日記:うなぎを触って、お金を貰った
今日の労働時間は長かった。パックして冷凍してあるうなぎの蒲焼を再パックせよ、との指令。
パックとは品物を包むの意、トレーに食物を入れて馬鹿でかいラップマシーンでびゃーっと巻く。そのびゃーっとした状態で冷凍するとラップが縮んで破けてしまうようで、それを一旦剥がしてまたパックしろということだった。
じゃあ何故わざわざびゃーっとしてから冷凍庫に閉じ込めておくのか。疑問。でもアマゾンに向かうのは面倒臭いのでイエスマンに徹する。
破けたラップを剥がしてはまた包む。剥がして包む。剥がして包む。剥包、剥包(ハンポウ、ハンポウ)。
「それが終わったら、今度はパック済でないダンボールに詰められた剥き出しの冷凍うなぎをパックしてね」
「分かり申した」
結構な量をラップで優しく包み込んであげなければならなかった。凍ってはいるが、触ると多少のタレが手に付着する。
ベタつく。気持ち悪い。
気にしなければいいのだが、気になっていちいち拭いてしまう。
うなぎを触る。タレが付く。タオルで拭く。ラップで包む。
うなぎを触る。タレが付く。タオルで拭く。ラップで包む。
うなぎを触る。タレが付く。タオルで拭く。ラップで包む。
チンタラしている間に、徐々に解凍されていくうなぎ。
我先にと春を迎えるうなぎ。
私の手は更にベタつく。
作業を終える頃にはすっかり解凍されてしまい、私の手はタレで覆い尽くされて蒲焼になった。
まあ、店長からOKを貰ったから、いいか。そうして御給料を稼いで、帰った。帰り道は雨がどしゃん降っていて最悪だった。
そのあとは濡れた靴に新聞紙を詰めて、猫のごはんについて考えて、ゲームをして、浴槽の中で両手を泳がせて遊んだ。(今思い出すのに2分かかった)
あと変なメモも見つけた。
では明日の運勢です。
1位は毛虫座のあなた。ラッキーアイテムは「魑魅魍魎」です。
おやすみなさい。