FGOのTAについて
初めましての方は初めまして。そうでない方も改めましてうめと申します。FGOの高難易度クエストで推しであるヴリトラちゃんとTAをしているマスターです。
今回は、そもそもTAってなんだ、という話から、レベル止めサーヴァントをなぜ作るのか、といった基本的な話をさせていただこうと思います。
そもそもTAとは
TAとは、ターンアタックの略称で、クエスト毎に存在する理論値でのクリアを目的とした遊び方です。この理論値は敵の数、敵のゲージ数などによって変動します。
例えば、メイン・インタールードに実装されている『深海電脳楽土SE.RA.PH.』のビーストⅢ/R 殺生院キアラ(魔性菩薩)はゲージが4本ありますが、最初の3ターンはダメージが与えられないので、理論値としては7ターンになります。
しかし、この理論値は相手の攻撃に対してカウンターという形で攻撃を入れられるバゼットの登場により、1ターン減少して6ターンとなっています。バゼットのカウンター宝具はスリップダメージ同様ゲージをブレイクすることはできません。しかし、最終ゲージにあたる赤いゲージの敵を倒すことはできます。そのため3ゲージ目をブレイクした後の攻撃に対してカウンターを入れて倒しきれば、理論値が縮むということになります。
このように、バゼットの登場によって理論値に関してはバゼットを持っているかどうかで、達成できるかが変わってしまうこともあります。私の記事に関しては、原則としてバゼットによる理論値短縮を考慮しないものとして扱っていきますので、その点ご理解のほどよろしくお願いします。
また、理論値を目指していくTAですが、コンセプトを決めて行うコンセプトTAや、さらなる縛りを設けて挑戦するTAもあります。縛りとしてよく出てくるものとしては、アタッカーの礼装なしや前衛のみ、レア度に制限を設けるものです。
TAをしてみたい! という方は、こういった縛りをしている方を見て、これくらいしないといけないのか、などと気を落とすことなく、まずは手持ちの全力で挑戦してみることをオススメします。
レベル止めサーヴァントは何のため?
私に限らずTAをしている方の動画や解説を見たことがある方なら、一度はlv70のマーリンや術トリアを見たことがあるかもしれません。そうでなくても、攻略動画や攻略サイトなどでオススメされていることもあるレベル止めサーヴァント。レベルを上げた方が強くなるはずだというのに、何故レベル止めをするのか、理由はデスチェンジというものをするためです。
デスチェンジとは、サーヴァントを意図的に倒してもらい、控えからサーヴァントを連れてくることです。レベルを上げてしまうと、HPが伸びる関係上、このデスチェンジの難易度が上がります。ですので、レベル上げを途中で止めるのです。そのためレベル止めサーヴァントにはHPフォウ君も食べさせないのが基本になってきます。これによるメリットは2つあります。
デスチェンジによる1つ目のメリットは、盛れるバフ量が増えるという点です。FGOというゲームはフィールドにいるサーヴァント全員をアタッカーとして、均等にバフを渡していくより、アタッカー1人とサポーターで編成を組み、アタッカーにバフを集中させ、そのサーヴァントのカードだけを切った方が1ターンに出せるダメージ量は増えます。(ここでのサポーターとは、バフを渡すサーヴァントのこと、アタッカーとは、バフを受け取り攻撃を行うサーヴァントのことを指しています)
ただし、1ターンに渡せるバフ量というのは、前衛のサーヴァント(アタッカー×1とサポーター×2)のバフが基本となってきます。また、オーダーチェンジを行い、更に控えからサポーターを登場させたとしても、4人分のバフしか盛ることが出来ません。6枠編成することが可能だというのに、4枠分しかバフを盛ることが出来ないというのは、結果的に短期決戦となることが多いTAにおいて、勿体ないことです。
そこで、渡したいバフスキルが解放されたところでレベル上げを止めたレベル止めサーヴァントが役に立ちます。レベル止めサーヴァントは必要なバフを渡したら、敵からの攻撃を受けて倒され、控えからまだバフを渡していないサーヴァントを連れてくることで、さらにバフを盛ってダメージを伸ばしていくことが出来ます。サポーターとしてバフを渡すサーヴァントのスキルの多くは3ターン継続するので、どんどんとバフが重なりダメージが伸びていく場合がほとんどです。
