Σリーグ自戦記、第2節B卓2戦目
Σリーグ遊楽亭チームのうめちゃんです。普段はYouTubeチャンネルにて雀魂配信や講座動画の投稿で活動しています。
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①仕掛けの打点と待ちの強さ
対面の夏八木選手に2副露が入り上家から6pが切られたところ。
9pが3枚切られておりメンゼンリーチでのあがりは結構厳しい。この6pを鳴けばタンヤオのターツが足りているので鳴くかどうか。
ここは鳴いて1シャンテンに取ることを選択。
判断要素として、対面の仕掛けにドラの南が入っていない可能性が高いと読んでいたのが大きい。
發をポンした時点ですでに9pが切られている。ドラの南を対子で持っているなら9pを鳴く可能性が高そうに思う。
さらに赤赤以上の3900や5200が見込めるなら同様に9pポンになりそう。
したがって対面の夏八木選手の手は1000or2000点の良形テンパイ。自分の手にはドラがないので上家・下家にドラが入っている可能性が上がっている。
東発とはいえ自分の手にメンゼンリーチがあまりないのであれば、ドラを持っていない2人で局を流した方が得になると判断した。
②親の速度感
一通目を残して9pを残すか1枚切れの中を残すかの選択。
この時点で下家の親をかなり警戒していた。表示牌の7mが切られたあとに2s手出し。1sから離れ切りされているので関連ターツがありそう。さらに言えばソーズ下の愚形ターツが埋まった可能性が高い。
孤立牌として強い7mを切った後に愚形ターツが埋まったのだとしたらかなり良い1シャンテンになっている可能性が高く、自分の手は愚形愚形の1シャンテンで価値がない。
ここで中を切ってしまうとリーチの一発目に切る牌が無くなってしまうので9p切りを選択。
今振り返ると678三色を見て4mを切るという選択もありそう。
③押し返しを見ての先切り
下家の伊藤選手が4巡目にして5mとドラの6sを切っているこの場面。変則手?とも思えるが北はツモ切りなので単純に早い手と考えられそう。
ただ自分の手もまあまあな手なのでここは押し返していきたい。牌効率なら9sか北だが、ここは押し返すぞ、という意図で2sを選択。
④親の不穏なリーチ
先ほどの局から4巡進んで親からリーチが入ったところ。まずは親の河を見て欲しい。
ドラ切りのあとに67p手出しで3pを切っているのに2p切りリーチ。この時点でヘッドレス待ち(単騎やノベタン、亜両面)の可能性が通常よりも高いと推測していた。
ドラを切っているので七対子ではなさそうだが、67pは7pが自分から4枚見えていて6677から切ったのではなく単独のターツを落としているとわかる。
2pが自分にトイツなので暗刻から切ったというのも否定されていてそれもない。
さらに、3pがかなり早くツモ切りされていたのと3pワンチャンスという要素から2pは単独から切られた可能性が高いだろうと思っていた。
よって、3pを先切りしていてまあまあ良さそうな2pよりもいい待ちということになるので、待ちの候補は以下。
・2pよりも良い単騎
・メンツにくっついたノベタン、亜両面
5mは先に打たれているがマタギもあたりうるだろうと感じていた。
⑤鳴き判断と待ち選択
この2pはポンを選択。14p二度受けがきつい上に、対面の1pは偽ラグではなさそうなラグが入った(上家が対子だった)のでリーチが入らなくても鳴くと決めていた。
ただし鳴いて何を切るのかでかなり悩んだ。7pノーチャンスで5pは打ちやすいので、あとは待ちをどうするか。現物待ちの枚数は6p3枚の方が多い。とはいえ7pを打てば4枚見えになるので5pはスジとノーチャンスでかなり安全になる。
そこで他家の手牌から抜き打たれる可能性が高い方が早期決着しやすいだろうと考えた。
対面の夏八木選手は79pを内側から払っているのが見えていたので6pは持っていなさそう。
上家は8pを先に切っているのに7pをチー。かなり789の三色に見える。
この2つの情報から対面と上家は6pを持っていなさそうで、35pの方が手の中にある可能性が高そうと推測した。
