元カノが突然家族になったんですが!? #4
「久保さんも早く寝なね」
ちょっと冷たくしてしまった感はあるが、
これでいい。これでいいんだ…
○「はぁ、何意識してんだよ。もう吹っ切れるって言ったばっかじゃねえかよ…」
そう自分に言い聞かせ俺はベッドへと潜った。
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ジリリリリリリ…
けたたましいアラームで目が覚める。
○「まじでうるさすぎる…このままだとこの時計ぶっ壊しちゃいそう…」
今日はせっかくの休みだったのに、
昨日かけたままだったアラームに起こされてしまった。
せっかくお昼まで寝る予定だったのに。
○「喉乾いたな…水でも飲むか」
昨日のことなど忘れリビングへと向かった。
○「おはようございまーす…って誰もいないじゃん」
シーンと静まり返ったリビングに俺1人。
うん、なんだか休日の早起きってのも悪くないな。
カチャ…
史「おはよう、〇〇早いね」
○「うわぁぁ!?!?」
びっっくりしたぁ…
急に出てくるなよ、心臓に悪いだろ…
史「ふふっ どうしたの?そんな大きい声出して笑」
○「あ、ごめん ちょっとびっくりして」
ふぅ…落ち着け、こんなんでびっくりしてたらこの先持たないぞ…ここはそれとなく話を逸らしつつ逃げよう。
○「それにしても早いね」
史「まだ慣れてなくて早く目覚めちゃった」
かわいいかよ
にやけるの我慢すんのキツすぎるて
○「ふーんそっか。早く慣れるといいね」
史「そうだね」
やばい、口角が上がり切る前に部屋に戻らなければ!
○「じゃ。」
史「え、あの…」
あっぶねぇ!耐えた!耐えたか?いや、耐えたな。
〇〇は史緒里が何か言いかけていたことにも気づかず、そそくさと部屋に戻ってしまった。
史「やっぱり嫌われちゃってるのかな…」
史「でも、あの事はちゃんと伝えなきゃだよね…」
〇〇の頭の中が可愛いでいっぱいになってること
を知らない史緒里は1人何かを決意し、〇〇の後を追った。
一方、部屋に逃げ帰った〇〇は…
○「やることもないし、二度寝でもしようかなぁ」
呑気に二度寝をかまそうとしていたところ
コンコンッ
○「なんだ?母さんかな?部屋に来るなんて珍しいな…」
○「どうぞー」
ガチャ…
史「〇〇、今大丈夫?」
おっと。予想外の来客。
○「あ、うん。別に大丈夫だけど…」
史「そっか、入ってもいい?」
○「お、おう…」
なんだなんだ改まって!あれか、新しい彼氏連れて来ますとかそういうんか!
それはダメージくるなぁ…
史「あのね、〇〇に話しとかなきゃいけないことがあって、」
○「うん」
史「半年前、急に別れようって言っちゃったじゃん?あれにはちゃんと理由があってね、」
これあれだ!あの時にはもう別の彼氏がいて、今日連れて来たいってやつだ!
もうかなりショックだが、ここは平常心だ〇〇…
○「あったね。」
史「あれ、実は…」
来るぞ…心の準備はできた。もう何が来ても驚かな…
史「私、乃木坂に入ることになったからなの。」
to be continued...