#1人10万円以下の旅 2023年春・新緑の京都一条寺など編
たまに旅関連のnoteを書いています。
主にはホテルレビュー記事が多かったですが、最近はインバウンド復活で特に東京と京都のホテル代の高騰は凄まじい。
国内のハイクラスホテルはGOTOトラベル時に結構回ったのもあって、最近はホテルは安く抑えて、ホテルではない現地のコンテンツをメインに楽しむスタイルに切り替えています。レストラン目当てで、日帰りで行くこともありますね。
そういうスタイルの旅行を「1人10万円以下の旅」とラベリングすると、企画として面白そうな気がしました。仮に僕がブルータスの編集長をやっていたら、採用できる企画です。
消費活動自体はお金をかければ誰でもできますが、あまりお金をかけずに、思い出に残る旅を企画できるか?はセンスが問われます。
10万円以下であれば、それなりの大人であれば心理的にそんなに重くないですし、完コピまではいかなくとも、その旅の工程の一部くらいは真似しやすいはずです。
支出明細:合計約9万円
僕は比較的細かく家計簿をつけているので、パッと明細を出せました。補足としては、京都滞在中は普段はタクシーに乗りません。行きが雨だったのでホテルまでやむなく。
実は京都中心部に行くのには、タクシーより地下鉄の方が速くてアクセスも良い確率が高いです。荷物が多ければタクシーが良いですが、私は基本は長くても2泊3日程度で、身軽スタイル。1泊2日なら紙袋に着替えを入れていく程度の軽さです。
地味にお勧めなのがコインロッカーで、1泊2日の場合、ディナーの場所の最寄駅のコインロッカーに荷物を入れておくと楽です。ホテルからディナーの場所が近ければ良いのですが。今回は清水五条のホテルで、2日目ディナーは祇園四条という設計でした。
ホテル:ノーガホテル清水京都
僕は、ホテルステイがメインではない時はさほど高くないシティホテルを最近は予約します。
エリアにのよりますが、京都でも福岡でも三井ガーデンやロイヤルパーク程度のホテルを予約。今回は野村不動産が手がけるライフスタイルホテルのノーガホテルにしてみました。
HPから抜粋しましたが、このルーフトップがよく雑誌に出ていたホテルです。ルーフトップは少しだけ見ましたが、実態としては写真はやはりかなり出来杉くんであり、想像よりも狭い印象でした。ザ・ホテル青龍のK36的なループトップを期待していくと、とんでもなく拍子抜けするのでお気をつけを。
同様に一回のパン屋さんも写真だと相当映えていますが、味はめちゃくちゃ普通です。せっかくの旅行ですので、余分なカロリー摂取は控えた方が良いですね。
ノーガホテル自体は室内は普通の狭い部屋ですし、景観も微妙ですが、室内のテレビなどから清水五条近辺のスポットのガイダンスコンテンツが優れていて、初見の外国人などにはエリアを知る手掛かりとして良いのではないかと思いました。
一休で2万円いかない程度なので、京都で寝るだけでそこそこ立地が良い場所と考えると、良いのではないかと思います。時期によっては同じ部屋で3万円台まで値上がりしますが、3万円以上出して泊まりたいクオリティではなく、2万円以内だからいいよね。という感じです。
初日:BARエル・テソロ→夕食つろく
15時にチェックインし、前日夜更かししたのと、車中で読書だったため、仮眠。17時頃から散策し、気になっていたラーメン屋に向かいましたが行列&整理券制と知り断念w
僕は食べログに行きたい店をブックマークしているのですが、その中にあった祇園四条のBARに。夕食を食べずに、BARで一人作戦会議です。
食べログ百名店のバーであり、二杯ほどいただきました。お優しいバーテンダーの方に、近隣で予約が取りやすいお店をいくつかリサーチ。
事前に行きたいリストに入っていた、丸太町のつろくに19時ごろ電話したら2030なら入れるとのことで、つろくに。
