日経新聞記事 #1_ヘルスケア 5/1

アステラス製薬が、米バイオ医療薬品企業のアイベリック・バイオ―を59億ドル(約8000億円)で買収を発表。
狙いは眼科領域での新薬取得
この眼科領域での新薬を新たな収益の柱育てる。
主力薬の特許切れに伴う売り上げ減少にも備える狙い。

アイベリック・バイオ―は眼科領域の新薬の研究開発に強みを持つ。
「加齢黄斑変性」の治療薬候補を米国で承認申請中。
FDA(米食品医薬品局)から優先審査に指定されている。

アステラスは1株40ドル(約5500円)で、3/31終了時点で6割を上回る水準。
買収資金は手元資金と借入金、コマーシャルペーパー
アステラスの企業買収では過去最高額

今回の買収により、アステラスが米国での眼科領域の開発基盤を取得し、建久開発力を強化する
イスタンジ(前立腺がん薬)の特許切れに伴う売り上げ減少を補う狙い
イスタンジの23年3月期の売上高は約6600億円 連結売上高の4割強を占める

世界の製薬大手は、有望な候補役を自社だけではそろえるのが難しいため、有望な候補を持つバイオ系スタートアップなどのM&Aを通じてパイプラインの強化を急いでいる
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アステラス製薬について
・日本の製薬会社 
・2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して発足
・世界約70以上の国と地域でビジネス展開
(公式ホームページより)

薬の特許切れとは
新薬開発には莫大の予算と時間が必要→新薬を開発した暁には開発者の権利(知的財産権)を守るために特許が認められている。
特許には4種類がある
・物質特許:あたらしい化学構造の物質が医薬品に使用できること
・製法特許:既存の医薬品の新しい製造方法発見
・製剤特許:錠剤からカプセル剤など既存の医薬品を新しい製剤によって処方すると有効であることを発見した際
・用途特許:既存医薬品の新しい効能や効果を発見した際
最も重要で価値が高いのが 「物質特許」

取得した特許権の存続期間は出願から20年
通常、治験を行う前の段階で特許の出願を行うため、開発・審査に10~15年ほどかかることを差し引けば、実際の新薬独占販売権は5~10年ほど

物質特許が切れた後:後発医薬品メーカーが「ジェネリック医薬品」を発売
しかし 製法・製剤・用途などの特許が残っている場合、後発医薬品メーカーは異なる方法で製造販売をしなくてはならない。
先発医薬品メーカーは利益を守るため、特許を何段階にも分けて取得→独占販売期間の延長を目指す戦略
(治験業界で働きたい看護師さんの応援サイト)

加齢黄斑変性とはどんな病気
加齢黄斑変性とは、主に加齢に伴って目の網膜の中心部にある黄斑に出血やむくみが現れ、視力が低下する病気のこと
(メディカルノート)

コマーシャルペーパーとは何
企業が短期資金調達するための、無担保約束手形
直接金融であるため、社債と性格は同じ
CPは通常、割引形式で発行される
→100円の額面に対して金利分を引いた額で売り出し、額面で償還する
CPの金利は企業の信用力を反映して決まる
→優良企業でないと発行できない

連結決算とは
親会社だけでなく、国内海外子会社及び関連会社を具久米田グループ全体の決算方法
連結売上型
連結決算のうち、売り上げのみをみたもの
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日本での製薬業界では、政府がジェネリック医薬品の推進などの施策(目標80%)を進めている
これは後発医薬品メーカーにとっては追い風となっている。
そして、薬や病気の複雑化により新薬を開発できるのは、資金や時間的にも大手でないと難しくなってきている。
そのため、大手でもあらたなフィールドに1から参入するのではなく、基礎ができている子会社を買収することで新薬開発の成功率向上を進めているのだろう。

ほかにも意見がある方、ぜひぜひ教えてください。


自己紹介
大学四年生
日本酒好き


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