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「(月刊) 純資産1億円」というメディア
1億円。と聞いて、あなたはどう思うだろうか。
宝くじで当たるといいなあと、他人事に思う人。
目標としている資産額であり、あと何年すれば達成できるかなと思っている人。
そういえば昔、1億円の資産を築くことを目標にしていたなと懐かしむ人。
2017年に「億り人」になって、暗号通貨を利確して、多額の納税に苦しんだ人。
ここ1,2年で「ダイヤモンドZai」や「日経マネー」というマネー雑誌を読むようになったが、いち読者として読んで人気ありそうというか、頻度もそれなりに高そうなのが「資産1億円を目指そう」的な企画。
投資クラスタにとっては、純資産1億円は比較的現実的な第一段階の目標。
よくあるコンテンツが、「投資家Aさんが資産1億を築くまでの年グラフとその過程で何を売買したか」。
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資産を意識している人には、かなり見飽きたピラミッドだろうが、
「1億円」というコンテンツは、すでに1億円達成している人もいれば、1億円を目指す人も多いということで、ちょうど良い数字感である。
ターゲット読者と、ワナビー的な読者
メディアの定石として、そのターゲットに当てはまる読者層だけではなく、そのターゲットに憧れる、ワナビー的な読者層も獲得できたに越したことはない。いやむしろ、読者数的にはワナビーの方が多いので「ワナビー比率が高いメディア」が、規模的には成功に近いと言える。
「月刊・下層社会」(貯金100万円以下の人のためのメディア)みたいなコンセプトだと、貯金500万円以上の人は読まないだろう。月刊・下層社会のコンテンツは、生活保護のもらい方とか、デパ地下で試食だけでお腹いっぱいになる方法とか、そういう系になるはず。
ちなみに「月刊」と付けているのは、月刊誌的雰囲気を漂わせた方がメディアっぽいからであり、実態としては季刊誌とかでもなんでもいい。週刊にするほどのネタの量はないと思うけどw
かつてLEONという「ちょいワル(おじさん)」という概念を流行らせたメンズラグジュアリー雑誌はアラフォーの金持ちオジがターゲットであり、読者平均年収2,000万円を謳ったが、そんなわけないだろw(N数が相当少ないのでしょう)
LEONの発行部数はググるとさまざまなデータがあるが、3.5〜8万部ほど。おそらくは年収2,000万円以下のワナビー層の読者の方が多いはずで、私も20代の頃から読んでいて、当然年収数百万円の時代もあった。
しかし、「ワナビー時代」の方が熱心な読者だった気がする。そこもまた、生々しさに溢れている。
あと、独立した当時は「年収1億円」とか、指標としてキリが良いので目指す数字になりましたが、税金が高すぎるのであまり意味がない数字に思えました。半分持ってかれたら、生活費もあるし、そんなに残らないよという。
瞬間風速的な年収1億を目指すより、純資産1億を目指す方が実はハードルも高く、あくまで「資産」なので年収より減りにくくて、手堅いと思います。
月刊・純資産1億円:コンテンツ企画例
仮に私が「月刊・純資産1億円」的なメディアを作るなら、こういう切り口で考えたい。
マネー雑誌の1億円企画は「運用資産1億円に至るまでの過程」とか、「運用資産1億円のポートフォリオ」みたいなものでしかない。
純資産1億円の人の思考回路や、消費行動にもっと焦点を当てたい。
あくまで感覚だが「純資産1億」のピンポイントに迫るのが大事で、これが5,000万円でも2億でもダメだ。ましてや5億以上とか、全然ダメ。
純資産1億円以上持っている人は、実家が超富裕層でもない限り、生まれながらに1億円持っていることはない。遺産で1億円以上相続する人というのはたまにいるだろう。