初めて伺ったのですが、元々は京都通らしき角野卓造さんの京都本で紹介されていて知りました。
京味出身の大将でアラカルトでOKということで、大丈夫だろうと。これが予想以上に個人的には好きな感じで、綺麗めで開放感あるカウンターで、サクッとアラカルトで僕の食べログによると、ゴマ鯖、唐墨味噌漬け、鯵のなめろう、TKG、牛カツ、蓮根揚げ、とお通しで14,330円。オーダーは6品。
都内よりは価格が抑えられたお店も多数あるとはいえ、昨今の感覚では2万円以下で満足度高いディナーにありつける確率はそう高くありません。
つろくさんはまたリピートしたいな。と思いきや、2023年6月発売のゲーティストに掲載されていました。一応、雑誌掲載前に先回りで行けて得した気分にw
丸太町から清水五条のホテルまで歩いて帰ります。5月の夜で気候も良いので、散歩には気持ち良い。
帰り道はあえての先斗町経由で帰りましたが、この先斗町の提灯のお化けっぽいやつはなんだろう?と呟いたら、「それ、千鳥です」と友人がDMで教えてくれました。
真夏の京都は危険なので僕は7-9月は京都禁止期間(厳密には6月くらいからもう行かない)としていますが、それ以外の時期は雨が降らない限りは京都ではよく歩きます。東京に帰ると、若干体脂肪率が落ちることもあるほどです。
二日目:一乗寺散策と恵文社
メインディッシュの「喫茶鈍考」の前に、同じ叡山本線の一乗寺へ。一乗寺自体は人生二度目で、初回は詩仙堂の紅葉を見に関西女子に案内していただきました。
一乗寺といえばラーメンのメッカとして有名。中でも一番人気がありそうな、極鶏に。開店前から並んでみましたが、3人目でした。
どろっどろで箸が立つほどのスープの強さ。個人的にはそんなに並ぶほどかな…という感じでしたw ただ、自販機とかでも売っているらしいですね。
一乗寺のメインディッシュである喫茶タンドレスまで時間があったので一乗寺散策。一乗寺といえば、文化人の間で有名な「恵文社一乗寺店」という本屋さんがあります。特にラジオでよく耳にしたかな。ブルータス的なライフスタイル雑誌にもたまに登場する印象。
これが、予想を上回るオシャレ感で、ちょっとビビりましたね。蔦屋書店とかとまた方向性が異なるオシャレ感かつ、ハイカルチャーの香りがして、京大生感を勝手に感じましたw
HPからも微かな香りは感じられますが、これはぜひ実際の空間を体験してほしいですね。この本屋があるから、一乗寺に引っ越しました!と言われても、納得するレベルではありました。
さらに時間を持て余したのでカフェで時間を潰しつつ、お目当てのタンドレスへ。
ここも食べログスイーツ百名店のお店であり、営業曜日が土日月と限られている。土曜日に伺いましたが、タンドレスに行けるように旅行自体を金土にしたという背景があります(暇なんでいつでも行ける)
テイクアウトできますが、イートインが13時オープンで席数も7席程度ということで、旅行者が一乗寺からテイクアウトしてもどこで食べれるんだよということで、イートインしたいと思い13時前着したら、並んでいたが一巡目で入れた。
品の良いマダムが自邸でケーキを振舞ってくれる。的な空気感で、グルメな知人が絶賛していたのも納得な美味しさ。1種類しか食べなかったことを少し後悔したほどではあります。
13時より少し前に行って並べば13時より先に開くかもしれないことは良い情報でした。夏は並ぶのは本当にきついですね。
一乗寺では、恵文社行ってタンドレスでケーキ。というハイクオリティな知的ルーティーンが確立できそうなのは良かったです。ただし、タンドレスは長居できそうなお店ではないので、ケーキを食べ終えたらサクッと出た方が良いでしょう。
メイン:喫茶鈍考
