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\梅田で異文化を紐解こう!「梅田グルメ世界旅行部 in インド」活動レポート/

梅田。たくさんの人・たくさんの情報、そしてたくさんの文化が集まるまち。

梅田のさまざまな場所にある世界のさまざまな文化を、「食」を通して紐解いていこう!ということで、「梅田の!ローカルメディア企画編集会議」から、新しく部活動が発足しました。その名も「梅田グルメ世界旅行部」。

今回は、梅田グルメ世界旅行部の活動として開催されたインド旅行の様子をお送りします!

「梅田グルメ世界旅行部」

こんにちは。梅田の!ローカルメディア編集部の、四反田百花(したんだ・ももか)です。

2024年2月に開催された「梅田の!ローカルメディア座談会」。
この座談会に参加してくださったひとたちを中心に「梅田の!ローカルメディア企画編集チーム」として、梅田のローカルメディアづくりにゆるく携わる人々が、現在活動しています(詳しくはコチラから)。

2024年初夏に開催された「梅田の!ローカルメディア編集会議」にて、「梅田にどんな部活動があればおもしろいか」というテーマで話し合った結果、梅田グルメ世界旅行部・梅田立ち飲み部・梅田攻略部など、ネーミングの時点でワクワクする部活動たちが発足しました(梅田攻略部での活動も、ぜひご覧ください)。


さあ、旅に出よう

旅行前日。梅田グルメ世界旅行部のオープンチャットには、部長からこのようなメッセージが届いていました。インドっぽいアイテム。迷いますね。

インドへのフライト時刻は、2024年10月9日(水)13:00。
これから旅行に行くとは思えないような、ラフな格好(ちょっとインドを意識して、柄物を着てみました)で、梅田に向かいます。

関西空港から飛行機で約11時間…ではなく、梅田駅から徒歩で約6分で到着。

梅田グルメ世界旅行部、今回の旅行先はコチラ!
グランフロント大阪の南館、地下1階にある「エリックサウス」さんです。

公式サイトによれば「南インド料理の魅力を余すことなく、レストランとしても、スパイスバルとしても、日常的にお使いいただけるスパイスダイニング」とのこと。さらに、ある部員さんの情報によると、以前初めて日本に来られたインド人の方が「このお店の味は、本場の味・おふくろの味」と絶賛されていたのだそう。これは、期待大大大大大です!

日本でも地域によって食文化が異なるように、インドも北部と南部で、料理の味や雰囲気がかなりちがいます。インド料理といえば、真っ先にカレーとナンの組み合わせを思い浮かべる方が多いと思いますが、それらは北インド料理。南インドでは、米(インディカ米)が主食なのです。あまり日本人に縁のない南インド料理を、梅田で、しかも商業施設の中で気軽に食べられるのは、かなりありがたいですよね。

ビリヤニ。ミールス。あまり聞きなれない料理名が並びます。
店頭のメニュー表を見ながら、どれを選ぶか迷っていると、先客だったご夫婦が話しかけてくださいました。

「何にするのか、決めた?」
「迷ってるんですよ~」「カレーもビリヤニも、めっちゃおいしそうで!」
「ここに来るのは、はじめて?」
「そうです!」
「それならカレー4種よ~」「迷ったらコレ、って書いてあるし!」
「たしかに!」

ステキなかよしご夫婦でした。
南インドを初めて訪れた旅行者にも、やさしい。うれしい。
あたたかい人たちとの出会いも、旅の醍醐味です。

インド、入国

席に案内していただいて、真っ先に目についたものたちをご紹介します。

「ウールガイ」は、料理のお供として食べられる、インドの伝統的なお漬物です。さまざまな野菜や果物を、油とスパイスで漬け込んで作られています。
また地域や家庭によって、レシピや味付けが異なるんだとか。北インドはスパイスが効いていて辛口なもの、南インドは甘酸っぱくて辛さが控えめなものが、一般的なのだそうです。

「ポディ」は、南インドの言葉で「粉」を意味する、いわゆるふりかけのようなもの。ここでは、ひよこ豆を軽く炒ったものを、塩・スパイスといっしょに挽いて作られています。ライスにかけて食べるのがおすすめ。

棚には、たくさんのスパイスが並べられていました。わくわく!

