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プロなのにアマチュアで「アーティストと言われたくない」

知人にお声がけいただいて、映画を見に行ってきた。

映画のタイトルは、浜野安宏監督最新作『自由・無限―BREAK THROUGH-』。

いかにも怪しいタイトルだ。

浜野安宏(はまの やすひろ)さんとは何者なのか。以前から、知人からその名前を聞いてはいた。ググると、「ライフスタイルプロデューサー」と出てくる。ますます分からない。

浜野安宏氏という謎の巨匠

映画は、浜野氏のこれまでの実績、手がけたものとそのプロジェクトに携わった人とが話をする様子をまとめたもの。

わかりやすいところで紹介すると、渋谷のQFRONTや、東急ハンズ。AXIS。
さまざまな文化的な背景のもと、計画された商業施設や建物のプロデュースをしてきたのが、浜野氏だ。隈研吾氏など著名な建築家たちを動かしてきた。

ただ、実際に浜野氏がそれをどう手掛けたのかを詳しく話してくれるわけではなく、その背景などが語られるものであって、やっぱり謎の人である印象も残った。凡人の私がわかるのは「色々なことを手がけてきた、何が何だか分からないけどすごい人」というぐらいの説明しかできない。凡人がすぎて申し訳ない。

アマチュアリズムで生きる絵師、木村英輝さん

映画の後に、ゲストを招いてのトークショーがあった。
ゲストの一人は、木村英輝(きむら ひでき)さん。

サイトを見ると、「京都が生んだロックな壁画絵師」とある。良かった。何をやっている方なのか、こちらはもう少し分かりやすそうだ。

と思いたいが、木村さんのトークショーでの言葉が、引っかかって頭から離れない。

「僕はアーティストなんて言われたくない。だから絵師にしている。絵師というのもあんまり気に入らないだけどね」

「僕はプロじゃなく、アマチュア。アマチュアとプロの違いは、プロはお金をもらってやる。アマチュアは好きなことをやるだからお金に関しては、あんまりね」

実際の言葉は、少し違ったかもしれない。うろ覚えなのはご容赦いただきたいが、ニュアンスとしては間違っていないはず。

再度サイトを見ていただきたいのだが、木村さんは、どう見てもスゴい絵師だ。またもや凡人の表現で申し訳ない。これで「プロじゃない」と言われたら、プロとは・・・?となる。

思うに、浜野安宏さんも、木村英輝さんも、楽しく好き勝手にやってたらそれが仕事になっていった生粋の遊び人であり仕事人なのだ。

だから、仕事とか、プロ(職業人)としての意識があまりない。

ファッションデザイナー、コシノジュンコさん

映画の中で、コシノジュンコさんとの浜野さんとの対談シーンがあった。互いに似ているものを感じ、馬が合う。コシノジュンコさんについて知りたい方は、こちらを(私も実は今朝読んだばかり)。


今の世の中的には、自分をどう見せるか、「セルフブランディング」が必要な過度に発達したネット社会であることは間違いない。

「モテクリエイター」「プチプラのあや」「下着の魔法使い」のような、分かりやすくキャッチーな肩書きも重要だ。あなたは何者なのか、を簡潔に分かりやすく伝えられることが求められている。

そんな時代においては、浜野さんのようなひとは、非常に説明しづらい人物だ。木村さんにしても、コシノジュンコさんにしても、絵師やファッションデザイナーという肩書きはあれど、その型にはまらない、はまろうともしない部分があるように思う。

自分は何者でありたいのか

去年から急に「トガノウ メグミ」として生きていくことになった。会社員時代には考えもしなかったようなことが、私の頭の中にずっと渦巻いている。

アンダーウェアデザイナー、と名乗ってはいるものの。

自分を知ってもらうために、アンダーウェアを作っている人として認知してもらうために、下着のお役立ち情報を発信することには違和感しかない。世の中、下着に大きな興味がある人の方が少ない。小胸がコンプレックスだったからといって、小胸さんを励ますような安易な言葉を発信するのも違う気がしている。私だったら、そんな言葉を聞いても大して励みにもならない。

ブランドを作ったのは、日本の女性のライフスタイルを変えたかったから。日本の消費される女性のセクシーのイメージを変え、女性たち自身が堂々と魅力を解放できるような、そんな社会にすること。その方法が、クールなアンダーウェアを作ることだった。

ではどうやって? 正解はない。

けれど、唯一正解があるのが、下着を作って売るという部分だ。売れたらそれが正解だ。逆に、売れなかったら不正解ということになる。たとえどんなに良い商品でも。

どの世界においても、人から認めてもらえるような実績を作ることは簡単なことではない。それを乗り超えられた人にだけ、さらに大きなことに挑戦する権利が与えられる。

「やりたいことをやろう」と世間はいう。やりたいことを「自分のやれる範囲でやってみる」のは、簡単だ。やり続けるためには、もっとやりたいことを実現していくためには、それ相応の努力は必要だ。

やりたいことをやるために、楽しみながら努力し続けられる自分でありたい。


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最後に…告知です!

7/1(土)〜2(日)、合同展示会に出展させていただけることになりました❗️
(下記URLには出店情報まだ載っていないですが)
これまでにもイベント出店したことはありますが、このような展示会は初めて。他にも素敵なブランドさんがたくさんいらっしゃるので、良かったらぜひ遊びに来てください❣️「noteを見て来たよ〜〜」と言っていただけたら泣いて喜びます( ; ; )

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Megumi Togano | アンノットアンディーズ
ありがとうございます。下着作りに活用させていただきます🎀✨