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流行りの占いから分かる世の中のムード

こんにちは。うめ組ランジェリーです。

今朝、王様のブランチで中村文則さんの『カード師』という小説が1位で紹介されてました。「占いを信じていない占い師であり、違法カジノのディーラーでもある僕」が主人公の小説です。新刊を知ると、世の中のムードが感じられたりするので好きです。

突然ですが、占いって信じますか?
全力で「はい、人生は占いの通りに進むと信じてます!!」という人は、なかなかいないとは思います(笑)。

ですが、占いに興味ある人や、ついつい見てしまう人はなんぜこんなに多んだろうか?と思うと、やっぱり皆、自分を肯定してほしいからだと思うのです。

なんだかんだ占いが好きな大人たち

最近人気のテレビ番組『突然ですが、占ってもいいですか』という番組、私つい見てしまうのですが、華やかな世界で輝いて見える芸能人たちの、知られざる内面や過去が垣間見えておもしろい。当たり前だけど、芸能人も皆おんなじ人間なんだなぁと思います。

大人になるにつれて、周りには褒めてくれる人も叱ってくれる人もいなくなってきますよね。仕事でも、プライベートでも。相談とかも、友だち同士でも何でもかんでも気軽に相談しづらくなってきます。大学卒業してから10年も経てば、仕事も、プライベートも、十年も経てばもうぜんぜん違う視点、人生観があったりするので。

自分で決断して、それを自分自身で評価して、また次に進んでいかなきゃいけない。そういうとき、占いでもなんでも「大丈夫、その方向で間違ってない」そんなふうに言ってくれる人がいたら、少しは安心するし励みにもなります。

巷で大人気の占いコンテンツ、VOGUEの「しいたけ占い」。しいたけ占いはまさにそういうニーズというか、世の中のムードを捉えてVOGUE世代の女子たちのハートをがっちり捉えたコンテンツだなあと思います。

ゆるいきのこのイラストとともに、癒やしの言葉や時々ハードかつワイルドなことばを吐いていく。ちなみに私は蠍座なんですが、しいたけさんは蠍座をクレイジーなやつらだと思ってんな、と思うような言葉をぶつけてくるんですよね。笑 対面でいきなり言われてもちょっとなと思うかもしれないけれど、大衆向けのコンテンツとして読むからこそ、そういうのが結構いやじゃないというかなんとなくハマってくる。

占いを信じる・信じないはさておき、いろんな流行りモノの裏には、世の中の人たちのムードにマッチしてる何かがあるんだと思います。

世の中のムードは下着にもマインドにも影響する

下着に関しても同じようなことがいえます。「ボディ・ポジティブ」という言葉が流行り、無理してダイエットをするのではなく、そのままの自分を愛そうよ、というセルフラブのムードが高まっています。プラスサイズモデルを起用したり、多様性を尊重し、サイズインクルーシブのブランドもここ数年でとても増えました。

でも、だからと言って、わーい!じゃあ私も太っていいんだ!というムードにはならないし、やっぱり多くの女性はダイエットしたり、美しくなろうとがんばってます。特に日本や韓国では、「女性は細い方が良い」という根強い価値観はそうそう消えるものではないと思います。

ボディポジティブに異論を唱えて、「極端に太っているのはさまざまな病気を引き起こす確率が高まります。健康に悪いんです」なんてこと今さら、言われなくても分かってる。痩せすぎも同様。

多様性という言葉に我々が求めているのは、きっと「やさしさ」なんじゃないかなあと思います。そのままで十分綺麗だよ、すごく可愛いよ、と言ってもらいたい本音。

他人の価値観でマインドまで縛られないでほしいな、と願うばかりです。「こうじゃなきゃダメ」という考えは、本来誰でも持っている好奇心とクリエイティビティを奪っていくものだと思うので。

人の心を動かすのは、いつも「正しいこと」ではないよねえ、と思います。

ありがとうございます。下着作りに活用させていただきます🎀✨