Let's#牛乳チャレンジ 妖精MOAI レター4
2020年4月24日金曜日 曇り。 今日は僕の奥さんのパートがお休みだ。だから僕はお互い傷つけないようにソーシャルディスタンス。200m。近所のガスト店にいる。店内にいるのは数名。ファミリーレストランってこんなに平均年齢高かったっけな?
自称妖精のMOAIは読売新聞の国際経済ページを真剣に読みこんでいる。覗き込んでみると、「バッタ大群 途上国むしばむ」。
「何、書かれてるん?」
「サ、サバクトビバッタ」
「深刻そうだね」
「ぜ、絶望的だ」そして牛乳を飲む。
僕はnoteを開いてタイプをはじめる。僕のことをすこし記そうと思う。僕は4月16日木曜日に長年勤めた会社を退職した。理由はなんてことはない。ただコロナショックで経営悪化が目に見えていたので、リストラにあっただけだ。39歳。子供は2人。妻は1人。愛人はなし。好きなものはバスケット・サッカー・ラグビーなどのスポーツ観戦だ。
「ブッ、BOOKがす、すきなくせに…へへっ」
チッ(-.-)
住宅ローンはまだ3800万ほど残っている。何の仕事をしていたかというと不動産の仕事だ。一口に不動産と言っても、土地の仕入れや設計や、賃貸・売買、中古や新築などカテゴリーが分かれている。僕が従事していたのは新築マンションの販売営業だ。モデルルームでお客様に直接案内する仕事。
「も、問題は何か…。U、UMEBOSHI。わ、わからないだろ」と言って、MOAIは牛乳を一口飲む。「ひ、ひつじの味だ」。
羊? キョトンとする僕を見て、MOAIは、「ま、まるで、も、もあいだ」と、笑う。僕には、もあいとMOAIの違いは全く分からない。
で、問題は飢餓じゃないの?。途上国でただでさえ食糧難なのにバッタが大量発生してるんだろ。で、そのバッタは繁殖能力が高い。だから手の打ちようが今のところない。それに新型コロナが追い打ちをかけている。
MOAIはコップ1杯の牛乳に、ヨーグルトをいれて、砂糖を足している。「ら、ラテさ。う、うまい」。僕へ一口飲んでみなよ、と手を伸ばしてカップを渡すかと思えば、自分で飲み干してしまった。「ひ、ひつじのラ、ラテ味」。と言って陰気に笑う。
コイツ(-_-メ)。
「も、問題はへ、塀がないことだ」
塀?
「ああ、た、高い塀だ」
ばかだな、塀なんてむかしの戦争の時の話さ。今はつくらないさ。
「ば、ばかはU、UMEBOSHIだ。な、なぜなら、サ、サバクトビバッタはし、知らないんだ」
何を知らないのさ。
「に、にんげんとはち、違う」
なあ、MOAI、何が言いたいんだ。
「そ、空からみ、みればわかるもの。こ、国境だよ」。そう言って、また牛乳を飲み続ける。”空”になると、また注いでは飲む。それからは何も答えない。MOAIはいつまで牛乳を飲み続けるのだろうか。
MOAI。"(-""-)"かお、しろなってるやん。
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MOAIがくれた「本」?について
タイトル 【才能と情熱を開花させる】
第一章 才能と能力を解き放つ 自己を見つめなおす
アメリカ大手の調査会社ギャラップ社の調査結果。生産性の高い現場には、従業員をよりよく導くマネージャーが存在している。そしてギャラップ社はこう報告している。「会社とはマネージャーだ」。
マネージャーが優秀である場合、生産性は高い。しかし、マネージャーが優秀ではない場合、会社が従業員の働きやすい制度を整えていても、そのチームの従業員は生産性が低い。やがて従業員はマネージャーを見限り、その現状を理解しない会社に失望し離職。従業員が定着せず、必要なスキルが蓄積されていかない。会社は離職した人員を補充するため、コストをかけ採用する。風土や社風をつたえるため、研修にコストをかけて実施し育成。時間とコストが積もり続ける。
ようやく戦力だと考えられるようになったとき、優秀でないマネージャーの下で、人材が離職する。ふたたび、採用・教育のコストが増加する。残されたものたちの仕事量は一向に減ることがなく、成長機会もなくココロが疲弊してくる。希望を失った従業員は言われたことだけをおこない続け、やがて働く意欲を失う。
活力が失われた結果、売り上げは低迷。市況に呑み込まれるループ。優秀ではないマネージャーがもたらすものは一過性のものではない。会社の存続に影響する避けては通れない過酷な問題なのだ。
従業員は会社の労働環境(給料・労務など)で勤務している、と、大抵の人が間違った認識をしている。現実は、従業員たちはマネージャーの指示に従い勤務している。労働環境を整えることも重要である。しかし、それだけでは満たされていない現実を認識しなければならない。※ギャラップ社の報告では年収850万以上は、労働環境を改善しても従業員のモチベーション・生産性はUPしないとある。
では優秀なマネージャーとはなにか。
① 達成すべき目標の意義を語り、メンバーのココロを目標に向けて進めることができるか。
② 各個人の強みを発揮できる環境を醸成し、メンバー間のつながりを大切にできるか
③ 人の強みをメンバーで共有できているのか
④ 困難や問題がおこったさいに、立ち向かい解決をするために努力し続けられるか
優れたマネージャーは、組織目標だけを見ていない。「人」を見ているのだ。人の弱みでなく強みをみる。心理的安心感を与え、チームの意義と各個人の役割を公平にオープンにしている。そんなマネージャーに率いられたチームは生産性を22%高めるとの結果がでている。それだけではない、クレームは減少し、顧客満足度も上昇。品質もよいものが提供され、数字では現れないほどのよい影響を会社にもたらす。
