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元カノが突然家族になったんですが!? #2

○「まじかよ…」


終わった…俺の生活が…終わった…

無理無理無理無理!元カノだよ!?
半年前別れた元カノ!!

気まずすぎるって!どんな顔して生活すりゃいいんだよ!!

なあ?あんたもそう思うだろ!?


史「よろしくね…〇〇くん」


おいなんでそんな平気そうな顔してんだよ!!
おかしいだろ!!元カレだぞ!?

あんた今日から元カレと一つ屋根の下で暮らすんだぞ!?なんで私関係ないですからみたいな顔できるんだよ!!


○「お、おう…」

史父「あれ、もしかして知り合いだった?」

史「高校が同じだったんだ」

○母「あら!ならちょうどいいじゃない!」


何もちょうど良くねえぞ何言ってんだ


史父「今日から〇〇くんと仲良くな!」

史「うん!」


うん!じゃねえよ?仲良くできる気しねえよ?
元カノなんだから。


○母「ほら!〇〇も黙ってないで、よろしくお願いしますでしょ!」

○「あ、あぁよろしく…」


いや、無理だこの空間耐えられねえ


○「あ、わりぃ俺友達との用事思い出したわ」

史「え…」

○母「何あんた、たった今史緒里ちゃん達来たばっかじゃない!」

史父「いや、大丈夫だよ。〇〇くん友達のところ行っておいで」

○母「ごめんね、うちの息子人見知りしちゃったのかしら」

○「違うわ。すいません、俺出ますね」

史「あ、ちょっと…」


耐えられず逃げ出してしまった…

だいたいなんで史緒里はあんな余裕そうなんだ。
あれか?もう新しい人といい感じになってるから俺なんか眼中にないのか?

だとしたら結構ショックだな…

でも、もし本当にそうなら俺は邪魔しない方がいいよな…

○「はぁ…とりあえず飛び出したはいいけど、行く当てもねえな…」


結局近くのファミレスで時間を潰し、渋々家に戻った頃には0時を過ぎていた。


○「はぁ、ドア開けるの怖え…」


まだ誰か起きてるんじゃないかと思うと、見慣れたはずの家の玄関もまるで初めて入る個人飲食店みたいに入りづらい…


○「よし!もういい!ここは吹っ切れてもう他人のように接しよう!その方がいい!」


好きな人の新しい恋を邪魔するのは男としてかっこ悪いからな。ここはあまり関わりを持たないようにしよう。その方が俺にとってもいいはず。

と俺は決意を固めて玄関のドアを開けた。


○「ただいまー…」


よし、誰もいないな。まずは一安心。


○「水飲んで寝よ…」


と台所で水を飲んでいると、廊下から階段を降りる音が聞こえる。


○「まさかな…」


史「〇〇、帰ってたんだ」


まさかだったわ。おいおいなんでそんな気軽に話しかけれちゃうかなぁ

落ち着け〇〇。平常心を保ちつつ早急に部屋に戻るんだ。


○「すぐ寝るよ。久保さんも早く寝なね」

史「え、ちょっと…」


よし、なんとか動揺は隠せたな。
ちょっと冷たくしてしまった感はあるが、
これでいい。これでいいんだ…



史「ちょっと待ってよ…久保さんって…」



to be continued...

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