Σリーグ自戦記、第3節C卓2戦目
Σリーグ遊楽亭チームのうめちゃんです。普段はYouTubeチャンネルにて雀魂配信や講座動画の投稿で活動しています。
通算12戦7ラスですが、まだピンピンしてます。だってチームは勝ってるもんね。全力で煽ってください。
お参りに行ってくださる方、永遠に募集してます。
応援配信+牌譜検討はこちら↓
①ドラドラをどう生かすか
この手何を切るか。ドラの南対子があるので最速であがりを目指したい手牌。対子の字牌はオタ風なのでメンゼンであがるのは七対子になってしまいそう。それだとかなりスピードが落ちてしまう。
どうせ北はすぐ出てきて鳴き判断をせまられるので、チャンタ、ホンイツ、トイトイを本線にして最も不要な4mを選択。
このあと5pを打つことになり河が明らかなホンイツになるが、自分はターツが足りないのでむしろ絞ってもらって中盤過ぎ勝負にしたい。河が濃くなるのもメリットになりうる。
こうなってしまえば上家は自由に打つことができないので脱落。自分は鳴いてもさほど早くなるわけではないのでゆっくりとターツを作りに行ける。
白石選手が前巡の5sに合わせて8sを切ったのが好手。雛呑選手のテンパイを一手遅らせつつソーズが余っていない親に対して切れるときに切っておく。素晴らしい一打でこの局は完敗。
②ドラポンへの対応
ドラポンが入って自分はリーチのみの1シャンテン。ドラポンは警戒したいがまだテンパイしている可能性は低い段階。ここで6pを残して東を切ると、6pがどんどん打ちにくくなってしまう。対面も早そうかつ、ドラを切った親にもタンピンやメンピン赤のいい手が入っていそう。
東は残して258mになれば加点のためにリーチに行きたいのでここは先に6p切り。対面に2000点の放銃になり検討でも話したが、超まっすぐ打つトリス10さんでもこの6pは打つべきという判断なのでこれは間違いなさそうだ。
③鳴かれてもいいドラをさっさと切る
前巡8pを切ってドラの6pをツモって来たところ。ここはドラの6pを選択した。
点数がないのでポジティブにいくならドラドラチートイなども見て一旦79sなどもあるが、かなり和了率が落ちそうだ。
ここでドラを打った理由はたくさんあるのだが簡潔にまとめると
親がドラ側7pを切って早そうだが、667からいきなり7pは切らないのでドラをポンされるリスクがとても低い
ドラが鳴かれなければ發バックで流しに行く選択肢が生まれる
ドラが子に鳴かれても19牌が多いのでオリきれる
ダンラスなので親リーチを受けて局が進まないのが最悪 下家がポンしてくれれば親がドラポンに打ち込んでトップとの点差が縮まることもある
仮にタンヤオドラドラの早い手が入ってたとしたら、ここでドラを絞っても跳満級のリーチが飛んできたりドラドラ赤の1鳴きテンパイなどが入ったら事故放銃もありうる
この5つが大きな要素。消極的すぎる、と言われればそれまでだが、この手でドラを引っ張っても正直あがれそうもない。
ドラが鳴かれないなら發バックで局消化、鳴かれたらオリが自分の局収支のマイナスを抑えられるだろうという思考。
ドラをポンされ4sが手出しされた時点で完全に撤退。親が56sを切ったので親に対しては役牌を警戒したい。發はブロックして19牌と通った牌を切ってしのぐ。1シャンテンの親が放銃し自分にとっては狙い通りの最高の結果になった。
④速度と手牌価値で安牌を管理する
3巡目時点。この時点でオリにかなり意識が向いていた。下家の12s手出しを警戒している。自分の手は赤もなくドラの西が浮いている手。1打目からターツを落としている下家に追いつくことはほとんどなさそうだ。
12sがあるので2巡はしのげそうだが、手づまりすら許されないような手牌。西を重ねたり赤を引いて価値が上がることもあるのでいきなり手は崩さないが中を残して生牌の白を選択。
⑤役牌ポンの基準
2巡目で1シャンテン。發をポンすればテンパイだが2000点しかない。ここはスルーがよさそうだ。ダンラスではあるが満貫をツモればかなり近づける。この配牌をもらって2000点にしてしまうのはかなりもったいないという感覚。
