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嫌いな映画教えてください!「モテキ」「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」
人の嫌いな映画が観たい。りくやとおるです。
今回は大根仁監督の「モテキ」(2011)と「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」(2017) の二本を鑑賞しました。
きっかけはこちらの投稿です。
空っぽなテンガ
なんつー悪口!!!
これをもし自分にぶつけられたら、しばらく立ち直れないと思います。
空っぽなテンガか~ってしばらく天を仰いでしまいました。
期待させといて、何の刺激もない。イケない映画なんだろうな。わくわくしてきます。
あわせてこちら。
そもそもモテキも嫌いな人からの投稿。
奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(長いので、以降は民生ボーイと略します)嫌いの人は、モテキは評価していたようですが。。。
こうなったらどちらも見るしかない。
ということで二本立てです。
鑑賞方法
Netflixにて、モテキも民生ボーイも配信されています。
モテキはテレビシリーズも配信中です。
無課金で観れることに安堵しました。
感想
空っぽなテンガでした。
ギョーカイ、時代の空気感、モテない男、女のことでバカになってしまう男の愚かさ。その辺のリアリティはありますが、肝心の女性キャラが空虚。
美しい女優陣を魅力的に撮ることに関しては抜群ですが、
その内面を掘り下げていない。掘り下げる気もないんだろうなと感じました。
描きたいのは、男の葛藤、俺たちってこういうとこあるよな~~でもそれが男だよな~、ダサいときもあるけどみんな頑張っていこうぜ~みたいな。
民生ボーイのヒロイン”出会う男すべて狂わせるガール"にいたっては、現代の妖?っていうキャラクターになっています。安倍晴明呼んで来てもらっていい?
あらすじ
簡単にモテキと民生ボーイのあらすじを説明します。
以上です。
ふたたび感想
モテキも民生ボーイも最初の20分くらいは面白いんですけど、だんだんつまらなくなってくるから不思議です。
特にモテキはオチが全然納得できなくて。。。
モテキの主人公ユキオ(森山未來)が恋した女の子みゆき(長澤まさみ)は彼氏持ち。
ただその彼氏のダイスケ(金子ノブアキ)は既婚者で子供もいる。みゆきは愛人であることが後半で明かされます。
みゆきもその関係に納得しておらず、ダイスケときちんと話をしたいと思っているがはぐらかされており、モヤモヤ。
ユキオはみゆきに、ダイスケと別れて俺と付き合ってほしいと告白します。
ユキオの「大好きだから!」にたいして、みゆきは
「だから何?」という塩対応。
ねばるユキオに最終的に浴びせた言葉は「わたし、ユキオくんじゃ成長できない」
ユキオ、泣きながら仕事場に戻るというシーンがあります。
ダイスケは有名なオーガナイザーで人脈もあり、知らない世界を見せてくれる成功した男です。そんな男と付き合っている女からの「成長できない」宣告。傷つく。。。
で、ここまで興味のない男にたいする女の残酷性をリアルに描いたくせにこのあと数十分したらユキオとみゆき、両思いになってキスしてんだもん。
どうした?みゆき?ダイスケは?別居してきたって言ってるぞ?
不思議に思って、原作を読んだ友人に確認したところ、映画のエピソードは10巻分くらいあり、みゆきがユキオに惹かれていく描写もしっかりあるそうです。
原作ものの映画化にあたって、2時間におさめるためにはエピソードの取捨選択は必須です。
でも、みゆきがユキオを選ぶまでの過程ははぶいちゃだめだろ。。。
ヒロインの内面なんてどうでもいいと思っているんだろうと感じてしまいます。
男をしっかり描写しているだけにアンバランスな。
そもそもいらないシーンが多すぎるので、時間が足りなかったという言い訳も成立しません。
序盤でPerfumeと踊るシーンとか、Perfumeが出てくれるってなって嬉しかったんだろうけど長すぎます。ライブシーンも多すぎる。知り合いのバンドみんなにいい顔して、映画出させてあげるよ~って言いまくった結果としか思えません。ギョーカイ人の付き合いは大変そうだなあ。
モテキも民生ボーイも、恋する女とうまくいかなくなってモヤモヤしているとき「ヤりたい」「一回だけヤりたい」「もう一回ヤりたい」って言いすぎ。愛というか性欲に突き動かされているようでゲッソリしてしまいます。
これが男の本音なんだからしょうがない、という意見もあるかと思いますが、じゃあそんなの全国公開映画で男代表面して発表していいのかな?
男たちにおかれましては、もっと取り繕っていただきたい。
そもそも大根仁のPopeyeの連載も不快なんだよな、性欲が誌面から立ち上ってきて・・・
宣伝したい会社、サービスのある女性が大根仁とデートする企画なんですけど(民生ボーイでも、ヒロインがその企画に登場)
なんか大根仁のあわよくば感とか、女の品定めとかがきつくて。
Popeye自体は性欲を巧みに隠しているのに、最後の方にのっているこの企画で性欲が暴発してて笑えます。(Popeyeの悪口になっちゃったよ・・・)
モテキも民生ボーイも、2011年と2017年当時の空気感がしっかり表現されているところは素晴らしいです。(細かいところじゃなく、大筋にこだわってほしかったが)
将来的に当時の風俗を研究している人が見る映画になるんじゃないかな。
感想は以上です。
実況していたときのTwitterも記録用に貼っておきます。(スレッド表示で見てください)
今週はモテキと奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガールを観る予定です
— 抜刀ろまん子 (@ume178) May 19, 2020
その他
え~~~!?
だとしたら最後コマ回してくれないとわからないよ~~~~!?(インセプション)
序盤でリリーフランキー(出会う女すべて狂わせるジジイ)のとばっちりで刺されたユキオが本当は死んでいて、すべて死ぬ前の走馬灯だったっていうことであれば納得します。
おわりに
映画はイマイチでしたが、長澤まさみと水原希子が好きな気持ちが爆上がりしました。観てよかったです!
引き続き、嫌いな映画の情報を募集しております。
ぜひ、お題箱に嫌いな映画とその理由を投稿してください。