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梅田のギリギリって一体どこ? 梅田のギリギリまちあるき、活動レポート!
大阪の中心、梅田。通勤通学で歩いたり、友人と遊んだり、飲みに行ったり。買い物に来ることも多いかもしれません。
毎日たくさんの人があつまる梅田のこと、あなたはちゃんと知っていますか。とはいえわたし自身も、なにかの目的をもって訪れがちなこの町のことを、これまであまり深くは知らなかったように思います。今回は、先日2時間かけて歩いた梅田について、少しわかったことを書いてみたいと思います。
「梅田のギリギリまちあるき」
こんにちは。梅田の!ローカルメディア編集部の四反田百花(したんだ・ももか)です。
2024年2月から開催されている「梅田の!ローカルメディア座談会」。この座談会に参加してくださった方たちがあつまり、「梅田の!企画編集会議」という梅田のローカルメディアづくりにゆるく携わるチームが、現在活動しています。
その活動の中で浮かび上がってきた「まず梅田の”ギリギリ”って、どこなの?」という疑問から、実際に梅田を歩いてみよう!ということで、2024年4月20日(土)に「梅田のギリギリまちあるき」が開催されました。
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まちあるきのルートは、こちらの地図で水色の線にて示されている「梅田のライン上(=梅田中心部を囲む外周道路)」です)。
地図ではこのようにわかりやすく示されていますが、実際に「梅田のライン」という線引きが明確に設定されているわけではありません。そのことを前提としながら、このあたりは梅田に含まれるのだろうか?といった「梅田の”きわどい”ライン」を、みんなで歩きます。
まちとまちの「境目」を歩くまちあるき。そんなテーマでのまちあるき、これまでわたしは聞いたことがありません。なんだかすでにもう、おもしろそうじゃないですか?
イベント当日、とっても穏やかなお天気でした。まちあるき日和。
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参加者の方のおうちでホームステイされているイタリア人のお兄さまも、飛び入り参加。
地図を片手に、「梅田のライン上」を歩きます。
梅田と中津の「境目」を歩く
午前10時、阪急電鉄本社ビル入口前からスタートです。
こんなにも都会でたくさんの人がいる場所なのにもかかわらず、休止中のバス停を見つけました。このバス停に、またいつかバスがやってくることはあるのかな。
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スタイリッシュな看板を発見!ギターのシルエットをロゴに組み込むなんて、なんてイカしたアイデアなんでしょう。かっこいい!(…なんて、当日は感動していたのですが、実は全国各地にある施設だったようです。笑)
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京都河原町・神戸三宮・宝塚方面を行き来する電車が、ひっきりなしに通っていきます。春のぽかぽかな陽気に、阪急電車のシブい茶色が映えますね。
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見覚えのあるひとも多そうな、こちらのオブジェクト。高架下のスペースに、ひっそりと佇んでいました。
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大都会・梅田と、どこか懐かしい下町風情があふれる中津。「梅田のライン」がうみだすギャップがおもしろいです。
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高架下には、中津で人気の食堂やレトロな洋菓子店が立ち並んでいます。
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阪急中津駅は、大ターミナル駅・梅田からたった1駅とは思えない雰囲気をまとっています。
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阪急中津駅をはなれて、引き続き歩いていきます。
「梅田のライン上」から見た梅田側には、建設中の超高級マンション。大きなエレベーターが大きな音を立てながら、稼働し続けていました。お仕事おつかれさまです。
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「梅田のライン上」から見た中津側で、なんだかとてもよい看板を発見。すぐうしろにある、現役のタクシー会社さんのものでした。どんどん姿を変えて新しくなっていく梅田に対して、この看板は何を思うのでしょう。
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「梅田のライン上」に咲く花。春ですね~
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空が映える梅田スカイビルと緑あふれる公園の、鮮やかな対比も素敵でした。
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梅田と福島の「境目」を歩く
阪急中津駅から梅田スカイビルの横を通って、福島方面へと南下していきます。
どこに繋がっているのかわからない、謎の路地を発見!
