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雀魂攻略論「早く・高くあがる!序盤の牌効率でおさえるべき3つのポイント」

こんにちは、麻雀系Vtuberうめちゃんです。
魂天を目指している方、玉の間で苦戦している方向けに、私なりの雀魂玉の間攻略論を執筆しています。

最序盤から終盤までどのようなことを考えて打つとよいか?という概論のnoteが好評だったため、各論をより詳細に執筆していきたいと思っています。

玉の間669戦で昇天した魂天Vtuberが考える雀魂攻略論↓
https://note.com/umechan_mahjong/n/ned55febf042d

今回のテーマは「序盤の牌効率」です。
本noteでは細かい孤立牌の比較や期待値の差がつきにくい牌姿の検討は取り扱いません。

noteの内容の主目的は、

再現性が高く無駄な脳のリソースを使わない
大ミスが起こりにくい打ち方

を紹介するものなので、頻繁に出現する手牌パターンにおいて大きなミスをしないためにはどのようなことを頭に入れておくべきかについて執筆します。

多くの麻雀強者たちが言うような

「たまに100点を出すけど50~60点の打牌も出てしまう打ち手ではなく、常時80点以上の打牌を選択し続けられる打ち手の方が強い」

を目指しましょう、ということであることをご理解いただいたうえで読んでもらうとわかりやすいかと思います。

それでは早速ポイント1からいきましょう!

ポイント① 牌の機能を比較しよう

いきなり牌の機能とか訳わからんという感じですが、ようは

「Aを切って嬉しい牌はなにか、Bを切って嬉しい牌はなにか」の量(受け入れ枚数)と質(打点)をしっかり比較すれば何を切ればいいか導ける、ということです。

ドラは東だが何を切る?

こちらの牌姿何を切りますか?
雀聖3の方の実践譜ですが、ここで2pを切るべきか東を切るべきか悩んだとのことでした。

特に情報のない序盤においては、悩んだ候補の牌を残すとどんないいことがあるのかを比較すれば大ミスは防ぐことができます。

その際重要なのは5~6巡目までにおいては、自分の得になることだけを考えて選択することです。
ドラの東を鳴かれたくない、とか、鳴かれたくないから切らないというような他家のことまで考え始めると大ミスが生まれる原因になりかねません。

あくまでも自分の手牌価値を高めるために何を選択すべきかで考えましょう。

では2pと東を比較してみます。

東を切って2pを残した場合嬉しい牌は何でしょうか?受け入れは1234pになりますが、

  • 1pは一通になる、ただし愚形2つ残りかつ白をポンすると崩れる

  • 2pは雀頭候補ができる、ただし赤5mが不要になる

  • 3pは3面張ができ、一通の1シャンテンになる

  • 4pはカンチャンターツができる、ただし愚形2つになる

結局嬉しい牌って3pしかなさそうですよね。人によっては1pツモの確定一通も魅力に感じるかもしれませんが、役牌対子のような鳴き手寄りの場合はポンする前提で考えましょう。

2pを切って東を残した場合はどうでしょう?
東をツモるとダブ東ドラ3、白や赤5mが絡めば18000級の手になります。

したがって、ここでは2pを切ると3pの4枚がロス、東を切ると東3枚がロス、どちらが痛いかな?と比較することになります。

量に関しては1枚ロスですが、質はどうでしょう?東が重なればほとんど12000~になりますから打点が4倍以上変わります。

3pツモでも一通は残りますが不確定かつ鳴くと1500になってしまいます。

したがってこの牌姿では2pを切るのが良いということになります。

序盤において次にツモってくる牌は真ん中のドラだろうと、オタ風だろうと確率は変わりません。そんな都合のいい牌はツモれないだろう、などのバイアスをもって選択することはやめましょう

NAGAは2p

孤立牌の比較を表のようなイメージで記憶してそれを実践で活用するのも一つの手ですが、日ごろから牌の機能の「量と質」を比較する習慣をつけておく方が応用が効くのでオススメです。

とにかく先制リーチを打てば勝ち!というような量に偏った比較もよくないですし、限界まで良形・打点を追うぞ、というような質に偏った比較も大ミスのもとになります。

じゃあ量と質のバランスはどうすればええんや?という点を次のポイントで解説します。

ポイント② 打点4倍は受け入れ10枚ロスでも許容される

東を切れば広そうだが…?

この手は何を切るのが良いでしょうか?
今回は量と質をどのように比較するかについてです。

結論はポイントのタイトル通りです。
打点4倍になるなら受け入れが10枚程度減っても許容されるということです。

量だけ考えれば東を切ってカン6m含みのヘッドレス1シャンテンにすれば広そうですね。34pの縦重なりだとカン6mリーチのみで不満ですが、それでも6m4枚のロスは痛そうです。

シミュレーターの結果

今回の場合はドラの東が雀頭(もしくは単騎待ち)として使いきれれば1300点の手が5200~8000点になります。

打点4倍になるので、多少の和了率低下は十分カバーできるということになります。

和了確率は10%近く下がっていますが、それでも期待値は7m切りの方が勝っていますね。
さらにいえば、1300点をあがるよりも5200点以上をあがった方が着順に与える影響は大きいため、期待値以上のリターンがあると言ってよいでしょう。

NAGAは7m

量と質を比較する基準として、打点4倍なら10枚(およそ2種)くらいロスしても許される、打点2倍なら5枚(およそ1種)くらいロスしても許される、という基準をもって比較してあげるとバランスがよいでしょう。

逆に打点があがりにくい3ハン以上が見込まれる手の場合は、量だけで比較することになります。

※質には最終形(テンパイ時の待ちの強さ)も本来含まれますがそれはまた別の機会に!

