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アーセナル補強戦略① “一致団結”


現在欧州でビックサプライズを展開しているチームが2つある。

イタリアのナポリ
イングランドのアーセナル

両チームともにリーグ戦の折り返し地点で勝ち点50ポイントを獲得し、歴史的に見ても快挙といえる数字を残しているといっていいだろう。

2チームに共通しているのは、リクルーメントの成功。

ナポリではクリバリ、インシェーニなど一時代を築き上げた選手たちを放出し、キムミンジェ、クワなど若く安い選手たちが大ヒットを記録し、総年俸も抑えながら今の成績を出している事は、大喝采を受けるべきだろう。流石名物会長とんでもない。

我等がアーセナルの成功もリクルーメントで失敗しなかったことが大きい。

シーズンが始まる前に獲得した選手たち
ガブリエル・ジェズス
オレクサンドル・ジンチェンコ
ウイリアム・サリバ

昨シーズンでいえば
ベン・ホワイト
アーロン・ラムズデール
富安
マーティン・ウーデゴール

獲得した選手達が今皆が活躍している事が素晴らしい。こんなにもヒットを飛ばし続ける事は秋元康だつて難しいはずだ。

選手獲得候補に関しても同じことが言える。

チェルシーにハイジャックされたミハイロ・ムドリク
ニューキャッスルのミゲル・アルミロン
エバートンのオナナ
ユベントスのドゥシャン・ブラホビッチ

挙げるときりがないが、獲得の噂があった選手たちは今や世界にその名を轟かせている。

このように獲得に成功した選手達(獲得噂含めて
彼らのリクルートメントは間違いなく現在欧州でもNo1に近いだろう。


前置きが長くなってしまったが、冬の移籍市場も佳境を迎え、最後のラストピースを探す彼等の成功の秘訣に注目した。

アーセナル補強戦略① “一致団結”

まずはなんといってもアルテタが欲しい選手を取ってくるという所が第一条件になる。
昨シーズン3連敗した際に契約延長を勝ち取ったように、クラブ首脳陣からの信頼はとんでもないのはご存じの通り。

アルテタにはビジョンがあり、そのビジョンを言葉で表現し今シーズンでは遂にピッチ内でそれを体現できている。クラブ首脳陣がアルテタを信じた事が一番大きいポイントだろう。

アルテタの信頼が厚い=彼が欲しがる選手たちを獲得できる。
より良い好循環が生まれているのが今のアーセナル。

さらに財政状態も考えながらマネー勝負を避ける為にも、かなり大きい獲得候補リストを作成しており、トップターゲットから2案、3案、4案とまで幅を利かせている。選手の目利きに対してはアルテタが必ずチームに入っているからこそトップターゲットを逃したとしても2案3案も理にかなっている補強が多い。2案3案でも外れが少ないのだ。彼は選手を見抜く力がずば抜けている。ジンチェンコをトップ下のポジションから左サイドバックへコンバートさせたのは、ご存じ彼自身。選手の適正、ポテンシャルを見定める能力が恐らく尋常ではない。ここはTDであるエドゥを凌ぐと言われている。

①アルテタの明確なビジョン
② クラブ首脳陣からのアルテタの信頼
③ アルテタの選手を見抜く力
④ ③から作成される大きな大きな獲得リスト
上記4つの大きな柱を元に遂行されているアーセナルのリクルートメント

どこまで追い求めていてもリクルーメントの成功は、クラブと現場の“一致団結”が鍵となっている。アーセン・ヴェンゲル末期退任後はこういった柱を無視した事が、チーム崩壊のきっかけとなったのだ。

クラブの躍進を支えるのは選手しかり監督ではないと私は思う。
クラブのオーナー、ボードメンバーがいかに明確な方向性をもち、現場と一体となって進む事が出来るか?ここがクラブの成功の鍵ではないだろうか。

アルテタを招聘したクラブ
アルテタを信じて動くフロント
その信頼に応えるアルテタと現場の選手達

我らガナーズの一致団結は過去類を見ないほど強固なものとなっている。

冬の移籍市場閉幕まで残り数日

アルテタ含むフロントは優勝へ向けた最後のラストピースに誰を選ぶのだろうか

カイセド?
恐らくノーチャンスに近い。(個人的には£100mでも取るべき選手だと思っているが)
チェルシーの足音が耳を澄まさなくても聞こえてくる。

噂に踊らされながらも時をまとうではないか。最後のラストピースを

次回 アーセナル補強戦略 ②“理路整然”

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