それであるならば簡単ではないか。優れたマネージャーを見出せばいい、と考えるだろう。しかし、現実は82%もの優れたマネージャーの素質を持った従業員が見過ごされ、一般社員として従事している。エンゲージメントを下げる間違ったマネージャーが誕生し続けている。
ではなぜこんなことが起こるのか。とても簡単な答えだ。それは人事をきめる基準にエンゲージメントを重要視していないからである。エンゲージメントが組織をよりよくする方向に向かうということを心底信じている上層部は少ない。上層部にはその「言葉」さえ知らない人もいる。――しかし、優れた経営者やマネージャーは、「言葉」を知らなくとも、人を大切にすることを知っている。人を活かすことで地位を得たマネージャーもいる。人を活かす経営をおこなう経営者もいる。そんな会社が稀に存在している。
結局のところ、これまでの上層部は猛烈に働き数字を出してきたか、派閥に属していたかだ。かつてはそれが正解だった。高度成長期から80年代までは日本は「日いずる国」として世界を驚愕させるほどの成長を遂げていた。作ればうれる。右肩上がりであった。終身雇用と年功序列(プラス一括採用)が日本の強みだといわれ世界で研究され続けた。「ジャパン アズ ナンバーワン」。
けれど、今はみるかげもない。日本がアメリカを買う日が来る、とまで恐れられた姿はなく、凋落の一途だ。上司に従い、上司の指示通りに忍耐を続け、モーレツに働けば得られた成果と報酬はない。従業員に与えることができなくなった日本企業は長い、長い迷走を続けている。
ギャラップ社の調査では、従業員エンゲージメントは世界139カ国中、132位と低迷し、熱心に働く意欲は6%と極端に低い。(図1参照)日本は先進国ではなく、衰退途上国とまで揶揄されはじめている。2019年世界の競争力ランキングでは30位。先進国でダントツの最下位。「働きかた改革」で生産時間は短縮される。実質賃金は低下し続け、企業の業績は低迷。内部留保を溜め込むことが唯一の方法になっている。
2020年、黒字企業のリストラがはじまっている。結果、従業員たちは勤め先への不安を感じる。にもかかわらず、おこなわれる人事は従業員エンゲージメントをさらに低下させるマネージャーが選ばれる。働く意欲がまますます奪われているという悪循環。会社は自らの責任を回避するように「働いたものへ報酬を」という成果主義を掲げる。そして、従業員はそんな会社に未来を感じることができず、嫌悪し離職する。離職した人たちが今後はお客になるはずなのにも変わらず。どこかで断ち切らねばならない。あなたの会社はいまどうだろうか。
果たして優れたマネージャーを見出すことはそれほど難易度の高いことなのだろうか。82%も間違った人事が行われるほどに、見出すことは困難を極めるのだろうか。
そんなことはない。いいや、むしろ非常に簡単である。なぜなら優れたマネージャーの素質を持つものは、役職や年齢に関係なく、「人」をよくみている。あなたのまわりにもいないだろうか。役職や年齢に関係なく、「人」に信頼され、あの人のためなら働けるといわれている人材が。仕事も自立的で大抵の仕事をすばやくこなしてしまう。対外的にもクレームは少なく、むしろ賞賛されることが多い。人間的にも誠実で公平である。ことあるごとに何気ない声を同僚たちにかけ、耳を傾けている姿を。
たいていの場合その人は上司からこういう評価を下されているはずだ。甘い、と。もっと厳しく指導するように、と。だからこそ見出しやすい。周りの評価に素直に耳をかたむけるだけなのだ。
そしてもうひとつの方法は、優れたマネージャーは優れたマネージャーの素質を持つものを見つけ出すことがうまい。なぜなら、その優れたマネージャーもまた、「人」と積極的にかかわり、人を知っているからである。チャンスがあればその人間を自分のプロジェクトに抜擢しようとすでに考えているはずだ。なぜならそれがプロジェクトの成功の鍵であると理解しているからである。
優れたマネージャーはどの程度いるのだろうか。ギャラップ社の報告では優れたマネージャーは10人に対して1人だという。そしてこれは後天的なものではなくもって生まれた資質だと報告されている。つまり従業員が10人いれば、その誰かが優れたマネージャーの素質を持った従業員であるということである。それはあなたかもしれないし、あなたの隣にいる同僚かもしれない。もしかりにあなたではなくとも、残り9名のうち2名は研修などにより開花することがあるとも報告されている。
世界の企業を対象に実施 エンゲージメント調査2017年
「熱意あふれる従業員の割合」
アメリカの従業員32%
日本の従業員6% 139カ国中132位
※エンゲージメント
企業への愛着や仕事への思い入れ
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12:44 MOAIは眠っている。ぶつぶつと、牛乳飲まないと、と言っている。羊ちゃうやん。牛乳言うてもうてるし、と僕は思う。
僕はnoteを閉じようとしている。
僕はラグビーアイルランド代表のことを考える。それから「アイルランド ピース・ライン(ウォール)」と検索する。
13:02 しばらく考えて僕はツイッターにコメントなしであげる。