主にインスタでずっとウォッチしていて、開店後は主にライフスタイル雑誌によく出ている私設図書館「鈍考」。ここはブックディレクターBACHの幅氏の別荘?別宅?の一定時間を私設図書室として開放する。という試みです。
予約制で1時間半の滞在でコーヒー1杯付で2,000円。最寄り駅からは徒歩12分程度。これも真夏は相当しんどそうなので、真夏はお勧めしません。
僕はもともとお洒落図書館や本屋が大好きで、学生時代は蔦屋書店になる前の六本木TSUTAYAや、ヒルズ49Fのアカデミーヒルズの会員だったりしました。社会人になってからは代官山蔦屋が出来立ての頃には、代官山に住んでいたこともあります。書籍執筆や、アイディアを練るために26時閉店の代官山蔦屋で夜中うろうろして、Anjinで600円のアイスクリームで粘っていた思い出がありますね。
鈍考はスピードが加速している社会だからこそ、そこからあえて離れて、ゆっくり考える時間も必要なのではないか。ということで、「鈍く考える」というコンセプトだそうです。これにはすごく共感。
自分で持参した本を読んでもいいのですが、図書館なので、1時間半という制約がある(これも集中を保つために良い)中で、その中から本を選んで読む。というのも、普段の自分なら選ばないような本を選べる気もするので、良いと感じました。実際にデザインや思想系の本を何冊か読みました。
個人的には大満足な体験で、また伺いたいと思いました。
一人旅のコンテンツとしては最適ですし、そうじゃなくともこういう体験を良いと思ってくれるような人と行けると嬉しいですね。
三宅八幡駅からの風景。京都は時間感覚が東京とは違って感じられ、よりゆっくりと、長期的な目線で物事を考えられる。気がします。
2日目夕食:肉料理荒川
2日目の夕食は初日とは異なり、旅行日程が決まってから予約してました。1週間前くらいかな。
昔行って美味しかった記憶があったのですが、結論、完食できないほど微妙でしたw お勧めできませんw
2016年に行ったときは美味しく感じたんだけどな。。どうしたんだろう。。アラカルト焼肉で、好きなものを適当に頼んで1.2万円ほど。
京都はそもそも肉がうまいと僕は思っています。内陸なので魚介が十分ではないというのもありますが、近江牛が僕は好きですね。すき焼き屋も多数あるので、一人旅ならすき焼き屋で締めというのもありです。有名どころとしては、三嶋亭やモリタ屋がありますが、インバウンド復活で予約取りにくそうになった気がします。ネット予約がそんなに空いていない。
食事処としては初日のつろくのようなヒットを見つけられると幸福度高いです。
一人旅でコース和食であれば、室町 和久傳が案外予約も取りやすく、カウンターメインなのと、2万円弱でいけるのでべらぼうに高くはなく、快適です。1人10万円以下の旅。というコンセプトでは、ギリギリ許容されそう。
僕は2回一人で訪れ、人と一度訪れたので、料理長に覚えていていただいていました。
おわりに
ディナーの後味は文字通り少し悪かったですが、目的地の喫茶鈍考、一乗寺のタンドレス、恵文社、丸太町のつろくと、収穫も多い旅でした。
1人10万円以下という制約の中でも(注:今回は結果的に9万円程度だっただけで、予め制約を設けたわけではないのですが)何を目的とするか。どんな場所に立ち寄るか。何を感じるかは、人それぞれであり、10万円以下の旅行でどんなことをしているか?はコンテンツとしてアリだと思いました。予算的にも、真似しやすいですしね!
今回お勧めの真似しやすいコースは「一条寺恵文社&タンドレス→三宅八幡の喫茶鈍考(ただし、タンドレス開店日は土日月曜だけ)」ですね。
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ホテルの記事、いくつか書いたと思ったんですが、まとめ記事があっただけで、実際は2記事だけでしたw