ゆえに、大抵は純資産ほぼゼロから1億を経て数億、それ以上という過程を辿っており、大抵の人に「純資産1億だった時代」があるのだ。一瞬かもしれないけど。(IPOなどで一夜にして儲ける組は、純資産1億の瞬間はない場合が多そう)
今は超富裕層の人に、「純資産1億だった頃、何にお金を使っていたかとか、どういうマインドだったか、どういう資産を持っていたか」を聞くと面白い。というか、取材相手が不足することに困らないw
・職業と年齢と家族構成
・消費傾向:月/年で何にいくら使ったか
・食費はどの程度か
・月々のキャッシュフローの中身
・資産1億の頃までの最大の買い物:「家」など投資商品を除く
・持ち家か賃貸か:家賃どの程度か
・贅沢だなと感じた消費体験
・お金を使えばできそうな、今後やってみたいこと
・今後の資産運用方針
・当時のポートフォリオ紹介
・資産増加に寄与した具体的な商品
こんな感じですかね。結構面白そうじゃないですか?同じ純資産1億円の人でも、中身は十人十色のはずです。
ちなみに、野村総研のピラミッドはあくまで日本国民全員がターゲットなので、年代別や学歴別のバージョンがあると知りたいですよね。
富裕層以上の世帯は2%と言われていますが、これが仮に世帯主が早慶以上の大学出身の場合は10%とか、40代の富裕層以上だと0.5%とか、数字の変動は結構あるはずです。
自分とバックグラウンドが近しい人の話だと、特に参考になりそう。年代や家族構成とか。
持ち家の人はローン分でがっつり負債になっているので、「俺は資産は1億以上あるけど、純資産でいうと足りないな」とかはありそうですが、そういう重箱の隅をつつく的なツッコミは無意味であり、あくまで「資産1億」という数値を軸にしたコンテンツだと思って、参考程度に見てほしい。
参考:お金周りの考え方や過去記事
この記事を書いているときに、ちょうどこの書籍が発売されて、読みました。投資ポートフォリオや手法云々ではなく、富裕層の考え方や行動について紹介されており、参考になります。
超富裕層は朝に強く、朝のルーティーンを持っている人(大体は運動)が多いという話とか、聞いたことはあったけど、やっぱりそうなんですねという話とか。
こちらは大昔の記事にも関わらず、今でもたまに売れます。33歳の時の記事です。写真が若いw そういえば、ヘッダー画像の背景にある大きなNYの写真を今年、売りました。
梅木版:純資産1億円(途中から有料)
私の場合の箇条書きと、定性的な話を参考までに。
基礎情報
・初めて純資産1億円を超えた年:2017年(33歳)
・現在の職業と年齢と家族構成:自営業(コンテンツ)、40歳、独身
①消費傾向
・支出:家賃除いて年間◯◯◯◯万円前後(月◯◯◯万程度:贈答品などのスポット支出も含む平均値)
・食費:平均月◯◯万円前後(レストランで相手にご馳走する分も含む)
・月次キャッシュフロー:サブスク収入がメインのため大きなプラスもマイナスも発生しづらいが、マイナスの月もある
・資産1億の頃までの最大の買い物:腕時計(パテック)
・持ち家か賃貸か:賃貸で家賃51万円(港区三田)
・贅沢だなと感じた消費体験:銀座のクラブで飲んだり、高級ホテル宿泊
・お金を使えばできそうな、今後やってみたいこと:思いつかない
②運用
・今後の資産運用方針:暗号通貨ガチホ、指数積立、個別はお遊び
・当時のポートフォリオ紹介:暗号通貨、米国グロース株がメイン
・資産増加に寄与した具体的な商品:暗号通貨、2020年はZMやTSLAが寄与
ちなみに具体額は記載しないが、最初に純資産1億円を突破したのは暗号通貨バブルに沸いた2017年であり、その後暗号通貨の低迷とともに1億円を割ったが、2020年に再び1億円を突破してからは、一度も割っていない。
ただ、純資産5億円には
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