2つ目のメリットは、カードがリセットされるという点です。この話をするためには、前提としてFGOでの戦闘中に行われるカード配布の規則を理解している必要性があるので、簡単に解説させていただきます。
FGOでの戦闘において、カードはどのように配布されるのか。前衛の各サーヴァントが通常カードを5枚ずつ持っているので、基本的には5枚×3人の15枚のカードから各ターン5枚ずつ配られていきます。1ターン目に配られた5枚のカードは除外され、2ターン目には残った10枚のカードから5枚、3ターン目は1,2ターン目で選ばれなかった5枚が配られ、4ターン目にリセット、また15枚の中から5枚が選ばれる、といった感じで進んでいきます。つまり、1ターン目にアタッカーのカードをすべて引いてしまった場合、2,3ターン目はアタッカーのカードが来ないということが起こります。
しかし、TAにおいては、毎ターンアタッカーの決まったカードを要求されるという場合もあります。実際に私がやったTAの中には1枚しかないヴリトラのBを3ターン中2ターン引かなければならないというものもありました。これは、私がシステムに干渉して引けないにも関わらず、引いているという訳ではありません。
基本的には、3ターンで1セット、4ターン目にカードがリセットされるというのは先ほど書いた通りですが、カードリセットのタイミングには例外というものが存在します。
その1つが、サーヴァントが倒されたときです。サーヴァントが倒されると、これまでのカードについてはすべてリセットされ、後ろから出てきたサーヴァントも含めた新しい前衛のサーヴァントの15枚のカードの中から、5枚のカードが選ばれることになります。つまり、毎ターンサーヴァントが倒されれば、毎ターンアタッカーの同じカードを引くことも可能になる訳です。これがデスチェンジをする2つ目のメリットです。
おまけ 鶴というサポーターについて
最後にミスクレーンというサポーターがTAにおいて強いと言われている理由について個人的な見解を書かせていただきたいと思います。こちらに関しては、あくまで個人的な見解になりますので、興味がない方は読まないでも大丈夫です。
ミスクレーンとは、キャスタークラスのサーヴァントで、最大の特徴は宝具によるオーダーチェンジです。スキルで渡せるバフの量に関しては、クリティカル威力アップ50%のみとサポーターとして良く採用される他のキャスターのサーヴァントに比べると少ないです。
ですが、宝具によって自身を除く先頭のサーヴァントに攻撃バフと宝具威力バフ、NPを配ることが出来ます。攻撃バフは宝具レベル依存で20~40%、宝具威力バフは宝具レベル、オーバーチャージに関わらず30%となっています。
宝具も含めれば他のサポーターと遜色ないどころか、上回ることもある量のバフを渡すことが出来るのは非常に優秀です。自身でNP100%チャージを持っているので、場合によっては宝具を2度撃つことも簡単なこともポイントでしょう。また、彼女はオベロンの登場によって評価を上げたサーヴァントでもあります。オベロンの第3スキル夢の終わりは宝具威力バフを2倍にするということで、宝具を2回撃った場合宝具5では合計250%ものバフ〔クリ威力バフ50%+攻撃バフ40%×2回+宝具威力バフ30%×2回 ×2(宝具威力ブースト)〕を渡せるというのは破格です。
そして、もう1つこの宝具によるオーダーチェンジがポイントです。マスター礼装によって可能なオーダーチェンジでは、前衛から控えに戻るサーヴァントと控えから前衛に出るサーヴァントのカードがそのまま置き換えられるので、カードリセットのトリガーにはなりません。
しかし、ミスクレーンの宝具によるオーダーチェンジでは、カードのリセットが行われます。つまり、相手の攻撃が弱かったり、対粛清防禦や無敵、回避がサポーターに入ってしまっている場合、敵が後ろからどんどんと出てくるような、所謂ラッシュ系と呼ばれるデスチェンジが難しい場面において、カードリセットを行うことが出来ます。カード1枚1枚が重要になってくるTAにおいて、このカードリセットが可能な宝具も強いと言われている理由だと考えています。
最後に
まずは、ここまで読んでいただきありがとうございました。TAに関する基本的なものをまとめたつもりですので、参考になったのなら幸いです。また、TAをしてみたいと思っていただけたのなら嬉しい限りです。
次回以降もTAにおいて役に立つ低レアサーヴァントなどTAへと足を踏み入れるきっかけになる記事を書いていこうと思っているので、気が向いたら読んでいただければと思います。
それでは。