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\終電後の梅田のまちってどんなの?「おやすみ阪急!周辺」活動レポート①/

「もうすぐ終電だ!!!!!!」

楽しい時間ほど早いものはありません。気付いたら終電5分前。
一瞬で現実に引き戻され、乗れなかった時のことを考えながら最後の電車に向かって全力ダッシュする。心当たりがある方もいらっしゃるかもしれません。
ええ、わたしは心当たりしかありません。

明るく活気あるにぎやかなまち、大阪梅田。しかしわたしは、終電後の梅田の姿を知りません。相変わらずにぎやかなのかな?それとも静かになるのかな?

今回は、終電前後の梅田のまちを歩いて見えた、深夜の梅田の姿を紹介していきます。

「おやすみ阪急!周辺」スタート!

こんにちは!梅田の!ローカルメディア編集部の村上沙綾香です。普段は東京の会社に勤務しており、帰省に合わせて現在プチインターン中の身です。そんなわたしも、梅田のローカルメディアプロジェクトにおじゃましました!

2024年2月から開催されている「梅田の!ローカルメディア座談会」。この座談会に参加してくださった方たちが集まり、「梅田の!企画編集会議」という、梅田のローカルメディアづくりにゆるく携わるチームが現在活動しています。

その活動の中で浮かび上がってきた「終電後の梅田ってどんな感じなの?」という疑問から、実際に梅田を歩いてみよう!という流れに。そしてついに2024年5月17日(金)深夜に「おやすみ阪急!周辺」が開催されました。

集合は23時00分。一旦家に帰り、おふろに入ってからもう一度梅田に来たというひとも。待ち合わせ場所の定番「BIG MAN(ビッグマン)」は店じまいしていました。

参加者は近所に住んでいるひと、梅田によく通っているひと、梅田のまちづくりを推進するひと、などさまざま。夜集合でも来るぐらいなので、みんな梅田のことが大好きなんでしょう。

この日は終電前のおさんぽ(約1時間)→阪急梅田駅の終電を見届ける→終電後のおさんぽ(約1時間)という流れでたっぷりと夜の梅田を堪能していきます。

おさんぽ(まちあるき)は、3グループに分かれて行います。それぞれのグループでテーマを設定し、梅田のさまざまなエリアを歩きます。普段ならベッドでおやすみしている時間。そんな時に梅田をおさんぽ。眠いはずなのにワクワクで目が冴えてしまいそうです。メガシャキ。

終電前の梅田を歩く

わたしのグループは阪急梅田駅〜東通り〜阪急百貨店前という流れで歩きました。

まずは、人の波に逆らって東通りを突き進みます。なんとこの時間でも、東通りはピカピカに明るいんです。多くのお店がまだまだ営業中。店内は笑顔であふれています。夜はこれから。

その一方で、駅方面に歩くたくさんのひとたちも発見。
参加者のおひとりは「終電で帰りそうなひと、まだ飲みそうなひとは顔つきでなんとなくわかる」と分析していました。信号を渡って新しいお店に行くのか、それとも家に帰るのか…妄想がふくらみます。

ドンキホーテの交差点に、大阪版「鴨川」が出現。京都の鴨川でよくあるんです、等間隔に人が並ぶ不思議な現象が。それの缶バージョンだと思ってもらえたら。
座ってチューハイを飲んで帰るんですかね。次来る時はたのしさと一緒に持ち帰ってほしいものです。

そろそろJRの終電が近づいてきたので、阪急百貨店側へ。JRの終電に向けて走るひとたちがちらほら。笑顔だけど、時間が迫るにつれ少しずつスピードアップしていく。

終電前のおさんぽが終了して、参加者みんなで一旦感想会を。その中で別のグループが出会った人で好きだった話をひとつ。

HEP前に23:30に座ってる人にインタビューした別グループ。
終電間際のこの時間に、何を待っているんですか?と3組それぞれに訊いてみたところ、三者三様の答えが。

①「友達待ち、サウナへ行く」
②「友達待ち、雀荘へ行く」
③「風を浴びてます」(ナンパ待ちっぽい)

「風を浴びてます!?」と感想を聞いたみんなは大爆笑。これから使わせていただきます。「風を浴びてます」。

終電の梅田駅を見届ける

もうすぐ0時10分。(※当日の梅田発の終電)
阪急梅田駅の3階改札に全グループ集合。とうとうメインイベント、終電です。

走る。走る。走る。
別れを惜しむひと、引き止めてほしそうなひと。さまざまな物語がそこにはありました。
発車時間を過ぎても、車掌さんが「乗りな!」といわんばかりのジェスチャーで誘導していました。体感だと5分くらいは待っていた気がします。しかし、それでも乗り遅れてしまったひとも。

私たちは改札の外から観察。奇妙な集団に見えただろうな〜。

終電後の梅田を歩く

0時20分ごろ、1日の業務を終えた阪急梅田駅一帯はシャッターが閉まります。

一斉に閉まるのではなく、ひとつ、またひとつと閉められていくシャッター。どの順番で閉めているのか気になる。駅の中にいると、「早く出てね〜閉まるよ〜」と開いている扉から外に出してくれました。おやすみ阪急。

そしてわたしたちは再び、さっきとは違うグループをつくり、今度は終電後の梅田のまちを歩きます。今度は梅田駅〜スカイビル〜JR大阪駅という流れでおさんぽしました。

シャッターが閉まった駅内、搬入口、商業施設の裏には工事や掃除をしているひとがちらほら。梅田の人通りを考えるとそりゃそうだ、夜にしかできない。おつかれさまです。

ヨドバシカメラ横の通路にとうとう屋根が…!
いつも車でいっぱいの道路を1車線封鎖して作業していました。
どんどん便利になっていきますね〜

スカイビルは、真っ黒でした。あそこの窓は鏡だから、そりゃそうか。

驚いたのが、JR大阪駅のバスターミナルを通ると、寝ている人が多くいたことです。
ベンチがベッドがわりになるので寝やすいスポット。屋根もある。終電を逃したひとのオアシスかもしれません。それとなく綺麗な距離感を保っているのがおもしろい。風を浴びてそうな人はいませんでした。

夜の梅田も、そんなに変わらないかも?

わたしは就職を機に上京したので、社会人になってからは東京で飲むことが増えました。スライディング終電を目指してまちを駆け抜けたことも二度、三度(いやもっと)。

そんな自分のフィルターを通した夜の梅田は「東京とそんな変わらないな」でした。終電に向かって急ぐけど、楽しそう。でもなんとなくだけど、東京より終電に乗らない選択をするのが潔いようにも感じました。

いや、わたしもまだ東京の夜を知りません。東京に帰ったら、東京の終電後も歩いてみようかなと思います。梅田との違いが見つかったらおもしろいですね。

はじめての夜の梅田、とってもたのしかったです。正直、もっと荒れ狂っているのかと思いましたが、それぞれ楽しんでいることがわかりました。そして一番の収穫は、見えないところで動いてくれているひとの存在に気づけたこと。

「ぜひやってみてください」と簡単におすすめはできませんが、夜の梅田はディープで興味深かったです。

今後も、「梅田の!企画編集チーム」では梅田でいろんな活動を行い、まちの”タネ”を見つけていきます。興味のある方は、気軽に編集部までご連絡ください!

▶️ 連絡先:info@coconiaru-inc.com(事務局:株式会社ここにある)

ぜひ一緒に梅田のまちを耕しましょう!


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