうか。
税理士や会計事務所向けのサービスで、SaaSです。まだトライアルなのでトラクション開示はないですが、プロダクトが良ければ、市場としては手堅い需要を見込めそうと判断し、本選進出予想としました。
以上です。他9社は誌面の都合(なわけないだろ)で割愛しますが、私の予想を覆して本選進出する企業も出てきて欲しいですね。全部外れたら恥ずかしいですが。
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