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元彼日記〜ピーターパン〜
アメリカに住んでいた頃、ハロウィンの日には大人も子供も仮装をしてパレードに参加し、みんなでワイワイ夜まで遊んだ。他の人の仮装を見てて楽しかったし、小さい子の可愛い仮装にはほっこりした。
日本に帰ってきて、ハロウィンの馬鹿騒ぎ具合にびっくりした。特に渋谷のスクランブル交差点は恐ろしく、信号が青になるたびに交差点に人が集まり大騒ぎして、警備員が配置される始末。楽しみ方がちょっと違って引いたな。。
ある年のハロウィン、友人と六本木に行こうという話になった。
デビル、ハチ、猫に仮装して夜の六本木へ🌉
あるクラブに入り、お酒を頼んだあたりで1人になったことに気がついた。友人とはぐれてしまった。
そこであるインド人が話しかけてきてくれた。
小さなカウボーイハット、ベスト、ピタッとしたズボンにとんがった靴を履いていてピーターパンに仮装しているようだった。(ピーターと呼ぶことにする)
ピーターは日本で起業しているらしく、名刺をくれた。無事に友人とも合流できたので、連絡先を交換してその日はバイバイすることに。
後日、スカイツリーでお食事しませんか?とピーターからお誘いがあったのでランチへ。
待ち合わせの場所まで行くと、ハロウィンの日と全く同じ服装で現れたピーター。
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ハロウィンの日に出会った彼は、私服だったことに気がついて、笑いが堪えられなかった。
ピーターパンがデフォルトだったようだ。
ランチを終え、そろそろお会計しようかと彼が店員にむけて、このポーズ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172932002/picture_pc_affd39b2c5eab25a6f959dc4570a3b6e.png)
スタスタと店員さんがきて、
「はい?」
スマートにお会計を済ませたかっただろうに、全くスムーズに進んでいない。全く伝わってない。
笑いが堪えられない。本当にこの人面白い。
帰り際、私の車で彼の職場まで行くように言われる。
ちょっと待っててね、と言われ待っていると
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100本ほどの薔薇の花束を持ってきた。
車の後部座席が埋まるくらい大きな花束だった。
ドン引きして、それから連絡を切ってしまった。
家に帰って大きな花束に驚く父。
そのあとどうやって処理したのか思い出せないけど、
後にも先にもこんな花束をもらうことはもうないだろう🌹
ありがとう、そしてごめんねピーター😂