ついに、お料理が到着しました!
インドっぽさのある柄物を身につけていたり、民族服みたいなファッションだったりと、梅田グルメ世界旅行部、やる気満々です。

こちらは、チキンビリヤニプレート。

「ビリヤニ」とは、インド式スパイシーパエリアのことを指します。インドでは、結婚式には欠かせないお祝いの料理ですが、屋台でも食べられる国民食として広く親しまれているそうです。米(バスマティライス)・肉(マトンやチキン)・魚・野菜、そしてさまざまなスパイスを加えて作られます。

そのまま食べるだけでも、スパイスの香りやライスのパラパラとした食感が、とても味わい深い!これまで食べたことのあるインド料理とは、また全然違います。

また「ライタ」という付け合わせのヨーグルトサラダと、ビリヤニを一緒に食べてみると、これもまためちゃくちゃにおいしいのです。ビリヤニのスパイシーさに、ヨーグルトの爽やかな酸味が加わって、なぜか不思議と合う!

さらに、ビリヤニプレートには選べるカレー付きということで、今回は「マラバール風キーマカレー(辛さレベル:2)」を注文しました。ビリヤニの上から、さらにカレーをかけてみちゃう背徳感。スパイシーさがよりいっそう強くなって、旨辛です。箸(いや、スプーン)が止まりません。

さきほど紹介したポディも、かけてみます。

塩とスパイスが入っているふりかけということもあって、味がいちだんと濃ゆくなりました。コクがあって、おいしい~~~~~~!

味変をしながら食べすすめられるのが、とにかく楽しいです。ビリヤニ特有の、複雑で食欲をそそるスパイシーな香り、すっかりはまってしまいました。今後も個人的に通おう。

こちらは、カレープレート。
日本人旅行客の口にとても合う「ターメリックライス」と、「パパド」と呼ばれるパリパリのせんべいと一緒に、カレーをいただきます。

カレーの楽しい食べ方(長文)。食へのこだわりを感じます。

どうやら、カレーを食べる前に、まずパパドを避難(!)させることが大切なんだそう。パリパリのパパドが、ライスの湯気で湿気ることがないように、急いで移動させます。また、丸いままだと場所をとってしまうので、いくつかに割っておくのがおすすめ、とのことでした。

パパドは、食事のあいだにそのままかじったり、砕いてライスにトッピングしたりして楽しみます。カレーにかけるわけではないそうですよ~

こちらは、ミールス。
「ミールス」とは、インドの食堂やレストランで出される、菜食料理を中心としたスパイス定食のことです。南インドでは、昼(または夜)に食べられるんだとか。

ミールスにも、楽しい食べ方があるようです。

ミールスは、カレー(主に菜食カレー)・米(バスマティライス)・パパド・ヨーグルトといったイツメンたちに加えて、豆と野菜とスパイスを煮込んだ伝統料理である「サンバル」や、黒胡椒のきいたスパイススープである「ラッサム」などから構成されています。

ミールスが到着したときにも、やはりまずはパパドを避難させるようです。そのあとに、ライスにカレーやラッサムをかけてみたり、サンバルやヨーグルトを混ぜてみたり、さきほど紹介したウールガイを付け合わせにしてみたりして、どんどん食べすすめていきます。南インドでは、カレーとライスをしっかり混ぜながら食べるのが主流なんだそうです。

かわいらしいイラストが描かれたマニュアルを見ながら、がんばっている部長。

ビリヤ二もカレーもミールスも、さまざまな付け合わせと混ぜながら味変していくのが、あまり日本食にはない感覚で、たのしかったですね。

まだまだ、南インド旅行は続きます

南インドの雰囲気とスパイシーグルメをおなかいっぱいに満喫したら、つぎはデザートタイムです!(甘いものは、別腹なので!)