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「梅田のぎりぎりを歩くって、難しいな~」「こういう路地、すきです」「いいね、進んじゃいましょう」「気になる路地を見つけちゃうと、本来のルートを逸れたくなっちゃいますよね」なんて、会話が弾みました。こんな寄り道も、まちあるきの醍醐味ですね。実際はJR福島駅方面に向かう道だったのですが、工事中だったということは、そのうちきれいさっぱりなくなってしまう道なのでしょうか。儚い。
同じ高架下ではありますが、梅田と中津との境目とは、またちがう雰囲気がありました。
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え~~~~~~~、めっちゃ気になるドア。
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有名なアレです。アレアレ。
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「梅田のライン上」から見ると、明らかに福島側の建物であるにもかかわらず、建物名称には「梅田」の名前を使っているものが多くみられて、おもしろかったです。みんな「梅田」のビックネームを使いたくなっちゃうのかな~とか、「福島」の名前を使うと東北地方と勘違いされちゃうのかな~とか、いろいろ考えちゃいました。なんにせよ、福島、ちょっと不憫。
梅田と北新地の「境目」を歩く
西梅田のあたりまでやってきました。ここからは東に向かって歩いていきます。
大都会とは思えないサイズの公園を見て、とても驚きました。毎日わたしは梅田をとおっているのですが、こんな場所、知らなかったなあ。
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学生さんたちが、ダンスを練習されていました。梅田にある公園だからこそ、みんながいろいろな場所からあつまりやすいのでしょうか。いいね。
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大都会に潜む公園、とても不思議な空間でした。RPGのダンジョンみたい。
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ビルの陰から、ちいさな鳥居がひょこっと顔を出して、こちらを見ていました。やっほ~
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公園を通り抜けて、大阪駅前第1ビル方面へ。
JR東西線・北新地駅への出入口。なんというか、異世界につながっていそうな、そんな雰囲気。
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梅田と中崎町の「境目」を歩く
「梅田のギリギリまちあるき」も、いよいよクライマックス。ここからは、新御堂筋を北上していきます。
1703年に手代・徳兵衛と遊女・お初が心中したといわれている、お初天神(露天神社)にやってきました(江戸時代の人形浄瑠璃の作者・近松門左衛門の代表作「曾根崎心中」は、この事件をもとにつくられています)。
現在では恋愛成就の神社として知られているようです(イタリア人のお兄さま、可愛らしいハート形の絵馬とおみくじに興味津々でした)。
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ちいさくて古い神社と、おおきくて新しいビル群のコントラストがおもしろいですね。
歯神社。名前のインパクトがすごい。
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HEP FIVEのすぐ近くにあるんですよ、知ってました?体の部位に関する神様って、他にも全国各地におられるんですかね。
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歯神社の由緒があまりにもこじつけすぎて、みなさん笑っていました。歯、関係ないんだ。
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午後0時すぎ。「梅田のライン上」を1周し、出発地である阪急電鉄本社ビル入口前にもどってきました。歩数計によると、8,578歩。なかなか歩きましたね~、みなさんお疲れ様でした。
「梅田のライン上」をあるく
目的をもたずに梅田を歩いたことがある人って、どのくらいいるのでしょう。
わたしは毎日のように梅田を訪れていますが、それでもまだまだおもしろくて知らないところがたくさんありました。「梅田のライン」の線引きがあやふやなエリアもあれば、きっぱりと分かれているエリアもあるのが、とても興味深かったですね。
ぜひあなたも、梅田をふらふら歩きながら、梅田に思いを馳せるゆったりとした時間をつくってみませんか。
今後も、「梅田の!企画編集チーム」では梅田でいろんな活動を行い、まちの”タネ”を見つけていきます。興味のある方は、気軽に編集部までご連絡ください!
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