めくりあいの勝負をするよりも手から切られる可能性を追った方が確実性が高いだろうと判断し、7p切りの35pシャンポン待ちを選択。
結果的にこれが敗着になった。上家は678との両天秤にしていて6pが親の現物で1枚だけ余剰牌で残っていてモロ裏目。
次巡ツモって来た3sが一発ツモ食い取りで御用。親の待ちは3s単騎。単騎の可能性が高そうとは思っていたがこれは押した方が良いだろうと思う。
⑥チーテンを取るか取らないか
ラス目に落ちて南2局、ドラの南が対子でぜひともあがりたい手。36pはかなり良さそうだと思っていたところに6pが切られた。
できれば鳴きたくはないが、上家が切った8sに長いラグが入っていて8sがないことがわかっていた。36pが入っても結局58s待ちにはできないならチーして南をツモりにいったほうがマシだろうと考えた。
⑦ドラ3の手で何を切るか、親リーチに押し返すか
ドラの3sを3枚使いでラスから抜けるためにぜひあがりたい手。12mを切るか5pを切るか、8sを切るか。
3mが既に3枚見えておりペン3mはかなりキツい。ただ7sも2枚切れている。
ここは8s切りを選択した。リーチするなら5pからの良形ターツを見たいのと、12mの縦受けが良さそうだ。鳴いてトイトイも見れるので8s切りがバランスが取れていそうだろうと考えた。
2巡進んで親リーチを受けたところ。無スジの8pをツモって来た。ドラ3で押したい手だが3mが4枚見えになったのが痛すぎる。さらにソーズはすべて通りそうで3mノーチャンス。かなりスジが通っているのでこの8pは切らない方が良さそうと判断。
とはいえ、まだあがりを見たいので12m切りを選択しピンズの伸びを見た。
5pをツモってきて勝負したい手になった。ここは1pを押した。上家のふみKUNの手にはドラの3sが入っていないので、満貫クラスの手とは思っていなかった。
点数状況的に打ってもツモられても厳しい状況になることは変わりないのでここは押しを選択。
残りツモ番は1回だがリーチを選択。最終盤なのでダマも考えたが、そもそもふみKUNの手は高くないと思っているので次巡に無スジをつかんでもテンパイ料のために押したい。
であれば直撃や一発ツモ跳満の抽選を受けたほうがいいだろうと考えた。
⑧ダブ南ポンテン満貫に取るか、最高打点を追うか
ダブ南ポンで満貫テンパイになるので5mを切りたいところだが、2s2枚見え、南1枚見え。5mを切ってしまうとドラの6mをツモっての567の三色が消えてしまう。
メンゼンでいくなら2sを切っても瞬間的なロスは南1枚のみ。さらにピンズが雀頭を作りやすく14sのリャンメンターツが強いのでリカバリーできそうだ。
リーチツモ三色ドラ3+一発裏での倍満まで見て2sを選択した。
⑨迷宮入りしたオーラスの何切る
かなりの好配牌をもらって6巡目。7mをツモってきたが24sを切ると三色が無くなってしまう。
67mを切るかどうか迷ったが、1mツモがあまりにもひどいのでせめてピンフはつけたいということで24sターツ落としを選択した。
牌効率上は2sを一旦切った方が良いが、1s3枚見えで2sが切られていないので直受けテンパイ効率を優先し4s切りとした。
3巡進んでさらに選択。マンズの多面張テンパイやピンフ効率を考えれば8s切が良さそう。ただ、ここは5m切りとした。
理由は下家の8mツモ切りの長考と対面9m手出しの長考が要素として大きい。どちらかにはマンズの56789あたり厚くもたれていそうと考えた。
待ちとしてはソーズがかなり良さそうで、25p待ちも自分の河に36pが早めに切られていて悪くはなさそうだ。よって消去法的に5mになった。
最終的に369s待ちでリーチはできたが、ふみKUNに現物待ちダマテンで押し切られラスでフィニッシュ。
最終結果
この半荘のトップは縁の伊藤選手でした。
夏八木選手との壮絶な打ち合いを制して逆転トップ。完敗です!!
今回はハコ下ラスになってしまいましたが、まだ始まったばかり。次の登板に向けて研鑽していきたいと思います!
今回の自戦記は以上になります。
最後までお読みいただいた方ありがとうございます。
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