2枚目はさすがにポンするが、1枚目は中盤までスルーでも良さそうだとみていた。
⑥即テンパイをリーチするかどうか
5mをツモってきて北を切ればいいだけの手だが、ここで悩んでいたのは6mをツモったときにリーチするかどうか。
ここで12000をあがればトップまで見える大勝負手。しかし47pは3枚づかいで愚形相当。ドラ色で愚形の中でも最悪の部類だ。
しかも上下は2m、8sと切っておりこのあとピンズが高くなりそうという感覚もあった。
ここでメンタンピンドラをリーチしないのはぬるい、という意見ももちろんわかるのだが、トップを取るためには絶対にあがりたい手。手変わりがかなりあるし、ツモなら2600オールで一旦トップ、対面か上家から直撃も嬉しい。下家からはスルーで手変わりを待つのがよさそうだと思っていた。
ここで7m切りに時間を使ったが、これもピンズに非常に自信がなかったので、14sを引いた時にどうするかを考えていた。
自分の感覚では47pは全くあがれる気がしないので25mリーチが良さそうと思っていた。
⑦この局の敗着
この局が敗着の12000放銃。分岐点は5巡目だった。河は一見何の変哲もないように見えるが親の河をよく見て欲しい。
生牌の白を切った後に2枚切れの中を手出ししている。これはかなり速度感を感じる。自分の手は全く価値のない手。
ここで北を切るか2pを切るかで10秒ほど迷った。ほんまかいな、と思う方はアーカイブを見て欲しい。
トップ逆転が見える価値のある手に組むなら北を重ねてのドラ色ホンイツやトイトイを見るべきで、ペンチャンと役牌の価値が逆転するような手だ。
次巡親からリーチが入るのだが、回っているうちに勝負手になり12pを打ち出す形になってしまった。
ここで3sを切るのは自分の中ではまったくなかった。この手は頭がなく3pが3枚切れ。あがりにいくなら頭をソーズで作って5mにくっつけるしかない。上家が1pを通したがあまり関係なく1pは打つつもりだった。
対面と上家は明らかに手詰まっているので、25sは持っていなそうだ。4sが3枚見えになり親が5sを使っている可能性も下がっている。
であればこの手の強いターツはソーズになるのでそこを外す=あがりをあきらめるに近いかなという感覚。
親のリーチの3pは手牌に関連していないこともあるし、334pの完全イーシャンテンだったときにしかあたらない。さらに言えば白中の切り順があるとはいえ、愚形のメンタンのような手も全然出てくるのでここまで来たら押すしかない。
12p外しの選択はいいが、どうせ落とすなら5巡目で落としておくべきだった。この後のツモは7p、6p、7mだったので結果論ではあるが安全にリーチがかけられて跳満ツモだっただけに悔やまれる。
⑧逆転できる手を組む
5sをツモってきたところ。跳満ツモか上家、下家への満貫直撃で着順が上げられる。
満貫をあがるためにはドラが必須かつ、ピンズで一盃口をつけるか偶然役に頼る必要がある。
必然的に不要なターツは13mになるので1m。
上手くテンパイをいれることができ一発ツモ、裏さえ乗れば2着逆転できたが…
一歩及ばなかった。
最終結果
この半荘のトップは雛呑ちの選手。ラス前で後藤選手の先制リーチに果敢に追いかけて逆転は対面で見ていても痺れました。
育成選手とは思えないメリハリの効いた麻雀で、牌譜を見てもうなるような押し引き判断がありましたね!
白石選手の8sを先に切ったのはお見事でした!!やられた。。
後藤選手、愛のないリーチはダメですよ。嘘です。チートイで親を蹴られたのめっちゃ痛かったです。。手強かった。。
連続ラスになってしまいましたが、何とか爪痕は残せたよね??今回は完全に腕ラスなので、次こそは自分の中でのノーミス半荘を打ちたいです!!
最後までお読みいただきありがとうございました!
遊楽亭チームは現在3着と好位置につけてます!チームとΣリーグの応援、これからもよろしくお願いします!