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もうええて、ネットワークビジネスは

前回、こんな記事を書いた。

こんなの序の口でした。
今回は今でもトラウマになってる特大級のやつをお届けしよう。


とても子供の未来のために情熱を燃やしている彼女(ペンちゃん)とは、あるお話会で一緒になったのがきっかけで仲良くなった。
行動力があり、人脈も広くて、勉強家で今まで出会ったことのないタイプの人だったが、人は同じところに留まれない、
ってことで例にもれず彼女も少しずつ変化していった。


「わたしがお金なんていただけない、、、」と控えめだったペンちゃんも
いつからか「どこかの国の大金持ちに教育法を習ってきたから」と急にアウトプットするようになった。
ただ、こっちは急にやってきた発表会に戸惑いを隠せず

え?待って、それってどこの国?
大金持ちって?
そもそもどういうコネクションの?
お金持ちの教育法?
お金の話じゃなくて?
いや、だいたい誰なんそれ?

など、質問が泉のように湧き出て全く彼女のアウトプットがインプットされなかった。

ちょっとずつちょっとずつわたしと彼女の距離が開いてるのがわかってきて、そんな時彼女が起業塾みたいなのを立ち上げた。
「お試しで入ってみてー」と誘われ
前世が見えるという人と、わたしの過去や思考をまとめてくれる人と話すことに。(今思えばなんじゃそりゃ)
話す対象者はいるのに(わたしとその人だけでいいのに)、なぜか毎回zoomに入ってるペンちゃん。いるけど、顔出ししてない。エビの殻剥いててたまに合いの手入れてくる。は?

やっぱり、ペンちゃんとは違うところを見ているようだと思っていた時
会社の人間関係に悩んでいたわたしにペンちゃんがある化粧品を勧めてきた。


ペ : これ、韓国の大企業の社長がやってる化粧品で、これ持ってるだけで変わるから
私 : いや、旦那さんに相談してからにする
ペ : 化粧品買うのに旦那さんの許可がいる?そんなに高いものじゃないよ。毎月〇〇円よ。使ってみて嫌だったら解約していいから!

ペンちゃん曰く、その化粧品は使わなくても持ってるだけで嫌な人を寄せ付けなくなるんだとか。とにかく、当時の上司とそりが合わず色んなことを試していたので、これも実験だと思い、上司のいる方向に「届けー!」とばかりに毎日PCのデスクの一番端っこに置いていた。

もちろん上司もわたしも何も変わらなかったけど、ペンちゃんの獲物を離すものかの猛追具合はエグいくらいに加速していった。

ある日、夕飯に誘ってもらって、いつも通りペンちゃんの家でのんびりしていたら、「ピンポーン」と鳴り知らない人数人がぞろぞろ入ってきた。

ペ : もっとこの化粧品のこと知ってもらいたくて一緒に夕飯どうかなと思って誘ったよ
私 : (マジかー。聞いてないし、知らない人とご飯食べるとか気進まんな)

夕飯の準備をしながら、zoomを繋げて画面の向こうには更に知らない人ばかり。もう、帰ろうかなと思った瞬間、この言葉を聞いて、はっとした。

(画面に向かって)
ペ : みなさんはこの化粧品どんなところがいいですかー?使ってる方感想聞かせて下さーい
画 : なんかいい気がするんですよねー。周りの人もなんかいいって言ってましたー。
画2: わたしもなんかいいなーって思ってます。(ホワホワ)

なんかいい?
何がいいのかわかってないの?
何もわからんのにお金払ってるの?
みんな正気か?

あ、いかんやつ。
違うやつ!
あっぶー!危なかったぜ。
我に返ったから言わせてもらえば、わたしとの約束なのに勝手に知らん人連れてくるなや。
結局、ターゲットにされてるだけやん。
わたしじゃないやん。
わたしを見てないやん!

数日後、解約しようと思ってた矢先、知らない番号から電話がかかってきた。

電 : この度は、〇〇エステにお申込みありがとうございますー。
私 : え?してませんけど?
電 : え?さか田へか様ですよね?
私 : そうですけど、わたしそんなの申し込んでません
電 : えっとー、ペン様からさか田様のお名前でお申込みがありましたけど
私 : (ちっ!どこまでも!)いえ、私自身は申し込んでませんのでキャンセルしてください!
電 : あ、、、はい。

ちーーーーーーー!
勝手なことすんなやー!
もう、怒った!
堪忍袋の緒がブチ切れしとるわ!

すぐ解約!
いますぐ解約!
そして、ペンとの関係も解約!
はい、全部終わり終わり!

「勝手に申し込みしないでほしい」旨のラインを送ると
「あなたのため」「あなた将来何したいんだっけ?」「お金が必要なんじゃないの?」と返事がきたので

頭からプッシュー煙が出て
今なら空手のブロック割でいい線いけるかもしれんくらいの
この怒りの勢いそのままで
ペンが契約当初「商品が届くまでこれ使って」と貸してくれた分を袋に詰め到底郵便受けに入るサイズではなかったけど
BoAの「タイトなジーンズにねじ込む」ばりに
郵便屋さんいつもご苦労様です、と共感しながら
ぶち込んできた。

ペンとはそれっきりだ。
彼女も彼女で色々あったらしいが、そんなことは知らん。
わたしはわたしでちゃんと傷ついていたのだ。

これが思ったより結構深い傷のようで
今でもなにかに誘われると「またカモにされるかも」とビクビクしてしまう自分がいる。
新しいことに誘われると、さらっと一歩前進できないのは、ペンのせいだ。
わたしの一歩返せ。



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