まずは、ホットチャイからいただきます。
手のひらサイズのインド製チャイグラスが、大変かわいい〜

これまでに飲んできたチャイの中で、いちばんスパイスを感じられたような気がします!
インドの方々は、お菓子を食べるような感覚で、チャイを飲むのだそうですよ。すごい。

こちらは、異端児「グラブジャムン」。
インドで大人気の、チーズで作ったドーナツ(←甘い)のシロップ漬け(←甘い)です。

メニューの説明によると、「情け容赦なく甘い」ハニーバター味(左)と「多少マシな」ヨーグルト味(右)が用意されているようです。おそるおそる食べてみると…

甘い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「…なんで、こんなことになってしまったんですかね?」
「ちょっと甘さを加えるくらいで、よかったのに!」
「辛さを消すため?」
「たしかに!さきほどの辛さ、どっか行っちゃいました!」

部内からも、さまざまな言葉が飛び交いました。
甘いドーナツが、甘いハニーバターの海、もしくはヨーグルト風味の甘いハニーバターの海に、しっっっっかりと漬けられているのです。これは「世界一甘い」食べ物と称されるのも、うなずけます(甘党のわたし的には、かなりお気に入りでしたが)。

インド料理。辛さと甘さのメリハリがとんでもなくて、おもしろいです。

つづいては、コチラ!
インド版アイスクリームの「クルフィ」です。

ここでは、アルフォンソマンゴーと煮詰めたミルクで作った「マンゴークルフィ(左)」と、ドライフルーツ・チョコをちりばめたヨーグルトムースを凍らせた「ナブラタンクルフィ(右)」を注文しました。

まずは、マンゴークルフィからいただきます。上に飾りつけられているレーズンとナッツが、なんだか顔のようにみえて、かわいい。

プリンのような見た目に反して、スプーンでつつくとかなり固いのです!つめたくておいしい!そしてマンゴーが、とても濃厚。

あとで調べてみたところ、インドはマンゴーの生産量が世界で最も多い国なのだそうです。年間約2,600万トンを生産しており、これは世界全体の生産量の約45%を占めます。みなさんがこれまで食べたマンゴーの中にも、インド産のものがあるかもしれませんね!

つづいて、ナブラタンクルフィも味わってみましょう。

こちらも、ケーキのような見た目ですが、マンゴークルフィと同じく、とっても固いのです。あっさりとしたヨーグルトと甘酸っぱいベリーの組み合わせ、とってもさっぱりしていて、本当においしい~~!食後のデザートにぴったりでした。

同乗者よりひとこと
梅田の!ローカルメディア編集部の相澤由依です。
夫がビリヤニ沼にハマっており、「ビリヤニといえばエリックサウスさん!!」と激推しされたことから参戦しました。
本格的なインドの味をみんなで食べてみる体験は、新しい文化との出会いもあり、新鮮で楽しい時間でした。
店内は基本的にカウンターで、テーブル席が限られており、テーブル席にはすでに先客が……。
わたしたちが店外で待っていると、「もう席空けるからごめんね!」「ここは初めて?初めて食べるならカレーミールスがおすすめよ」と常連夫婦が気さくに話しかけてくれました。海外にいくと、現地で出会った人と(日本人同士ならなおさら)不思議と仲良くなってしまう状況と重なります。
梅田で人情に触れる、そんな一コマが心に残った旅となりました。

帰国の途に

デザートも完食し、これにて梅田グルメ世界旅行部の0泊1日インド旅行、終了です。これまであまり馴染みのなかった南インドの食文化を、大満喫できた時間でした!おつかれさまでした。

グラングリーン大阪での仕事・子どものお迎えなど、部員のみなさんはさまざまな予定の前に、インドに来てくださっていました。梅田だからこそ、こうやってゆるく異文化をたのしんだあと、すぐに日常にもどっていけるのですよね〜おもしろい。

これまで、本格的な外国料理といえば、なんとなく個人店で経営されているイメージがありました。そういったお店に入っていくのには、やはりまだすこしハードルを感じるのですが、梅田の中心で、しかも商業施設で、気軽に本場のグルメを味わえるのは、とてもありがたい。
エリックサウスさん、ありがとうございました!

月に1度、企画編集会議を開催している「梅田の!ローカルメディア企画編集チーム」は、2024年の11月より、梅田を舞台として活躍されている方をゲストとして招いてお話を伺う形式の、どなたでも参加できるオープンな会議へとアップデートして開催中です!
梅田でのローカルメディアづくりに興味のある方は、ぜひ企画編集会議にも足を運んでくださるとうれしいです。

梅田グルメ世界旅行部をはじめ、梅田の!ローカルメディア企画編集チームの活動は、まだまだ続いていきます。今後も、梅田でいろんな活動を行い、メンバーがまちの”タネ”を見つけていく様子を、メディアを通じてお届けしていきますね。


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