赤が入るとどう?

先ほどの牌姿に赤が入るとどうでしょうか?出あがり2600、ツモ4000点で東を重ねても打点4倍にはなりません。

こうなると期待値は逆転します。

赤5mだとほとんど差がない
NAGAはタイプによって割れる

リーチ・ツモに2ハンがつけられる場合、鳴き手だと役牌・ドラに2ハンがつけられる場合は打点4倍が該当します。
こういうケースはあがったときの期待値に大きな差が出るので、量と質の比較がしっかりできるようになるとよいでしょう。

ポイント③ 5ブロックで最善手を選ぶ方法

ここまでは孤立牌の比較の話でしたが、3つ目のポイントは孤立牌がない状態での牌効率についてです。

孤立牌が無くなるとほとんどの場合「5ブロックで複合ターツ※から何かを切る」「6ブロックを5ブロックにする」「6ブロックを維持する」のいずれかの選択を迫られます。

※複合ターツとは223のようなリャンメン対子や、224のようなカンチャン対子など3枚組で構成されるターツ。メンツがつながった223456なども含む。

本noteでは6ブロックの話はしません。6ブロックがいいときもあるし、5ブロックにすべきときもあるしなんともいえないことが多いからです。シミュレーターにかけても大差が出ることは稀です。

なので出現率が高いかつ戦績に影響しやすい5ブロックで何を切るか?の話をします。

何切る?

この牌姿を見て何を切るかぱっと答えられますか?
もし、何切るは苦手で自信がない、マンズがごちゃごちゃしてて難しい、と思ったら今日お伝えする法則に基づいて選べば一気にクリアになるかもしれません。

現状マンズが344457で2ブロック、ピンズが223456で2ブロック、白で1ブロックの計5ブロックの状態となっています。

冒頭で紹介した「5ブロックで複合ターツ※から何かを切る」に該当します。

これが出てきた時はこの法則を唱えましょう。

「待ちとして残ったら嬉しいところをスリムにする」

これでほとんどの牌姿は間違えません。

待ちとして残ったら嬉しいところは?

この牌姿で待ちとして残ったら嬉しいところはどこですか?

ピンズの147p待ち3面張ですよね。
なので、そこをスリムにする2pが正解になります。

NAGAは2p

詳しく解説すると7mを切ると6m受け4枚をロスしてしまい、打2pと比較して2枚ロスがあります。

また、ロスした4枚の6mと比較して、2枚の2pツモが3面張にならないのも和了率を下げる要因になります。(この牌譜では場に2pが1枚切れているので1枚)

このように詳しく解説されても、ああなるほど、くらいの感想じゃないでしょうか?

少し牌姿が変わると応用が効かなくなるのが何切る勉強のつらいところ。僕も決して平面何切るが得意な方ではないので、牌効率の勉強でつまづいている方の気持ちがよくわかります。

なので、5ブロックで何を切るか迷ったらこれで解決してください。

「待ちとして残ったら嬉しいところをスリムにする」

ではもう1問やってみましょう。

典型的な5ブロック何切る

ぱっと答えられましたか?

667m、799p、668sから何かを切る問題です。

3対子だからどれかの対子を切る?
9pが1枚切れてるけどシャンポン待ちになったら強い?
9pを切ればタンヤオつきそう?

いいえ、「待ちとして残ったら嬉しいところをスリムにする」だけです。

58m待ちが残ったら嬉しいので、6m切りが正解ですね!

NAGAは6m

まとめ

今回は序盤の牌効率について、より汎用的かつミスしにくい思考法を紹介しました。

牌効率というと、何切る本で勉強、というのももちろん有用な手法だと思いますが、今回紹介した

  • 孤立牌で何を切るか迷ったら「牌の機能」を比較する

  • 2ハン以下の手は量と質で比較する

  • 5ブロックになったら待ちとして残ったら嬉しいところをスリムにする

と決めておけば、大ミスを防ぐことができ、体調やメンタル状況によって選択がブレにくくなると思います。

また気合いの話するよ

「量と質の比較」の部分は時には思い切りのよい選択を求められることもあります。もちろん裏目を引くこともあります。

そんなときは概論でも触れた「自分の選択を貫く気合いは大事」を思い出してください!!

↓概論

この記事を読んで新たな気づきを得ていただければうれしいです。もしこの攻略論を気合いで実践して結果が出なかったら、いつでも牌譜をDMで投げつけてください!

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